どうも、ゴトーだ。

俺は三度の飯よりテニスが好きでな。
以前はWOWOWで暇さえあればテニスを見ていた。
さて今回は錦織圭の2017年の試合日程とテレビ放送の予定についてまとめてみた。
2017年はグランドスラム制覇とランキング3位以上に期待したい。
テニスにおける出場義務

男子テニス選手で前年度の世界ランキングが30以内の選手は、以下の大会に出場する義務がある。
- グランドスラム4大大会全て
- モンテカルロ大会を除くマスターズ8大会
- ATP500シリーズ全13大会のうち4大会
- 内1大会は全米オープンの後である必要がある
錦織は2016年の男子テニスツアーにおいて世界ランキング5位だったので、上記の18大会に出場しなければならない。
これに関してよくある疑問をあげながら詳細に説明していこう。
ATPツアーのグレード
そもそもATPとは何かというと、「男子プロテニス協会」のことで、実質的には男子テニスと置き換えても良いだろう。
(男子は「ATP」、女子は「WTA」と区別するために表記されることが多い)
テニスでは毎年1年に渡って規定されたスケジュールの大会に参戦することになるが、大会のグレードは上からこのようになっている。
- グランドスラム
- ツアーファイナル
- マスターズ1000
- ATP500シリーズ
- ATP250シリーズ
- チャレンジャーツアー
- IFT男子サーキット
このうち世界ランキングが30位以内の選手はATP500以上の大会に全16大会は出場しなければならないが、代わりにどの大会に出場しても予選が免除されるという特典がある。
モンテカルロ・マスターズはなぜ出場義務がない?
グランドスラムの次にグレードが高いマスターズ(※)は全9大会行われるが、なぜモンテカルロ・マスターズだけ出場義務がないのか。
(※ツアーファイナルは上位8選手のみが出場できるので別枠としてみなされる)
モンテカルロ・マスターズは1897年から開催されている歴史ある大会だが、ATPが過密日程による選手のコンディションを考慮してマスターズからATP500シリーズに格下げが一旦決まった。
しかしフェデラーやナダルらトップ選手がこれに反対したことで、マスターズへ留まることができたが、過密日程の問題はクリアされていないので、モンテカルロ・マスターズだけ出場義務がないマスターズとなっている。
錦織はモンテカルロ・マスターズに出場していないが、多くのトップ選手は出場義務がないにも関わらず出場している。
出場義務のある大会に欠場した場合
出場義務があるにも関わらず、大会を欠場した場合は強制的にその大会のポイントが「0」になってしまうペナルティが課せられる。
しかもこれは怪我などの理由があっても免除されることはない。
この「強制0ポイント」はなかなか重いシステムで、テニスのランキングは1年間に参戦したツアーで獲得したポイントのうち「上位18大会のポイント」のみをカウントする。
本来0ポイントならその大会はカウントされないのだが、出場義務がある大会を欠場して0ポイントになると、その0ポイントはカウント対象になってしまうので、他の大会で挽回することができなくなる。
怪我せず1年間をフルに戦い切ることが要求される厳しいルールとなっている。
出場が免除される場合
ただしベテラン選手はこの出場義務が多少緩和されている。
以下の3つの条件のうち、1つ満たすごとにマスターズ8大会の出場義務が1つずつ免除されることになる。
- ツアー600試合以上の参戦
- キャリア12年を超える
- 31歳以上であること
ちなみに錦織のキャリアはまだツアー400試合ほど、プロキャリア10年目で、年齢は2017年に27歳とまだ一つも満たしていない。
しばらくはマスターズ8大会に全て出場することになる。
錦織の試合を見るには
地上波テレビではテニスの中継をほとんど行っていないので、試合を生で見るにはWOWOWやスポナビライブといった有料放送と契約する必要がある。
スポナビライブ

WOWOWと違ってインターネットでの動画配信サービス。
全豪オープンに加えて、マスターズ以下のほとんどのツアー大会を中継している。
他にも海外サッカーやプロ野球中継など、様々な競技の配信も充実して、最注目のサービスだ。
また初月は無料体験期間として料金が発生しないのも魅力的。
WOWOW

グランドスラムを全て見るならWOWOWがオススメ。
全豪オープン、全仏オープン、ウィンブルドン、全米オープンと4大会全ての中継を行っている。
ただしマスターズ以下の大会はほとんど放送していないので、通年で見たい方はスポナビライブの方が良いかもしれない。
錦織の2017年出場大会
それでは前置きが随分長くなってしまったが、そろそろ本題に入りたい。
実は既に2017年前半の出場予定大会は公表しているので、それに沿って紹介していこう。
後半の大会に関しては出場義務があるものとなっている。
一覧はこちら
全てスクロールしながら見るのも面倒だと思うので、一覧を掲載してみた。
それぞれどのような大会なのかは、下で紹介しているのでそちらも参照してほしい。
日程 | 大会名 | グレード | コート |
---|---|---|---|
1月1日~1月8日 | ブリスベン国際 | ATP250 | ハードコート |
1月9日 | FAST4 Tennis | エキシビジョン | – |
1月16日~1月29日 | 全豪オープン | グランドスラム | ハードコート |
2月3日~2月5日 | デビスカップ ワールドグループ1回戦 | – | ハードコート |
2月13日~2月19日 | アルゼンチン・オープン | ATP250 | クレーコート |
2月20日~2月26日 | リオ・オープン | ATP500 | クレーコート |
3月6日~3月19日 | BNPパリバ・オープン | マスターズ | ハードコート |
3月20日~4月2日 | マイアミ・オープン | マスターズ | ハードコート |
4月24日~4月30日 | バルセロナ・オープン | ATP500 | クレーコート |
5月8日~5月14日 | マドリード・オープン | マスターズ | クレーコート |
5月15日~5月21日 | BNLイタリア国際 | マスターズ | クレーコート |
5月29日~6月11日 | 全仏オープン | グランドスラム | クレーコート |
6月19日~6月25日 | ゲリー・ウェバー・オープン | ATP500 | グラスコート |
7月3日~7月16日 | ウィンブルドン | グランドスラム | グラスコート |
8月7日~8月13日 | ロジャーズ・カップ | マスターズ | ハードコート |
8月14日~8月20日 | ウエスタン&サザン・オープン | マスターズ | ハードコート |
8月29日~9月10日 | 全米オープン | グランドスラム | ハードコート |
10月2日~10月8日 | 楽天ジャパンオープン | ATP500 | ハードコート |
10月9日~10月15日 | 上海ロレックス・マスターズ | マスターズ | ハードコート(室内) |
10月30日~11月5日 | BNPパリバ・マスターズ | マスターズ | ハードコート(室内) |
11月13日~ | ATPワールドツアーファイナル | 1500 | ハードコート(室内) |
ブリスベン国際 / 1月1日~1月8日
開催地 | オーストラリア、ブリスベン |
コート | ハードコート |
グレード | ATP250 |
WOWOW、スポナビライブで無料放送あり。
昨年は準々決勝で敗退しており、優勝はミオシュ・ラオニッチ。
またダブルスにも出場しているので、そちらにも注目。
結果
準決勝でワウリンカからストレートで勝利するも、決勝でディミトロフに敗北。
また大会中に臀部を痛めており、決勝では試合中にメディカルタイムアウトが入ることも。
FAST4 Tennis / 1月9日
開催地 | オーストラリア、シドニー |
グレード | エキシビジョン |
シドニーで行われるエキシビジョン大会。
ナダルと組んで、キリオス、トミック組と対戦する。
結果
ブリスベン国際で負った怪我が原因で残念ながら欠場。
全豪オープン / 1月16日~1月29日
開催地 | オーストラリア、メルボルン |
コート | ハードコート |
グレード | グランドスラム |
WOWOWでの中継あり。
昨年はR16でツォンガからストレート勝ちを収めるも、準々決勝でジョコビッチに敗れてベスト8に終わっている。
結果
1回戦からクズネツォフに苦戦を強いられ、フルセットの末に勝利。
2・3回戦は比較的楽に勝利したものの、4回戦でフェデラーに敗れて、ベスト16に終わっている。
3年連続のベスト8はならなかった。
デビスカップ2017 ワールドグループ1回戦 / 2月3日~2月5日
開催地 | 東京、有明コロシアム |
コート | ハードコート |
グレード | 国別対抗戦、ATP500相当 |
WOWOWでの放送あり。
昨年は1回戦でイギリスと対戦し、マレーとの激戦の末に敗退。
また9月に行われたプレーオフではウクライナに勝利している。
結果
デビスカップ後にアルゼンチン・オープンが控えており、過密日程を理由に試合を欠場。
日本はフランスに2連敗を喫している。
アルゼンチン・オープン / 2月13日~2月19日
開催地 | アルゼンチン、ブエノスアイレス |
コート | クレーコート |
グレード | ATP250 |
昨年の優勝者はドミニク・ティエム。
これまで錦織は同時期にメンフィス・オープンに出場し、前人未到の4連覇を達成していたが、今年は新たな挑戦ということでアルゼンチン・オープンに参加することになる。
リオ・オープン / 2月20日~2月26日
開催地 | ブラジル、リオデジャネイロ |
コート | クレーコート |
グレード | ATP500 |
スポナビライブで放送あり。
昨年の優勝者はパブロ・クエバス。
錦織は昨年同時期にアビエルト・メキシコ・テルセルに出場してR16でサム・クエリーに敗れている。
BNPパリバ・オープン / 3月6日~3月19日
開催地 | アメリカ、カリフォルニア |
コート | ハードコート |
グレード | マスターズ |
スポナビライブ、GAORAで放送あり。
昨年の優勝者はノバク・ジョコビッチ。
錦織は昨年、準々決勝でラファエル・ナダルに敗れている。
マイアミ・オープン / 3月20日~4月2日
開催地 | アメリカ、マイアミ |
コート | ハードコート |
グレード | マスターズ |
スポナビライブで放送あり。
昨年の優勝者はノバク・ジョコビッチ。
錦織は昨年モンフィス、キリオスら強敵を破って決勝に進むもジョコビッチの前に完敗。
しかし2度目のマスターズ準優勝を果たしている。
バルセロナ・オープン / 4月24日~4月30日
開催地 | スペイン、バルセロナ |
コート | クレーコート |
グレード | ATP500 |
スポナビライブで放送あり。
昨年の優勝者はラファエル・ナダル。
この時、錦織は2連覇中で、3連覇をかけて決勝でナダルと対戦するも敗退。
マドリード・オープン / 5月8日~5月14日
開催地 | スペイン、マドリード |
コート | クレーコート |
グレード | マスターズ |
スポナビライブ、GAORAで放送あり。
昨年の優勝者はノバク・ジョコビッチ。
錦織は準決勝でジョコビッチと対戦するも敗退。第2セットはタイブレークまで持ち込んだ。
BNLイタリア国際 / 5月15日~5月21日
開催地 | イタリア、ローマ |
コート | クレーコート |
グレード | マスターズ |
スポナビライブで放送あり。
昨年の優勝者はアンディ・マレー。
錦織で準決勝でジョコビッチと対戦し、敗退。第3セットのタイブレークまでもつれる展開で、近年最もジョコビッチを追い込んだ。
全仏オープン / 5月29日~6月11日
開催地 | フランス、パリ |
コート | クレーコート |
グレード | グランドスラム |
WOWOWで放送あり。
昨年の優勝者はノバク・ジョコビッチ。
錦織はR16でリシャール・ガスケとあたり敗退。
苦手とするガスケを相手に途中まで優勢だったが、雨天による中断後にペースを乱して敗れている。
ゲリー・ウェバー・オープン / 6月19日~6月25日
開催地 | ドイツ、ハレ |
コート | グラスコート |
グレード | ATP500 |
昨年の優勝者はフロリアン・マイヤー。
錦織は1回戦第2セットで痛めた左脇腹が回復せず、2回戦は棄権している。
ウィンブルドン / 7月3日~7月16日
開催地 | イギリス、ロンドン |
コート | グラスコート |
グレード | グランドスラム |
WOWOWで放送あり。
昨年の優勝者はアンディ・マレー。
錦織はR16でマリン・チリッチに敗退。左脇腹の怪我の影響で、途中棄権している。
ロジャーズ・カップ / 8月7日~8月13日
開催地 | カナダ、トロント |
コート | ハードコート |
グレード | マスターズ |
スポナビライブ、GAORAで放送あり。
昨年の優勝者はノバク・ジョコビッチ。
錦織は決勝でジョコビッチと対戦するも敗退。マスターズ3度目の準優勝となった。
ウエスタン&サザン・オープン / 8月14日~8月20日
開催地 | アメリカ、オハイオ州シンシナティ |
コート | ハードコート |
グレード | マスターズ |
スポナビライブ、GAORAで放送あり。
昨年の優勝者はマリン・チリッチ。
錦織はリオオリンピックからわずか3日後に長距離移動のため、コンディションが上がらず3回戦でバーナード・トミックに敗退。
全米オープン / 8月29日~9月10日
開催地 | アメリカ、ニューヨーク |
コート | ハードコート |
グレード | グランドスラム |
WOWOWで放送あり。
昨年の優勝者はスタン・ワウリンカ。
錦織は準々決勝で優勝候補のマレーを破るも、準決勝でワウリンカに敗退。
ただし第1セットを奪うなど、あと一歩のところまで追い込みグランドスラム制覇も期待された。
楽天ジャパンオープン / 10月2日~10月8日
開催地 | 東京、有明コロシアム |
コート | ハードコート |
グレード | ATP500 |
WOWOWで放送あり。
昨年の優勝者はニック・キリオス。
錦織は2度の優勝経験があるが、昨年は2回戦で左臀部の痛みで途中棄権している。
上海ロレックス・マスターズ / 10月9日~10月15日
開催地 | 中国、上海 |
コート | ハードコート(室内) |
グレード | マスターズ |
スポナビライブ、GAORAで放送あり。
昨年の優勝者はアンディ・マレー。
錦織は昨年、楽天ジャパンオープンで痛めた左臀部の痛みが回復せず、出場を回避している。
BNPパリバ・マスターズ / 10月30日~11月5日
開催地 | フランス、パリ |
コート | ハードコート(室内) |
グレード | マスターズ |
スポナビライブ、GAORAで放送あり。
昨年の優勝者はアンディ・マレー。
錦織はR16でフランスのツォンガに敗退している。
ATPワールドツアーファイナル / 11月13日~
開催地 | イギリス、ロンドン |
コート | ハードコート(室内) |
グレード | 1500 |
NHK、スポナビライブ、GAORAで放送あり。
2017年の世界ランキング8以内に入れば出場することができる。
錦織は昨年、予選ラウンドを通過するも準決勝でジョコビッチに敗れている。
こちらもどうぞ
錦織の試合を見る媒体としておすすめの、スポナビライブとWOWOWのリンクを掲載しておきます。
デビスカップとオリンピックは昨年からATP500として加算されなくなりましたよ!
コメントありがとうございます。
こちら確認して修正させていただきます。