どうも、ゴトーだ。
俺は三度の飯よりテニスが好きでな。
今まさに行われているATPツアーファイナルを毎晩楽しみにしていて、錦織が決勝トーナメントに進出できるかどうかでハラハラして過ごしている。
今回は錦織が決勝トーナメントに進めるかどうかを争点に書いていきたい。
ATPツアーファイナルについて
まずATPツアーファイナルについておさらいしておきたい。
ATPファイナルは11月13日〜20日にかけて行われ、世界ランキング上位8人の選手が出場している。
8人の選手はまずは4人ずつ2グループに分かれ、予選ラウンドが行われる。
予選ラウンドでは総当りで全3試合を行い、上位2位までの選手が決勝トーナメントに進出する。
決勝トーナメントでは2試合続けて勝利すれば、優勝となる。
賞金、ポイントについて
ATPファイナルの賞金とポイントの仕組みは他の大会と異なっている。
まずポイントについては1勝につき200ポイントが貰える。
これは錦織がまだ優勝したことのないマスターズ制覇で1000ポイントと考えるとかなり大きなボーナスだ。
そして準優勝で+400ポイント、優勝で+600ポイントが貰える。
仮に全勝で優勝すれば1500ポイントで、マスターズとグランドスラムのちょうど間のポイントとなる。
賞金は最大5試合ながら全勝優勝すると約2億5000万円。
決勝の試合で勝利しただけで約1億2000万円が入る大盤振る舞いだ。
そこまでいかなくても予選ラウンドで1勝するたびに約2000万円が手に入る。
マイナースポーツからすればとても考えられないような世界だな。
錦織が予選ラウンドを通過するには?
これを書いている現在では予選ラウンドの第2戦までが行われており、戦績が以下のようになっている。
選手名 | 結果 |
---|---|
マレー | 2勝0敗 |
ワウリンカ | 1勝1敗 |
錦織 | 1勝1敗 |
チリッチ | 0勝2敗 |
そして18日の試合は以下の組み合わせになっている。
- マレー vs ワウリンカ
- 錦織 vs チリッチ
実はマレーはまだ確定ではないのだが、まあ99%確定として話を進めよう。
ここで当落線上にあるのはワウリンカと錦織だ。
今のところ勝敗で並んでいて、どちらも勝ち、どちらも負けになった場合、実は錦織が無条件で決勝トーナメントに進出できる。
その理由は下に書くが、要はマレーがワウリンカに勝ってくれさえすれば万事OKということだ。
錦織の試合前にマレーとワウリンカの試合が行われるので、試合を待たずして決勝トーナメント進出が決まる可能性が高い。
なぜ勝敗が同じでも良いのか
まず順位決定方式は以下のようになっている。
- 勝ち数順
- 試合数順
- 直接対決の結果
勝数はそのまま、試合数は棄権などして2勝0敗となったら2勝1敗が優先されるというもの。まあ今回はないだろう。
この場合、「直接対決の結果」が重要で、錦織とワウリンカが共に敗れた場合、錦織がワウリンカに勝利しているので、優先的に決勝トーナメントに進めることになる。
もしかしたら勘の良い人は、仮にチリッチが勝ってほか二人が負けたら3人が1勝2敗で並んでわからないじゃん、と思った人がいるかもしれない。
そんな3すくみの時には以下の優先順位で決定されることになる。
- セット取得率
- ゲーム取得率
- 世界ランキング
少しややこしいのだが、以下の優先順位で絞っていって「3人が2人に絞られたらそこで直接対決の結果が優先される」ことになる。
実はこの時点でチリッチは既に脱落していて、チリッチは2戦ともストレート負けをしているから、仮に錦織からストレート勝ちしたところでセット取得率で絶対に上回ることができない。
つまりいずれにせよワウリンカと錦織の争いになって、結局は直接対決で勝っている錦織が優先されることになるのだ。
もういいだろ…と言いたくなるがもう1パターンあって、錦織とワウリンカが共に勝利した場合、マレーを含む3人と勝敗が並ぶことになる。
この場合は錦織が1位通過になる可能性があって、いずれにせよ3位になることはない。
というのも錦織はストレート勝ちと、1-2での負けとセット取得率が最大化して進んできているから、どんな状況でも2位以内に入ることは確実になっている。
錦織敗退パターンは1つだけ
大分面倒なことになってきたが、要は「ワウリンカが勝って錦織が負ける」というパターンのみ敗退することになるということだ。
マレーが負ければ奇跡的に1位通過になる可能性があるが、微妙な可能性にかけるよりはマレー勝利を願ったほうがいいだろう。
まあこれまでの流れを見る限り普通にマレーが勝ちそうだが。
錦織とチリッチの戦績
錦織とチリッチの戦績は通算7勝5敗で錦織が勝ち越している。
しかし2016年に限って言えば0勝2敗と分が悪い。 (2015年は2勝0敗だが)
そのうちの1戦、ウィンブルドンでは錦織が左脇腹の怪我を抱えていて棄権負けとなっているので実力負けではない。
ただし、10月のスイス室内では普通にストレート負けを喫しているのでむしろ悪いイメージの残る相手だ。
何より俺のようなニワカファンにとっては全米オープンでの決勝が非常に悔やまれる。
2014年の全米オープンの決勝で両者は当たっていて、実に39大会ぶりにグランドスラム決勝でBIG4がいない顔合わせになっている。
ジョコビッチに勝って、決勝がチリッチだからこれはもう優勝やろ…と思いきやチリッチ無双で敗れてしまったショックは未だに忘れられない。
錦織とジョコビッチの戦績
少々気が早いが、決勝トーナメントのことも考えておこう。
錦織は1位通過がないわけではないが、まあ現実的にはないということで、仮に2位通過したときにシミュレーションをしてみる。
すると準決勝はグループBで首位通過したジョコビッチとあたることになる。
対戦成績は錦織にとって2勝10敗と圧倒的に分が悪い。
しかも直近の勝利は2014年の全米オープンまで遡る。
2016年は5戦して全てジョコビッチが勝っていて、基本的には勝ち目が薄い戦いになる。
唯一勝てそうな材料として、ジョコビッチはシーズンの後半以降に調子を落としていて、マレーに世界ランキング1位を譲っていて、マレーとほぼ互角だったから勝てるんじゃねえかという全く根拠のない三段論法だ。
両者は2014年のATPファイナルの準決勝、2015年の予選ラウンドでも対戦していて、どちらもジョコビッチが勝っている
もっとも2014年に関しては結構惜しかったのだが。
ちなみにジョコビッチはATPファイナルで4連覇中で史上初の記録。
これで錦織が止めたらカッコいいから期待している。(というかそもそも決勝トーナメント行く前提なのかよ…というツッコミは禁止)
テレビ放送の予定
予選ラウンド3戦目の錦織の試合はNHK BS1で19日(土)午前4:55から放送される。
これまでは夜更かしして見なければならなかったのが、今度は一転して早起きが要求される。
ちなみにその前のマレーvsワウリンカは18日(金)の22:55から放送される。
この結果で錦織の決勝トーナメント進出が決まる可能性も高いし、世界ランキング1位と3位のトップレベルの戦いだから見ても楽しめるはずだ。
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