皆さんWordPressやコーポレイトサイトを立ち上げたいと思ったときにどのレンタルサーバーを使えば良いか迷ったことはありませんか?
私はWebエンジニアなのでクラウドから専用サーバーまで扱うことに慣れていますが、そんな時でも常にエックスサーバーを利用しています。
手前味噌ですがこのブログはエックスサーバーで動いており、最大で月間250万PVありましたが、ビクともせずサクサク表示されました。そんなエックスサーバーをオススメする理由と、WordPressの立ち上げ方を丁寧に解説していきます。
エックスサーバーの何が凄いのか

同僚のエンジニアにエックスサーバーを使ってるというと「レンタルサーバーなんて使ってるのかよ」と言われることもありますし、実際にエンジニアの人はAWSといった高機能なクラウドを利用している人も多いです。
でもよくよく考えてみば普通に見てくれているユーザーはどのサーバーで動いているかなんて興味ありませんし、絶対にサーバーが落ちていなくて、どんな時でもサクサク動いているかが全てです。だから今でもエックスサーバーを愛用しているのです。

エックスサーバーは契約期間によっても変わりますが、概ね月額1,000円ですが、実は動いているサーバーは最新24コアCPUに256GBのメモリと一般では手に入らないような怪物マシンです。
そしてネットワークは驚異の942Gbpsという超高速な回線を利用しており、一般的な家庭のおよそ1万倍、クラウドやVPSサービスすら遥かに凌ぐ通信回線なのです。
またエックスサーバーは50万PV以下くらいまでが目安と紹介しているブログもありますが、当ブログは2017年1月に月間250万PVを記録しましたが、その時にも何のトラブルなくサクサク表示されていました。
さらに言えば一つの契約で複数のブログを同時稼働した上での状態だったので、WordPress運用としては上限は全く気にすることなく利用できるのが分かるかと思います。

保守性と先進性を両立したサービス

エックスサーバーは長年の運用実績で築き上げた安心・安全の設計があるため、自分で環境を作るよりも遥かに安全にサイトを稼働させることができます。
HDDよりも読み込みが48倍も早く、高い障害耐性を持つ「SSD RAID10」でストレージが構成されており、自然災害など突発的な事故にも強い大手のデータセンターにサーバーを保管しているため、稼働率は驚異の99.99%以上を誇ります。
レンタルサーバーといえども全ての稼働率が高いわけではなく、業界大手のファーストサーバはデータを消失させる事故を起こしてしまったことで信用を失ったように、少なからずリスクが存在します。
150万件以上の契約を抱える中、一度も大きなトラブルなく運用実績を築いてきたためにエックスサーバーには安心・安全の絶対的なブランドがあります。
こうした保守性を持ちながら、レンタルサーバーとしては珍しく次世代規格の「HTTP2」にも対応し、高速なサーバーソフトの「nginx」を導入するなど先端的な技術も取り入れたことで、高速にページが表示されるのでしょう。
また24時間365日のメールサポート、平日の電話サポートとサポート体制も充実しており、これだけの機能を持ちながら月額1,000円というのはかなりの割安です。
仮にAWSのようなクラウドサービスを利用すれば1万円近く料金がかかってしまうでしょう。

WordPressを独自ドメインで立ち上げるまでのフロー
エックスサーバーにはWordPress専用サーバーがありますが、通常のプランでもWordPressをわずか数回のクリックで立ち上げることができます。
一昔前にはWordPressのサイトからダウンロードして、契約したサーバーに配置しなければならず初心者泣かせだったのですが、エックスサーバーを使えば何の専門知識も必要ありません。
では少し長くなりますが、実際にエックスサーバーに登録してから、WordPressを立ち上げるまで一連のフローを見てみましょう。初めて契約する人でも1時間あれば最後まで終えられるかと思います。
エックスサーバーにユーザー登録
まずは“こちらのリンクをクリック”して、エックスサーバーのトップページ移動しましょう。
エックスサーバーのページが表示されたら、上部にあるタブから「お申込み」にマウスを乗せ、プルダウンのメニューから「お申込みフォーム」をクリックします。

すると以下のようなお申込みフォームが表示されるので、新規会員登録をする場合は左側のボタンをクリックして下さい。

登録フォームが表示されますので、必要な情報をそれぞれ入力していきましょう。プランは後で自由に変更できますので、一旦は一番安い「X10」を選択すると良いでしょう。

一番上の「サーバーID」は独自ドメインを使用しなかった場合のデフォルトのURLになります。独自ドメインを利用する場合はここで何を入力しても構いませんが、利用しない場合は変更できませんのでよく考えて入力して下さい。

登録が完了するとエックスサーバーより確認メールが届きます。自分が入力したサーバーIDや、初期パスワードも保存されているので、削除せずにメールは大切に保管しておきましょう。
届いたメールの一番下に「インフォパネル」のURLが記載されていますので、それをクリックしてインフォパネルにアクセスします。
ログインして支払い設定を行う
インフォパネルへのログインページに移動しましたら、先ほど登録したメールアドレス、メールに記載されたパスワードを入力して、「ログイン」ボタンをクリックして下さい。


無事にインフォパネルにログインできましたら、まずは支払い設定を済ませておきましょう。
エックスサーバーには10日間のお試し期間がありますが、一部の機能が制限されています。すぐに支払い設定を済ませてもお試し期間が無くなりませんので、すぐに済ませてしまうのがオススメです。
それでは左側のメニューにある「料金のお支払い」をクリックします。

すると先ほど登録した「X10」プランの契約が一覧に表示されておりますので、そこにチェックマークを入れて「お支払い方法を選択」ボタンをクリックして下さい。

この時に契約期間を決定するのですが、エックスサーバーの料金は以下の通りで、長期契約するほど安くなっています。
契約期間 | 初期費用 | 月額料金 |
3ヶ月 | 3,000円 | 1,200円 |
6ヶ月 | 3,000円 | 1,100円 |
12ヶ月 | 3,000円 | 1,000円 |
24ヶ月 | 3,000円 | 950円 |
36ヶ月 | 3,000円 | 900円 |
(どのプランでも初期費用がかかってしまうことに注意して下さい)
支払い方法は「クレジットカード」「銀行引き落とし」「コンビニ払い」「ペイジー」から選択できます。お手軽なのはやはりクレジットカードですが、皆さんのお好きな方法でお支払い下さい。

支払い方法を選択すると、料金の確認画面が表示されますので、間違いがないことを確認し「支払い」ボタンを押せば初回料金の支払いは完了となります。
自動引落しの設定をする
初回料金の支払いは完了しましたが、これから契約期間が終わった時に再度支払いをするのが面倒だったり、忘れて解約となってしまわないように、自動引落しの設定をすることをオススメします。
まずは左側のメニューから「カード自動更新設定」を選択しましょう。

その後はお手持ちのクレジットカード番号を入力し、有効期限を設定します。またこの時に「自動更新設定を行う」にチェックが入っていることを確認しておきましょう。

これで契約更新のたびに自動で料金が引き落とされます。うっかり更新を忘れることがないので安心ですね。
新規ドメインを取得
エックスサーバーに登録した時点で、エックスサーバーのドメインを利用することができますが、今後もし別のサーバーを利用することになる場合、そのURLは利用できなくなってしまいます。
それにせっかくなら自分だけのオリジナルのドメインを設定したいですよね。WordPressを運営している人のほとんどは独自ドメインを取得していますし、ここでも独自ドメインの取得方法を紹介します。
まずはインフォパネルの左側にある「追加のお申込みをクリック」して下さい。

すると様々な契約メニューが表示されますので、ドメインの「新規取得」ボタンをクリックします。

ドメインの取得画面に移りますので、自分が取りたいドメインをまずは検索し、既に取得されていないことを確認します。
「この独自ドメインは申し込むことが可能です」と表示されると申し込みボタンが出現しますので、そのまま申し込みボタンをクリックします。

申込み後は登録したメールアドレスに「ドメイン新規取得お申し込み受付完了のお知らせ」が届きますので、到着後にはサーバーを契約した時と同様に料金の支払いを行って下さい。

ドメインの無料取得条件について
エックスサーバーでは以下のうちどちらかの条件を満たすとドメインを一つ無料で取得することができます。
- 「X20プラン」または「X30プラン」で契約する
- キャンペーン期間中にサーバーを契約する(X10でも可)

少しややこしいのですが、「1」の場合は「プレゼントドメイン」、「2」の場合は「キャンペーンドメイン」として、ドメインの取得作業を行います。
例えばキャンペーン期間中だと、左側のメニューに「キャンペーンドメイン」が表示されますので、それをクリックするとドメインの取得ページが現れます。

その後は通常のドメイン取得と同様の手順で、独自ドメインを取得できます。せっかくの無料キャンペーンですので有効活用しましょう。
サーバーパネルに移動する
それでは本題であるWordPressの立ち上げ作業に入ります。もうここまで来れば終盤で、作業もあと少しですよ。
ちょっとややこしいのですが、エックスサーバーには契約情報を管理する「インフォパネル」と、契約したサーバーを管理する「サーバーパネル」があります。
契約したサーバーにWordPressをインストールするので、まずは「サーバーパネル」に移動します。
インフォパネルのトップページから下にスクロールすると、先ほど契約したサーバー情報が掲載されています。そこにサーバーパネルへのログインボタンがあるのでクリックしましょう。

エックスサーバー以外で独自ドメインを取得した場合
先ほどのプロセスで、エックスサーバー内で独自ドメインを取得した方は読み飛ばして下さい。
お名前.comなど他のサービスで独自ドメインを取得された方は、WordPressをインストールする前に独自ドメインを追加しておく必要があります。
まずサーバーパネルから「ドメイン設定」のメニューをクリックします。

「ドメイン設定の追加」タブを選択すると、ドメインを入力するフォームが表示されますので、入力後に「追加」ボタンをクリックします。また今すぐ設定する必要はありませんが、せっかくなので「無料独自SSLを利用する」もチェックしておきましょう。


エックスサーバー上で独自ドメインを追加しましたが、ドメイン取得元の設定を変えなければエックスサーバーと連携することができません。
方法は簡単で、他で取得したドメインの「ネームサーバー」を以下のように設定します。
- ns1.xserver.jp
- ns2.xserver.jp
- ns3.xserver.jp
- ns4.xserver.jp
- ns5.xserver.jp
設定はこれだけで完了です。ネームサーバーの反映には数十分〜数日かかることがあります。すぐに反映されないと焦らずにじっくり待ちましょう。
WordPressを簡単インストール
それではWordPressのインストール作業に移ります。まずはサーバーパネルのメニューから「WordPress簡単インストール」を選択します。

簡単インストールのメニューが表示されるので、「WordPressのインストール」をクリック。

WordPressの初期設定に必要な情報がズラッと並びます。何を入力すれば良いかは以下の画面を参考にしてください。

- インストールURL…一つのドメインに複数のサイトを共存させるといった特別の事情がなければ空にしておきましょう。
- ブログ名…名前の通りです。後から自由に変更できるので、仮タイトルでも構いません。
- ユーザ名、パスワード…WordPressの管理画面にログインするためのアカウント情報です。
- メールアドレス…WordPressの管理者メールアドレスです。ユーザー名の代わりに使用することもできます。
- データベース…既に存在するデータベースを再利用するなどの特別な事情がなければ「自動で生成する」にチェックしておいて下さい。
各項目を入力して「インストール」ボタンをクリックすればWordPressの立ち上げは完了です。
完了後の画面にWordPressの管理者情報が表示されます。URLやアカウント情報を忘れずに保管しておいて下さい。

WordPressにアクセス
それでは完了画面に表示された管理画面へのURLをクリックして、実際にWordPressの管理画面にアクセスしてみましょう。

無事にログイン画面が表示されたでしょうか? もしも表示されない場合は、ドメイン設定が上手く行っていないか、ドメイン設定がまだ反映されていない可能性があります。
表示された場合は「簡単インストール」で設定したユーザー名とパスワードをそれぞれ入力して「ログイン」ボタンをクリックして下さい。

ログインが完了するとこのようなWordPressのダッシュボードが表示されます。ここまで来ればエックスサーバーの設定は全て完了です。長らく大変お疲れ様でした。

他にも嬉しい特典がたくさん
ここまで実際にWordPressを立ち上げる方法を紹介してきましたが、いかがだったでしょうか?
煩わしいファイルの転送も、データベースの設定も必要なく、わずか数クリックでWordPressが立ち上げられるのでとてもお手軽です。
エックスサーバーは高性能サーバーで、何百万PVでも安定稼働させられると説明しましたが、まだまだたくさんの特典があります。
一つの契約で複数のサイトを運営できる
エックスサーバーではサーバーを一つ契約すれば、その中で何十個でもサイト運営が可能です。
もちろんドメインもそれぞれ分けられるので、複数サイトを同時に運営する場合はこれでお金を大分浮かられます。
一番安い「X10プラン」でも十分すぎるほど高性能なので、大抵の場合は月額1,000円でサイトを同時運営できます。アフィリエイターは複数サイトを運営することが多いので、もってこいですね。
無料でSSLを利用できる

SSLとはクレジットカード番号や住所のような個人情報を安全にやり取りするための規格です。
よくウェブサイトのURLが「https」から始まっていることがありますが、これはSSLが利用されていることを示しています。(ちょっと専門的になりますが、httpsだから安全なのではなく、適切な証明書を利用していることが条件となります)
もしもSSLが利用されていないと、サーバーとの通信を誰かに傍受されたら、その内容が筒抜けになっていまいますが、SSLが有効なら暗号化されているので内容が分からず安全になるのです。
現在ではECサイトのような個人情報を扱うサイトでSSLを有効にすることは必須ですが、以前はSSLを有効にするのに専門知識が必要だったり、料金が別途かかっていました。
そんな中「Let’s Encrypt」という無料SSLが海外で始まり、エックスサーバーはそれを簡単に既存のサーバーに取り入れることができる機能が用意されています。
これを使えばECサイトも安全に運営できるので、セキュリティ情報を扱う時にはSSLが無料で使えるエックスサーバーがオススメです。
有料ウェブフォントが無料で使える
Webデザインをする時にフォントはとても重要ですが、日本語は漢字がある言語のため、フォントの開発が大変という事情もあり、デフォルトで使える日本語フォントは数個しかありません。(アルファベットならデフォルトで膨大な数が利用できます)
それでも独自性のあるデザインにしたいという方は、よく「モリサワフォント」という有料のウェブフォントを利用しています。
でも普通のお金を払ってまで使いたいとは思わないかもしれませんが、エックスサーバーだとモリサワフォントが無料で使えちゃうんです。
無料で使えるのは1ヶ月2万5000PVまでですが、開設したばかりの頃なら十分な数です。独自性を出したい方はぜひ利用してみて下さい。
独自ドメインのメールが無料で使える

コーポレイトサイトを運営している時は特にそうですが、独自ドメインを取ったなら、そのドメインのメールアドレスを利用することで、自分が管理者であることが証明できますよね。
実は独自ドメインを取ってもメールサーバーが一緒に使えないと、gmailの場合は「gsuite」という有料のサービスに入らなければならず、月額500円が別にかかってしまいます。
でもエックスサーバーはメールサーバーも一緒に使えるので別料金が発生することはありません。
エックスサーバーが独自に用意しているWebメールを利用することもできますし、使い慣れたgmailを使いたい方は少し設定をすればgmailから独自ドメインを使うこともできます。
自動バックアップでデータ消失の備えもバッチリ

レンタルサーバーにトラブルがなくても、ウェブサイトのプログラムにバグがあったり、管理者の不手際でデータを誤って削除することがあるかもしれません。
そんな時のためにエックスサーバーでは自動バックアップがされており、Webサイトとメールのデータは7日分、データベースは14日分が保存されており、いつでも復元することができます。
その昔、趣味でウェブアプリを運用していた頃、あるユーザーのパスワードを変更するはずが、プログラムのミスで全ユーザーが対象になるという冷や汗ダラダラの経験をしたことがありますが、その時には自動バックアップからパスワードを復元することで事なきを得ました。
こういったトラブルはいつどこで発生するか分かりませんのが、エックスサーバーを利用すればリスクを最小限に抑えられるでしょう。
迷ったらエックスサーバーを選ぼう
ここまでエックスサーバーの豊富な機能について紹介してきました。
単に値段を見ればもっと格安のサーバーが、お金に糸目をつけなければもっと高機能のサーバーはありますが、月額1,000円という料金にしてこの高機能、バックアップ体制というのは競合と比べても頭一つ抜けたコストパフォーマンスです。
実際に法人サイト、アフィリエイトサイトでエックスサーバーを利用している人はとても多く、評判はどれも上々です。
WordPressを今すぐ簡単に立ち上げたい、大量のPVが来ても高速に表示したいという方であれば文句なしでエックスサーバーがオススメです。
はじめの10日間は「お試し期間」として無料で使えるので、興味があればぜひ一度使って見てください。