プロ野球2017年 助っ人外国人選手を紹介。期待の新外国人は誰だ?

どうも、ゴトーだ。

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俺は三度の飯より野球が好きでな。
今から2017年シーズンのプロ野球開幕を心待ちにしてる。

さて今回は2017年シーズンから加入する新外国人選手の紹介をして行きた。
まとめて紹介している媒体はあまり見かけないので、一つの記事として欲張って書いてみた。

プロ野球における外国人選手

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プロ野球において選手を獲得して補強するための手段としては、基本的にはFAか外国人選手の獲得しかない。
もちろん自前で選手を育てることも非常に重要だが、ドラフトで選手を獲得して1軍で活躍するまではどうしても長い時間がかかってしまう。

FAといっても毎年宣言する選手は限られるし、年俸競争でコスパが悪くなってしまうので、一部の球団以外はどうしても外国人選手に頼らざるを得なくなる。

特に長打力や球速のようなパワーに依存する能力では、メジャーで活躍できなくても怪物レベルの選手は海外にゴロゴロいるので、日本で通用する選手かどうかを見極めるのは球団スカウトの腕の見せ所でもある。

外国人枠

ただし球団は外国人選手をいくらでも取れるというわけでもない。
そんなことをしたら弱小球団は外国人選手ばかりになってしまうので、外国人枠というものが設けられている。

現在のプロ野球では外国人選手の保有はいくらでもできるが、一軍登録出来るのは4人まで、また投手・野手どちらも3人までしか登録できない。
つまり4人を一軍登録する場合、「投手1人・野手3人」「投手2人・野手2人」「投手3人・野手3人」の3パターンのみ実現可能だ。

ちなみに外国人枠は全体としては緩和傾向にあり、過去の経緯としては以下のようになっている。

年度 支配下登録 一軍選手登録
1952年-1965年 3人 3人
1966年-1980年 2人 2人
1981年-1993年 3人 2人
1994年-1995年 3人 3人(投手・野手を1人は含む)
1996年-1997年 無制限 3人(投手・野手を1人は含む)
1998年-2001年 無制限 投手・野手いずれも2人まで
2002年-現在 無制限 投手・野手合わせて4人
ただし一方の上限が3人まで

フランク・ガルセス / 西武 / 投手

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西武に入団する元マーリンズの投手。左投げ左打ち。年俸は6000万円。
1990年1月7日生まれで、現在才。国籍はドミニカ共和国。

2009年にレンジャーズと契約し、2014年にパドレスでメジャーデビューしている。

2014年は14試合に登板して0勝0敗、防御率2.00。
しかし翌年の2015年は40試合に登板して0勝1敗、防御率5.21と成績が悪化し、マイナー落ちしている。

2016年はメジャーでの登板はなく、3Aで37試合に登板して6勝8敗、防御率4.41となっている。

ストレートは最速152キロで、変化球はスライダー、カーブ、チェンジアップ、ツーシームを投げる。
左打者を得意としているが、制球が悪く、与四球率が全体的に高い傾向がある。

フランク・ハーマン / 楽天 / 投手

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楽天に入団する元フィリーズの投手。右投げ左打ち。
1984年5月30日生まれで、現在才。国籍はアメリカ。

ヤクルトに入団するオーレンドルフもプリンストン大学のインテリだが、ハーマンはそれを上回るハーバード大学卒業の超インテリ投手。
もし野球選手にならなければ、投資銀行に就職していたという素晴らしい経歴。プロ野球界がこの二人によって一気に高学歴化した。

2006年シーズンからインディアンズ傘下でプレーし、2010年にメジャー初昇格。
リリーフとして2012年まで3年間で95試合に登板するも、2013年3月にトミージョン手術を受けたことでシーズンを棒に振る。
それから3年間はマイナーで登板しており、14試合に登板するも防御率8.40と低迷した。

最速は157キロだが、トミージョン手術後はスピードが落ちており、それ以降は最速155キロ。
制球力にも定評があり、四球も少なく、安定して投球ができるので日本向きの選手かもしれない。

ただし変化球はスライダー、カーブのみと球種が少なく、決め球はスライダーのみ。
日本では速球派の投手になると思われる。

ゴンザレス・ヘルメン / オリックス / 投手

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オリックスに入団する元ロッキーズの投手。右投げ右打ち。年俸は5750万円。
1987年9月23日生まれで、現在才。国籍はドミニカ共和国。

2008年にメッツでプロデビューし、2013年からメジャーデビューしている。

2013年には29試合に登板し、1勝2敗、防御率3.93とまずまずの成績。
しかし翌年は調子を落としてシーズン途中にマイナー落ちすることもあり、オフにFAとなりカブスに移籍。

その後、2015年シーズン中にロッキーズに移籍し、2016年には40試合に登板して2勝1敗1セーブ、防御率5.31。
8月にマイナー落ちをして、シーズンオフに自由契約となった。

ストレートの最速156キロ、平均でも152キロを投げる速球派投手。
変化球はチェンジアップを決め球としていて、空振り率も非常に高い。

ただしヘルメンも制球が悪く、四球を出して大量失点につながることが多い。

フィル・コーク / オリックス / 投手

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オリックスに入団する元ロッキーズの投手。左投げ左打ち。年俸は1億1500万円。
1982年7月19日生まれで、現在才。国籍はアメリカ。

2003年にヤンキースでプロデビューし、2008年からメジャーデビューしている。

2008年は12試合に登板し、1勝0敗、防御率0.61と素晴らしい成績。
それから2014年まではコンスタントにリリーフとして登板し、2009年からの登板数は72、74、48、66、49、62とシーズン通して活躍。

しかし2015年から成績を落とし、2016年にはメジャーでわずか6試合にしか登板していない。

ストレートは最速154キロで、変化球はツーシーム、カットボール、スライダー、カーブ、チェンジアップを投げる。
決め球はカーブとチェンジアップ。

制球力に難があるわけではないが、晩年はメジャーでストレートを打ち込まれる事が多かった。
速球系の投手が実績をあげている日本では、制球への不安があまりないことから活躍が期待できそうだ。

マット・ウェスト / オリックス / 投手

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オリックスに入団する元ドジャースの投手。右投げ右打ち。年俸は4600万円。
1988年11月21日生まれで、現在才。国籍はアメリカ。

内野手としてデビューしながら、後に投手に転向した異色のピッチャーでもある。

2007年にドラフト2巡目にレンジャーズから指名されて契約。
野手としてはメジャー昇格を果たせず、2011年に肩の強さを買われて投手に転向している。

投手としては2014年に3試合だけメジャーで登板。0勝0敗、防御率6.75という成績。

2015年はドジャースに移籍するもメジャー登板はなし。
3Aでは39試合に登板して3勝0敗、防御率2.33となかなかの成績を残している。

ストレートは最速155キロ、平均152キロのパワーピッチャー。
ただし変化球の決め球はカーブしかなく、ストレートとカーブによる緩急以外にこれと言った武器はない。

制球力は意外にも良く、与四球率もそれなりに低い。

ライアン・ブレイザー / カープ / 投手

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カープに入団する元アスレチックスの投手。右投げ右打ち。
1987年8月26日生まれで、現在才。国籍はアメリカ。

2008年シーズンからエンゼルスでプレーし、2013年にエンゼルスと契約するとメジャーデビュー。
その年は7試合に登板して0勝0敗、防御率2.00の成績を残し、翌年に飛躍が期待されたが右肘を故障。

トミージョン手術を受けて2014年を棒に振ると、マイナー降格となりFAになってしまった。

2015年には3球団を渡り歩きながら、アスレチックスへ移籍しマイナーで6試合に登板。
2016年には3Aで46試合に登板し、5勝3敗、防御率3.56とまずまずの成績となっている。

投球スタイルとしては、最速156キロのストレートを活かしたパワーピッチャー。
変化球はスライダー、ツーシーム、チェンジアップを投げる。

アルキメデス・カミネロ / 巨人 / 投手

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巨人に入団する元マリナーズの投手。右投げ右打ち。年俸は1億3200万円。
1989年6月16日 生まれで、現在才。国籍はドミニカ共和国。

15歳から野球を始めたにも関わらず、わずか1年半ほどの経験で17歳の時にマーリンズと契約している。

2006年にプロデビューし、2013年にメジャー初昇格。

2015年にはパイレーツで73試合に登板して5勝1敗、防御率3.62。
翌年の2016年にも57試合に登板して2勝3敗、防御率3.56と、2年合計で130試合に登板するなど、今年入団する選手では最もバリバリの選手だ。

投手としての最大の特徴は最速164キロのストレートだ。日本でも同じだけの速球を出せれば、大谷についでプロ野球歴代2位の記録になる。
また決め球のスプリットはメジャーでもほとんど打たれていない。

一方で制球にかなり難があり、危険球で2度退場している。
メジャーではストレートの被打率も意外と高いが、日本では結構かなり抑えられそうなイメージがある。

巨人は今いち安定しない澤村に代わるクローザー候補として獲得している。

ケーシー・マギー / 巨人 / 内野手

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2013年に楽天に在籍し、日本一に貢献した選手ということでマギーを知っている方は多いのではないか。

楽天では非常に優秀な中距離ヒッターで、打率.292、28本塁打、93打点をあげる活躍。
さらに人柄の評価がそれ以上に高く、チームメイトやファンからも愛されていたのが印象的だ。

メジャー復帰後はマーリンズで4番に座り、打率.287、7本塁打、76打点の成績でカムバック賞を獲得。
しかしその後、2015−2016年は低迷して自由契約になっている。

2016年オフに巨人が年俸約1億9000万円で獲得を発表。
メジャーでは三塁か一塁を守っていたが、どちらも村田修一と阿部慎之助という絶対的なレギュラーがいるので、スタメン争いも見所になりそうだ。

スペンサー・パットン / DeNA / 投手

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DeNAへの入団が決まった元カブスの投手。右投げ右打ち。年俸は9000万円。
1988年2月20日生まれで、現在才。国籍はアメリカ。

2012年にロイヤルズ傘下でプロデビューし、2014年にレンジャーズに移籍後、9月にメジャデビューを果たしている。

2015年には27試合に登板するも防御率9.00とかなり打ち込まれ、自由契約に。
2016年は16試合に登板して、防御率5.48となっている。

メジャーでは一貫してリリーフとして登板しており、ストレートは最速154キロ、平均150キロとスピードボールを武器としている。
ただし制球力に難があり、与四球率が高いためか、防御率も奮わなかった。

DeNAは昨年リリーフとして広島からサガースキーを獲得したが、活躍せず自由契約となっているので、その後釜として期待されている。
3Aでの成績は良いので、ハマれば活躍が期待できそうだ。

ジョー・ウィーランド / DeNA / 投手

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DeNAへの入団が決まった元ブレーブスの選手。右投げ右打ち。年俸は9000万円。
1990年1月21日生まれで、現在才。国籍はアメリカ。

2009年にレンジャーズ傘下でプロデビューし、パドレス時代の2012年にメジャーデビュー。
先発投手としてメジャーでは2012年、2014年-2016年に登板しているが、通算成績は12登板、1勝6敗とふるわなかった。

ストレートは最速153キロ、平均148キロは外国人投手としては平均的。
ただし制球力やカーブを中心とした変化球もなかなかのもので、バランスの良い先発という印象を受ける。

DeNAは先発要員として獲得したモスコーソがパッとせず2016年で退団しているので、先発ローテーションの一角を担える選手になれるかが見所。

ロス・オーレンドルフ / ヤクルト / 投手

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ヤクルトへの入団が決定的になっている元レッズの投手。右投げ右打ち。年俸は17600万円。
1982年8月8日生まれで、現在才。国籍はアメリカ。

世界トップレベルのプリンストン大学出身の超高学歴投手で、在学中にも文武両道の成績によって表彰を受けていたり、「最も賢いアスリートランキング」で3位にも選ばれている。
またプロ契約後にもテキサス在学の財務部や農務省にもインターンするなど、色んな意味で将来性に溢れる投手。

メジャーでは救援投手として通算209試合に登板。
2016年には64試合に登板して5勝7敗、防御率4.66となっている。

ストレートは最速148キロのストレートで、ツーシーム(シンカー)を得意としている。
変化球はスライダー、チェンジアップを投げる。

独特なワインドアップのモーションも特徴的だ。

デビッド・ブキャナン / ヤクルト / 投手

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ヤクルトとの契約が決定的になっている元フィリーズの投手。右投げ右打ち。
1989年5月11日生まれで、現在才。国籍はアメリカ。

2011年シーズンからフィリーズに加入し、2014年にメジャーデビュー。

2014年は20試合に登板して6勝8敗、防御率3.75と先発投手として、負けこしてはいるがなかなかの成績を残している。

しかし2015年は一転して炎上する事が多く、15試合に登板して2勝9敗、防御率も6.99と散々な結果だった。
2016年は一度もメジャーに昇格することなく、自由契約となっている。

同い年には2016年にカブスでワールドシリーズ制覇に大きく貢献したカイル・ヘンドリックスがおり、身長・体格がほとんど同じことから度々比較されていたらしい。
投球スタイルもヘンドリックスに似ているとのこと。

ストレートは最速151キロで、変化球はツーシーム(シンカー)、スライダー、カーブ、チェンジアップ。

またメディアにほとんど登場しないし発言もしない一方で、非常に練習熱心なようで、試合が終わってもチームメイトと遊んだりせずトレーニングに励んでいるんだとか。

年俸ランキング

年俸がまだ決まっていない、もしくは公表されていない選手もいるので、それを除外したランキング。

選手 年俸 球団
ロス・オーレンドルフ 1億7600万円 ヤクルト
アルキメデス・カミネロ 1億3200万円 巨人
フィル・コーク 1億1500万円 オリックス
スペンサー・パットン 9000万円 DeNA
ジョー・ウィーランド 9000万円 DeNA
デビッド・ブキャナン 8800万円 ヤクルト
フランク・ハーマン 7000万円 楽天
フランク・ガルセス 6000万円 西武
ゴンザレス・ヘルメン 5750万円 オリックス
マット・ウェスト 4600万円 オリックス

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