ついに陽岱鋼がFAで巨人と契約合意。走攻守三拍子揃った台湾の英雄を紹介。

どうも、ゴトーだ。

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俺は三度の飯より野球が好きでな。
北海道に移転してから急激に人気を伸ばしてきたファイターズは好きな球団の一つだ。

今回紹介する陽岱鋼は、台湾人だがドラフトで日ハムにプロ入りした経歴を持つイケメン外野手だ。
現在FA宣言をして移籍先を模索している最中なので、それも合わせて紹介したい。

陽岱鋼とは

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まず陽岱鋼について知らない人は、この漢字が読めないかもしれない。
読み方は「よう だいかん」となっていて、台湾の野球選手だ。

国籍は台湾だが、日本の高校に野球留学してきて以来、日本に長年住んでいるので日本語は当然ペラペラだ。
そして日本の高校に通ってドラフトで指名されたので、プロ野球では外国人選手としてみなされていない。

台湾人としては最高位のドラフト1位指名を受けて、日本ハムに入団。
プロ入り時は遊撃手だったが、後に外野手にコンバートされてブレイクした。

走攻守全てが高い水準にあり、タイトルとしては盗塁王を1度獲得、ゴールデングラブ賞を4度受賞している。

台湾人としてはプロ野球で最も成功した選手の一人であり、イケメンでもあることから、台湾では英雄的な扱いを受けている。
何なら陽岱鋼の影響で野球人気が高まったとすら言われるほどだ。

そんな陽岱鋼だが、2016年に日ハムのチーム構想と折り合いがつかず、FA宣言をしている。
その経緯については後ほど紹介しよう。

ゴトー’s Eye

陽岱鋼は何と言ってもイケメンだ。そしてチャラい。
でも意外と根は真面目らしい。

実力 ★★★☆☆
イケメン ★★★★☆
チャラさ ★★★★☆
英雄度 ★★★★★

陽岱鋼のキャリア

プロ入りまで

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陽岱鋼は台湾の台東県台東市出身で、原住民であるアミ族の出だ。
アミ族は身体能力が高い民族らしく、かつてプロ野球で活躍した郭源治もアミ族の出身らしい。

また陽岱鋼の家は台湾でも有名なスポーツ一家だ。

6人兄弟の三男として生まれて、長男の陽耀勲は2013年までソフトバンクに所属していた左投げの投手。
次男の陽耀華は福岡経済大学を経て独立リーグの四国アイランドリーグでプレーしていた。

さらに妹の陽詩慧はバスケットボールで台湾代表経験もある。

陽岱鋼は幼少期から野球を初めて、小中学校時代は台湾のナショナルチームにも選ばれていた。
そして高校は日本へ野球留学の目的で福岡第一高校に進学。

福岡第一高校では一度も甲子園には出場できなかったが、高校通算39本塁打を打つなどプロ注目の選手だった。

ちなみに留学してきた当初は、全く日本語が話せなくてかなり辛い思いをしたらしいが、勤勉でもある陽岱鋼は日本語もすぐに上達していって、高校3年生の時にはテストで100点を取ることもあったらしい。(他の部員は50~60点くらいだったとか)
あまりイメージがないが意外と文武両道な男でもある。

そして2005年の高校生ドラフトで日ハムとソフトバンクが競合の末に、日ハムが交渉権を獲得し、台湾人初のドラフト1位指名選手としてプロ入りを果たす。

この時、ソフトバンク監督の王貞治がハズレくじを引いたのに、当たったと勘違いしてガッツポーズしたことで、一旦ソフトバンクが交渉権獲得とアナウンスされるアクシデントがあった。
ソフトバンク入りを希望していた陽岱鋼にとってはぬか喜びとなってしまった。

プロ時代

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陽岱鋼は2006年からショートとしてプロ入りしており、2014年に引退した金子誠の後釜として期待されていた。

プロ入り当初の陽岱鋼は1軍での打撃も課題だったが、最も深刻なのは守備だった。

二軍では1年目から高い打撃成績を残し、2年目からは将来性を見越して1軍で出場機会を得るようになる。
しかし守備の方はかなり酷く、1年目の2軍では30失策を記録している。

結局遊撃手としての守備は最後まで良くならず、当時の監督だった梨田昌孝いわく短い送球を上手く投げられない「ショート・イップス」と評している。

イップスの影響が出づらく、強肩が活かせるポジションとして2009年から外野手にコンバートされた。

しかし当時の日ハムの外野は稲葉篤紀、糸井嘉男、森本稀哲と盤石のメンバーだったため、ショート時代よりも出場機会を減らし、2009年は15試合の出場に留まる。
また外野の守備に馴染むまでかなり時間がかかったらしい。

2010年には稲葉が一塁にコンバートされたことで、外野の空きに陽岱鋼が入り出場機会を伸ばし、この年は109試合に出場。

2012年からブレークしてオールスターのMVP、初のゴールデングラブ賞も受賞。(それ以降2016年まで4年連続受賞)
転向当時はかなりお粗末なプレイもあったらしいが、この頃には持ち前の身体能力と判断力を活かして、球界最高とも表される守備にまで成長した。

2013年には打率.293、18本塁打、67打点、47盗塁とリーグ屈指の外野手に成長し、現在までに唯一のタイトルである盗塁王を獲得している。

翌年の打撃成績はキャリアハイとなったが、この頃から怪我が目立つようになり、出場機会を減らしていく。
2016年も打撃成績こそ良かったものの、盗塁は5と大きく減らし、守備指標のUZRも-10と前年から14.4も落としている。

さらにこの年にFA権を取得したが、若返りを図りたい日ハムの構想から外れていまい、涙のFA宣言を行った。

華麗な守備が魅力的

陽岱鋼は打撃も走塁も魅力的だが、やはり最も印象的なのは華麗な守備だろう。

本来なら楽にセンターオーバーの長打となるような打球にも抜群の守備範囲を活かして追いついてしまう。
スタンドに入りそうな打球も大ジャンプで捕ったり、センター前に落ちるであろう打球をスライディングキャッチしたりと、ただ守備範囲が広いだけでなくビッグプレーを何度も見せてきた。

このゴトーもかつてパワプロのマイライフをやっている時に、何度陽岱鋼の守備によって長打を帳消しにされたかわからない。

2013年には規定守備イニングに到達したセンターの中ではリーグトップのUZR13.3を記録しており、その年の好プレーをまとめた動画がこちらだ。

しかし肩の怪我があった2014年から、肩の衰えを指摘する声が大きくなり、守備指標のUZRも年々低下して、2016年には規定守備イニング到達者の中では最下位となってしまった。

台湾では大スター

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この報道陣の数を見ても、台湾ではどのような扱いをされているかが一目で分かるだろう。

台湾リーグよりもレベルの高い日本のプロ野球の一線で活躍する陽岱鋼は、メジャーで活躍するイチローのような存在で、台湾リーグではプレーしていないのに野球人気の向上に寄与しているとも言われている。

台湾にコーチ留学していた西口文也いわく、台湾では日ハムの試合が毎日テレビ放送されているらしく、もしかしたらイチロー以上の人気なのかもしれない。

さらに現代の若者の規範となるべき人物に送られる「十大傑出青年」に選ばれるだろうという報道もあるなど(その後どうなったのか不明)、何というかまあ大スターであるのは確かだ。

嫁が美人すぎる

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台湾ではそれなりに有名人らしいのだが、陽岱鋼の嫁は謝 宛容(シェ ワンロン)という人で、台湾でモデルやタレント活動をしているらしい。

まだ陽岱鋼が1軍でレギュラーを獲得できていなかった2008年に婚姻届を提出し、2009年に公開プロポーズした時に話題となった。

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2009年12月に台湾で行われたチャリティーマッチの後に陽岱鋼が公開プロポーズをして、こんな感じで結婚指輪を渡し、フェンス越しに熱いキスを交わしている。

FAで巨人との契約が合意

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2016年のシーズン中に陽岱鋼はFA権を取得している。
FA権とは、陽の場合は1軍に8年間在籍することで、国内の12球団のいずれとも契約できる権利のことだ。

それを行使するかどうか焦点となっていたが、11月7日に陽岱鋼が若返りを進めたい日ハムのチーム構想外になっていたとして行使を表明している。

まだ29歳で目に見えて衰えが出ていなかっただけに驚きがあったが、実は水面下で日ハムも残留交渉をしていたが、条件的に折り合いがつかなかったらしい。

FA宣言した選手が次々と所属先を決めていく中、陽岱鋼の移籍先は決まっていなかったが、ついに巨人との契約が合意したとの報道が入った。

オリックス、楽天との争奪戦になったが、巨人が5年総額15億円超のオファーを提示し、陽岱鋼がそれを受諾したものとみられている。

巨人は今年FAでDeNAから「どすこい」こと山口俊を、ソフトバンクから森福允彦を獲得しており、同一シーズンによる3選手の獲得は史上初のこと。
ちなみにFAは原則として2名までしか獲得できないが、森福のFAでのランクが「Cランク」だったこともあって、3選手の獲得が可能だった。

巨人はFAの他にも元楽天のケーシー・マギー、そしてマリナーズの164キロ豪腕投手のアルキメデス・カミネロも獲得していて、過去最高レベルの補強を行っている。

陽岱鋼の定位置であるセンターは、巨人にとって唯一固定できていないポジションで、今年は橋本到、松本哲也、重信慎之介と目まぐるしく選手を入れ替えたが、どの選手も活躍できなかったので、陽にとってはレギュラーはかなり約束されたポジションかもしれない。

放映権の問題で、巨人に移籍すると台湾で放映できないと悲鳴も上がっているそうだが、日本では露出も増えるしまあ良いんじゃないだろうか。
明るくて人気も高いイケメン選手なので、新天地での活躍にも期待したい。

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