どうも、ゴトーだ。

今回はKindle端末を購入したいと思っている方のために、どれを購入すれば良いのかを適切に判断していただくために、予備知識やモデルごとの比較を掲載している。
皆さんのお財布事情やニーズに合った端末を見つけてもらえればと思う。
目次
Kindleとは

(※既にKindleについて知ってるよ!という方はこちらは読み飛ばして、下に掲載している比較表まで移動してください)
KindleとはAmazonが販売している電子書籍リーダーで、最もメジャーな端末でもある。
初めて登場したのは2007年のことで、当時はまだスマホやタブレットが普及していない時代から販売されていたことになる。
その後、AmazonがテレビCMなどプロモーションを積極的に行ったことで、所有していなくても、Kindleの名前や用途くらいは聞いたことがあるという方も多いのではないだろうか。
Fireタブレットとの違いは?
Kindleと似ている製品として「Fireタブレット」というものがある。
Kindleの予備知識がない人だと、Kindleはタブレットにもなるのかと考えてしまいがちだが、Kindleはあくまで電子書籍を読むための端末なのに対して、FireタブレットはiPadのようなタブレット端末であることが最大の違い。
(ただしFireタブレットもGoogle Playほどアプリが充実していないので、できることは限られている)
Kindleにもブラウザがプリインストールされていて、ウェブサイトを閲覧することくらいはできるが、Google Chromeも使えないし、動画を見ることもできないので、iPadのように使うものではない。
その代わり、電子書籍を読むことに特化した機能がたくさんあるのでそれを紹介してこう。
軽くてバッテリーが長持ち
まずKindleはFireタブレットと比較すると一回り小さく、親指と人差し指だけで簡単に持てるくらいの大きさになっている。
そして電子書籍を読むことに特化している分、重量も軽くて、軽いモデルでは131gしかない。
それゆえバッテリーが非常に長持ちで、一度にそれほど長時間使用しなければ充電無しで1週間以上使用することができる。
ちなみにAmazonによると「ワイヤレス接続オフ、1日30分」という条件で数週間持つとのこと。(以前は8週間と表記されていたが、いつのまにか数週間になっている)
紙のような表示で目が疲れない
これはCMなどで繰り返し宣伝されているが、原理的にはE Ink(イーインク)というアメリカの企業が開発した電子ペーパーの技術を使っていることで紙のような表示になっている。
通常のタブレットは汎用性のためにこれを利用していないので、Kindleのような電子書籍リーダーは紙のような表示で、なおかつ目が疲れにくいという利点がある。
ちなみにバッテリーが長持ちする一つの理由はこのE Inkの消費電力が小さいからでもある。
直射日光の下でも読みやすい
これもE Inkの特性なのだが、E Inkは紙と同じように反射光を利用して文字を表示しているので、直射日光が当たっても影響が少なく、外出中でもほとんど問題なく読むことができる。
例えば電車の中でも日光が入ってくることはあるが、そのような場合でもストレスなく読めるのが利点となっている。
- 汎用的なタブレットではなく、電子書籍を読むための端末
- 軽量でバッテリーが長持ちする
- 紙に似た液晶表示なので目が疲れない
- 直射日光の下でも反射しないので読みやすい
Kindleだけの特徴
さてここまで電子書籍リーダーの特徴を紹介してきたが、実は大抵はE Inkによる恩恵で、それは楽天のKoboのような端末でも同じことが言えてしまう。
ではKindleだけの特徴は何かあるのかということで、いくつか紹介していきたい。
Kindleオーナーライブラリー
Kindle端末を持っていて、Amazonプライム会員の人は、毎月本1冊が無料でダウンロードできるというオトクな特典。
Amazonプライムの年会費は3900円なので、この「Kindleオーナーライブラリー」だけで元が取れるところか、十分お釣りが出るくらいの内容になっている。
ただし注意点としては二つあり、第一に全ての本が対象ではなく、2万冊以上の和書、60万冊以上の洋書が対象であること。
これは月額読み放題サービスの「Kindle Unlimited」で読める本と同じラインナップになっている。
第二に翌月に別の本をダウンロードする時に、既にダウンロードした本は読めなくなってしまうこと。
二冊以上を同時にストックすることはできないが、手元にある一冊は次の本をダウンロードするまではずっと持っておくことはできる。
3G回線が無料で使える
3G回線というのは携帯電話回線の一種だが、Amazonがドコモと契約して回線をKindle用に開放しているので、利用者は追加料金を支払うことなく、3G回線を無料で使用することができる。
Kindleには「Wi-Fiのみ」と「Wi-Fi + 3G回線」の二つの回線が選択できるが、3G回線が含まれるものは、回線利用料として5000円増しとなっている。
ちなみに購入する際にこのオプションを付けるべきかどうかについて迷うかもしれないが、後ほど言及しているのでそちらを参照されたい。
Amazonのクラウドを無料で制限なく使える
Kindleは「マンガモデル」というものを除いて端末のストレージが4GBしかないのだが、当分読み返さないような本は端末から削除してクラウド上に保存することで、容量を節約することができる。
クラウドの利用は無料で、容量制限なく使えるので、ネットワークに接続できる環境にあれば、さほどストレージを気にかける必要はない。
キャンペーン情報の有無
Kindleの端末を購入する際にキャンペーン情報をつけるかどうかを選択する項目があり、つけると2000円オフになる。
これは端的に言うと広告を表示して良いかということで、広告を我慢すれば2000円オフにするよ、というもの。
キャンペーン情報は、幸いにも操作中に入ってくることはないが、スリープ画面やホーム画面におすすめの商品が表示されることになる。
見なければいいじゃないかと思われるかもしれないが、ホーム画面に表示された広告を飛ばすには、スワイプが必要なので、電源をつけた時にワンアクション余計に追加されてしまう。
厄介なことに、後から広告なしに変更することはできないので、どうしても安くしたい事情がなければ「キャンペーン情報なし」をオススメする。
- Amazonプライム会員なら、一部モデルが4000円引きとなる
- 同じくプライム会員なら毎月1冊本が無料で貰える
- ストレージは少ないけど、クラウドに保存できるので問題なし
- 5000円追加で支払うと3G回線が無料で使える(ただし限定的)
- キャンペーン情報ありにすると2000円オフになるが、後から変更できない
Kindleの5つのモデルを比較

さてKindleの具体的な比較を行っていきたいのだが、Kindleには現在5つのモデルが存在する。
- Kindle
- Kindle Paperwhite
- Kindle Paperwhite マンガモデル
- Kindle Voyage
- Kindle Oasis
これは下に行くほど上位モデルになって、値段も高くなるのだが、それぞれのスペックを比較したものが以下の表になる。
ちなみに各モデルごとの違いや特徴は後ほど一つ一つ紹介していくので、表は細かくチェックせずに、流し見程度で問題はない。
モデル | 値段 | 内蔵ライト | 解像度 | ストレージ | バッテリー | 重さ |
---|---|---|---|---|---|---|
Kindle | 8980円 | なし | 167ppi | 4GB | 数週間 | 161g |
Kindle Paperwhite | 14280円 | あり LED 4個使用 |
300ppi | 4GB | 数週間 | Wi-Fi: 205g Wi-Fi + 3G: 217g |
Kindle Paperwhite マンガモデル |
16280円 | あり LED 4個使用 |
300ppi | 32GB | 数週間 | 205g |
Kindle Voyage | 23980円 | あり LED 6個使用 明るさの自動調整機能付き |
300ppi | 4GB | 数週間 | Wi-Fi: 180g Wi-Fi + 3G: 188g |
Kindle Oasis | 35980円 | あり LED 6個使用 明るさの均一性が向上 |
300ppi | 4GB | 数週間 | Wi-Fi: 130g Wi-Fi + 3G: 133g |
※値段はキャンペーン広告あり、3G回線無しの最安値を表示しています
解像度について
解像度の項目で「167ppi」や「300ppi」といった表記があるが、これは1インチあたりのピクセル(画素)数を意味している。
要はこれが高いほど、画面がより鮮明にクッキリ表示されるので、漢字のように画数が多い文字でも読みやすくなっている。
Kindle

値段 | キャンペーンあり: 8,980円 キャンペーンなし: 10,980円 |
カラー | ブラック、グレー |
備考 | 3G回線のオプション無し |
- ◯ 値段が最も安い
- ◯ 重さ161gとOasisの次に軽い
- ✕ バックライトがないので暗い所では読めない
- ✕ 解像度が低いので、文字が鮮明に表示されない
Kindle端末の中で最も安いのが、この無印版Kindle。
キャンペーンありでプライム会員なら実質4,980円で購入できるので、Kindleオーナーライブラリーをつければ、端末代は簡単にペイできてしまうほどのコスパの良さ。
欠点は上に挙げた通りだが、最もキツいのがバックライトがないこと。
画面が暗く、明るい場所でしか読めないので、例えば寝る前に電気を消して寝っ転がりながら読むみたいなことはできない。
普通に本を読む感覚と同じなので、別に普段暗いところで読もうと思わないし…という方は大丈夫だろう。
また解像度が低いせいで、文字がぼやけたような表示になってしまうので、綺麗な表示にこだわるかどうかでも選択が分かれる。
Kindle Paperwhite

値段 | キャンペーンあり: 14,280円 キャンペーンなし: 16,280円 無料3Gのオプションで5,000円追加 |
カラー | ブラック、グレー |
- ◯ Kindle端末の中で一番人気
- △ 値段や性能も中くらいの王道モデル
Kindle端末で最も人気のあるモデル。
値段や性能も中くらいで、そこそこ安い割に、必要な機能が一通り揃っている。
無印版Kindleと比べるとバックライトがついて、解像度が上がっているので、不満点があらかた解消されたモデルになっている。
特にこだわりがなければとりあえずPaperwhiteがオススメで、金銭的な事情があるのなら無印版、機能的にもっと良いものが欲しいのなら上位モデルを選択するのが良いだろう。
また王道であるがゆえに、これ以降の商品はPaperwhiteとの比較が多くなるので予めご了承いただきたい。
Kindle Paperwhite マンガモデル

値段 | キャンペーンあり: 16,280円 キャンペーンなし: 18,280円 |
カラー | ブラック、グレー |
備考 | 3G回線のオプション無し |
- ◯ ストレージが他モデルより8倍の32GB
- ✕ Paperwhiteよりも2000円高い
マンガモデルはその名の通り、マンガを読むためのモデルで、実は日本のみの販売となっている。
当初はページめくりが33%高速化されていたり、連続でページをめくる機能がウリだったのだが、今はその機能は他のモデルにも適用されたので、マンガモデルだけの機能ではないことに注意。
つまりマンガモデルの差別化は、ストレージ容量が他モデルと8倍の32GBということのみ。
マンガは一般書籍よりも容量が重いのだが、これによって約700冊をストレージに保存することができる。
実質的にはPaperwhiteと比較すると、ストレージ28GB分を2000円で追加するかどうかということになる。
これだと訴求力に欠ける印象があるが、KindleはmicroSDなどでストレージを増やせない。
容量が足りなくなると端末からデータを削除しなければならず、待ち時間なくすぐに漫画を読みたい人にはストレージが多いのは魅力的だ。
Kindle Voyage

値段 | キャンペーンあり: 23,980円 キャンペーンなし: 25,980円 無料3Gのオプションで5,000円追加 |
カラー | ブラック |
- ◯ Paperwhiteよりも1.5mm薄く、重さも12%軽量化
- ◯ LED6個使用でより明るくなり、明るさの自動調整機能もあり
- ◯ 軽く握るとページをめくれる「ページめくり」機能
- ✕ Paperwhiteよりも9,700円高い
まずサイズが一回り小さくなっているのが特徴で、Paperwhiteが厚さ9.1mmに対して、Voyageは7.6mmと、1.5mm薄くなっている。
重さも約12%軽くなっていて、Paperwhiteが205gに対して、Voyageは180gとなっている。
Voyageの目玉としては「ページめくり」機能があり、これは上の画像でいうところの、両端にある丸い点が戻るボタン、細長い線が進むボタンとなっている。
Paperwhite以下では画面をタップしたり、スワイプすることでページを移動するが、ページめくり機能があることで、端末を持ったままボタンに指をかけるだけで良いので、よりスムーズにページを移動できる。
また明るさの自動調整機能は最上位モデルのOasisにもないVoyageだけのユニークな機能でもある。
ただし値段はPaperwhiteよりも9,700円高いので、これらの機能が9,700円に相当するかどうかを比較検討して選ぶことになる。
Kindle Oasis

値段 | キャンペーンあり: 35,980円 キャンペーンなし: 37,980円 無料3Gのオプションで5,000円追加 |
カラー | ブラック |
カバーの色 | ウォルナット(茶)、ブラック、メルロー(赤) |
- ◯ 専用のバッテリー内蔵カバーで、充電が最も長持ち
- ◯ 握りやすいハンドグリップが付いている
- ◯ 厚さが3.4mm、重さ131gと最軽量
- ◯ 軽く握るとページをめくれる「ページめくり」機能
- ◯ LED10個使用でVoyageよりも更に明るい
- ✕ Paperwhiteよりも23,700円高い
Kindle端末の中で最も最上位のモデル。
サイズ自体が一回り小さくなっているが、それ以上に薄型化が著しく、他モデルの厚さが9.1mmに対して、Oasisはなんと3.4mm。
重さもPaperwhiteよりも35%軽い、131gとなっている。
デザインもOasisだけ特徴的で、背面がハンドグリップでふくらんでおり、ここに手がすっぽりと収まるので握りやすくなっている。
さらに専用のバッテリー内蔵カバーが付属しており、装着すると端末と一体化するだけでなく、一定条件の下で数ヶ月充電無しで使うことができる。(明るさ設定10、ワイヤレス接続オフ、1日30分使用時)
このように最上級の電子書籍リーダーだが、やはり値段はかなり高く、最安値で35,980円と、Paperwhiteよりも23,700円も高い。
読書にこだわりのある方が検討するモデルという位置づけだろう。
端末選びのロードマップ
さて、ここまで一つ一つのモデルを詳細に紹介してきたが、やっぱりどのモデルがすべきか分からないという方がいるかと思うので、いくつかロードマップを示していこう。
あくまで参考ではあるが、皆さん自身が良いと思ったモデルを見つけてもらう手助けになれば幸いだ。
無難に済ませたいなら「Paperwhite」
「こだわりが無くはないけど言うほどでも」
「初めて買うから冒険するのは怖い」
このような方はPaperwhiteがオススメ。
一番人気があるのもPaperwhiteなので、最も王道なモデルと言える。
ストレージがたくさん欲しいなら「マンガモデル」
マンガモデルの当初のウリは「ページを高速にめくれるからマンガ向き」ということだったのだが、現在はストレージが他より8倍多いということになっている。
端末に保存できる本を増やして、いちいちクラウドからダウンロードするのが億劫という人はマンガモデルを選ぼう。
とにかく安く済ませたいなら「無印版」
「別に暗いところで書籍を読まない」
「それほど画面の綺麗さにこだわらない」
このような方で安く済ませたいなら、無印版のKindleがオススメ。
プライム会員なら実質4,980円から購入できるし、オーナーライブラリーを使えば簡単に元を取れるのも良い。
もう少し読書を快適にしたいなら「Voyage」
Oasisほど高い値段を払いたくはないけど、ページめくり機能などでもう少し読書を快適にしたいという方は、Voyageがオススメ。
立ち位置が微妙なモデルではあるが、端末の軽量化や明るさの自動調整機能など、様々な改善がされている。
読書に強いこだわりがあるなら「Oasis」
読書が快適にできるなら値段に糸目をつけない、という方はOasisがオススメ。
3万円後半と値は張るが、デザインがその他の端末とは一線を画していて、快適に読書できることを追求したモデルといえる。
まとめ
長くなってしまったが、電子書籍リーダーとは何か、またKindleだけの特徴など、購入前に知っておくべきことを紹介してきた。
ここ最近Amazonはプライム会員への優遇が著しく、年会費3,900円にも関わらず、Kindle購入者に4,000円引きをしたり、オーナーライブラリーとして毎月1冊を無料配布したり、年会費を遥かに上回るメリットを提供している。
もちろんKindle以外にも映像や音楽が視聴し放題になるプライムビデオやプライムミュージック、そして何より配送料無料など様々な恩恵があるので、Kindleを購入したい方でプライム会員でない方は、同時にプライム会員になるのがオススメ。
この記事を通じて、皆さん自身にあったKindle端末を見つけていただければ幸いだ。
Thank you for this guide, i was planning on buying a kindle soon