【海外の反応】大谷翔平は25歳までメジャーに来られない?労使協定による一連の流れをまとめてみた。

どうも、ゴトーだ。

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俺は三度の飯より野球が好きでな。
もちろん大谷翔平の一挙手一投足にも注目している。

さて今回は、大谷がメジャーリーグに挑戦できるかどうかに関しての問題について取り上げたい。
メジャーリーグの労使協定にまつわる話なのだが、かなり情報が錯綜して混乱しそうなので、一連の流れをまとめている。

大谷翔平が25歳までメジャー挑戦できない?

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大谷翔平は2016年の契約更改で日ハムから、来年にもメジャー挑戦することを容認を勝ち取ったことで、来年にメジャー挑戦するのが既定路線になっているが、どうやらその雲行きが怪しくなっている。

事の発端としては先月にMLBと選手組合の間で新しい「包括的労使協定」というものが結ばれたことに始まる。

それによるとメジャーリーグの球団が海外から選手を獲得する時に、550万ドルの獲得上限金額が設定されていて、その上限を超えるには25歳以上かつ6年間のプロキャリアが求められるようになった。

従来の労使協定では「22歳以上または5年のプロキャリア」だったので、大谷は来年日本でプレーすればそれをクリアできるのが、新しい労使協定だとあと3年間日本でプレーしてからではないとその上限が免除されなくなってしまう。

これに関してアメリカのメディアは阿鼻叫喚で、こんなツイートや報道がされていた。

(オフィシャル: 私たちは大谷の入札に関する問題を抱えています。もし大谷が2019年より前にメジャーリーグに来れば最大600万ドルまでしか受け取れないのに対して、FAになれば2億5000万ドル以上になるでしょう。)

So, in summary: The new rules are great for owners and teams who don’t want to pay international talent big dollars, and horrible for those of us more interested in seeing the world’s best talent — including Otani — join the majors as soon as possible while also making their market worth.

『新しいルールはメジャー球団やオーナーにとっては若くて有能な海外選手を安く取れるので素晴らしいことですが、私たちにとっては大谷のような最高の才能をメジャーリーグですぐに見られないことは悲劇でしかない。』

ちなみにこの時は大谷の契約更改がされる前で、「大谷はメジャー行くのにあと3年はかかるやんけ…どうしてくれるんやホンマ。」みたいな空気になっていた。

これは誤報だった?

ただしこの2日後くらいに、これは飛ばしだったんじゃないかという報道が出てくる。

だが、これは一部米メディアのとんだ早とちりだったもようだ。MLB関係者によると、適用されるのは、両国間で協約のない国、主にキューバ選手となる見込み。「日米間選手契約に関する協定」が結ばれている日本野球機構(NPB)所属の選手には、この新協定は適用されないとみられている。日米間では今後、大谷の移籍を想定し、ポスティングシステムの改正交渉が日米間で進められるのは確実だ。

要は「この労使協定が適用されるのは、メジャーと規定を結んでいないキューバのような国だけで、日本はポスティングシステムがあるからそれは関係ない」という見解だ。

ちなみにこれらの報道は本人も知っていて、このように話している。

「(記事を)読みました。(メジャー移籍の気持ちがぶれることは)全くない。(何も)変わらない」

さらに契約金が大幅に引き下げられる可能性があることにも「関係なくはないけど、規定が変わっただけでどうのこうのはない」とメジャー移籍への強い気持ちを示した。

アメリカのメディアが早とちりして報道したものが、既成事実化して広まったが、別に問題なさそうとのことで、「焦らせやがって…」という空気になる。

契約更改でメジャー容認

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そして12月5日に、大谷が日ハムと契約更改を行い、2017年の年俸が2億7000万円に決まると同時に、来年のメジャー挑戦の容認を勝ち取ったことがわかった。

この容認の裏には、労使協定が適用されないという意図が含まれていたのかもしれないが、実際にはどうかわからない。
もしかしたら上限が600万ドルなら日ハムは容認しないのかもしれない。

やっぱり「25歳ルール」は適用されそう

だが、ここにきてMLBが大谷に対する特例は置かないと発表したらしい。

(MLB公式は球団のスカウトと対談した。そこで端的に「大谷に対する特例は置かない」と話している。)

(仮に大谷が2017年シーズンのあとにメジャーに行くとしても、25歳以下の選手が対象の契約金上限が課せられることになる。)

(大谷はまだ22歳。労使協定は彼に対してポスティングシステムの譲渡金を支払うように修正すべきだが、MLBはそのようなことはしていない。)

どうやら日米のポスティングシステムはもとから労使協定の適用外になっていないらしく、さらにMLBが大谷に対して特例は置かないから、契約金制限がかかるのはほぼ間違いないらしい。

ということで一説には「10年で300億円以上」のように言われていた契約金は、仮に来年にメジャー挑戦するならなくなったと見ていいだろう。

先ほども紹介したように、大谷は仮に大幅に契約金が下がったとしても問題ないとしているが、日ハムが容認するかどうかが問題かもしれない。

海外の報道を翻訳

sports.yahoo.com

メジャーリーグと日本のスーパースター大谷翔平の状況は火曜日の段階ではまだ決まっていません。
それを否定するような噂こそあったものの、Foxスポーツのケン・ローゼンタールによると、大谷は来年のオフにメジャーリーグに来たとしても例外は置かないとされています。

(MLB公式は球団のスカウトと対談した。そこで端的に「大谷に対する特例は置かない」と話している。)

もしこれが本当なら、大谷をメジャーリーグで見たがっていたファンを失望させるものです。この22歳のスターは昨シーズン、投手とDHの二刀流で臨み、二つのポジションでNPBのベストナインに選ばれています。

MLBとNPBの間のポスティングシステムは幾分特徴的だが、包括的労使協定がさらにプロセスを複雑にしています。新しい労使協定によると、球団が海外のフリーエージェントの選手を獲得するときに、25歳までの選手に対して500万ドルの契約金上限が課せられます。

この新しいルールの下では,大谷が25歳を前にメジャー挑戦したとしても、球団は彼の契約に関して約500万ドルしか受け取ることができません。実際には球団は国際的な支出のために取引できるので、もう少し額は大きくなるかもしれませんが、いずれにせよ大谷は1000万ドルを超える額を受け取ることはありません。
上限がなければ2億ドルほどの契約になっていたはずで、大谷にとっては魅力的なものではないはすです。

これによって大谷はメジャーリーグにくるまで2019年まで待つものだと思われていました。彼が25歳になれば、その上限が課せられることがなく、それが新しいルールの下では大型契約を結ぶ唯一のシナリオだからです。

それでも大谷が早くメジャーに来られるように、ルールが変更される望みがありました。ジェフ・パッサンはMLBからルールが変更される可能性があることを伝えられています。

(大谷らのためにCBAが修正される可能性があります。ポイントは大谷がルール変更に値するだけのプレイヤーだということです。)

しかしそれが行われることがなかったと、ローゼンタールは伝えています。

(大谷はまだ22歳。労使協定は彼に対してポスティングシステムの譲渡金を支払うように修正すべきだが、MLBはそのようなことはしていない。)

それにも関わらず、大谷は2018年にMLBでプレーしたいと大胆に発言しています。もし彼がそうするのなら、早く来ることによって大型契約を失ってしまうことになります。
大谷はお金のことは気にせず、その能力をメジャーで発揮したいだけなのかもしれません。ただ彼がMLBに来るのを待っている間に、考えが変わってくる可能性もあります。

ルールは破られますが、国際的な支出による上限が課せられる間に大谷がやってくるのならば、いくつかのチームがそのルールを抜け出す方法を見つけるかもしれません。

(Yahooスポーツによると、大谷翔平のような25歳以下の選手に対する上限について、何らかの方策がある可能性があるそうです)

倫理的にそのようなことをすべきではないのかもありませんが、球団が選手と契約するために抜け道を使ったことはこれまでにもありました。

大谷は信じられないほどの才能を持っており、球団は日本に長く留まるのをもったいないと思っています。そのため球団幹部の中には、大谷を獲得するためにはもっと多くのお金を払ってでもルールを調整したいと思っている者もいます。
大谷はワールドシリーズ制覇に今すぐ貢献できる選手です。競争力のある球団は2、3年後ではなく、今すぐにでもお金を払って彼を獲得したいはずです。

大谷のメジャー挑戦はリーグにとっても素晴らしいことです。メジャーリーグがそれに気づいてほしいものですが、火曜日の報道を見る限り、それは難しいでしょう。

その後の報道

この記事を書いた後に、日本のメディアにも出回ったらしく、その後の続報が入っているので紹介したい。

まずこの労使協定が適用された場合、大谷の年俸は54万5000ドル(約6200万円)になるとのこと。
現在の日ハムでの年俸が2億7000万なので、その1/4以下になってしまう。

そして入団時の契約金としては、どんなに球団側が努力しても最大1000万ドル(約11億4000万円)に抑えられる。
3億ドルとも言われていた当初の金額とは余りにも低い額だ。

そして大谷が大型契約を結べるのは26歳になる2020年シーズン以降のことで、3年間はこの安い給与でプレーしなければならない。

この労使協定の変更はアメリカでも非難轟々で、そのせいで大谷がアメリカに来ないのではないかという話になっている。
本人はそれでも行くと言っているが、球団がこの条件でも容認するかどうかだろう。

ちなみにこの変更で最大の懸念は大谷ではなく、中南米の若い有望な選手は野球ではなく他競技に流れてしまうのではないか、と言われている。
25歳まではどれだけ優秀でもアメリカ・プエルトリコ・カナダ以外の選手は54万5000ドル以上の年俸を貰えないわけだから、確かに選手流出が起きても不思議ではない。

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