Jリーグの2017年の日程や優勝賞金など。DAZNでの放映についても紹介。

どうも、ゴトーだ。

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俺は三度の飯よりサッカーが好きでな。
もちろんJリーグは毎年の楽しみの一つだ。

さて今回は2017年シーズンのJリーグの日程や優勝賞金、チーム状況について紹介したい。
放送がスカパー!からDAZNに移ったことにも言及している。

2017年のJリーグ

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2017年のJリーグは様々な変化がもたらされる年になる。

  1. リーグ戦の放送がDAZN独占となった
  2. 1ステージ制の復活
  3. ルヴァンカップにプレーオフ導入と若手出場枠の新設
  4. 夏期中断期間の導入

それぞれどのようなものか詳しく見ていこう。

リーグ戦の放送がDAZN独占に

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これまでJリーグの放送といえば衛星放送のスカパー!だったが、今年からリーグ戦の放送はイギリスのパフォームグループという企業が運営する「DAZN」が独占的に放送することが決まった。

スカパーは2000年代中盤以降のJリーグを支えてきた功労者でもあり、ファンからすると単なる放送局以上の存在でもあった。
Jリーグブームが去った後に、スカパー以前はCSチャンネル1社が放映権を得ており、1節で放送される試合は1試合だけだった。

そこにスカパーがJリーグとの優先放映権を獲得したことで、J1およびJ2の全試合が生中継されることになったのはJリーグの発展に欠かせないものだった。
実は全試合生中継されるリーグというのは世界的にも多くはなく、プレミアリーグでは生中継されるのは実は半分にも満たないものらしい。

2007年からスカパーと交わした10年間の優先放映権が2016年で終了し、Jリーグは新たな発展のために、パフォームグループと10年総額2100億円という巨額の放映権契約を交わしている。
これまでのスカパーとの放映権契約は年間30億円ほどとされており、一気にその7倍に増えることになった。

スカパーはパフォームグループからサブライセンスを取得できないかと粘ったそうだが、結果的に取得できず2017年シーズンのリーグ戦はDAZNでの独占放送という形になっている。

[参考サイト]

放映権料

ちなみに10年で2100億円という放映権料は毎年均等に210億円ずつ支払われるのではなく、野球の年俸のように年数が経過するほど増える仕組みになっている。
2017年~2019年は165億円となっており、後半になれば210億円を超える額となる。

DAZN以外の放映権料を含めると、2017年の合計は176億8200万円。
2016年は50億5500万円だったので3倍以上に増えることになる。

DAZNについて

DAZNはインターネットの動画配信サイトおよびアプリで、HuluやNetflixのように月額料金を支払うことで提供しているコンテンツが見放題になるサービスだ。
イギリスのパフォームグループという企業が運営していて、「Goal.com」を運営している会社というと馴染みがあるかもしれない。

世界的にスポーツのネット配信のイニシアチブを握ろうと拡大中のサービスで、Jリーグだけでなく、サッカー各国リーグ、プロ野球、MLB、UFCなども配信している。

大量のコンテンツが月額1750円で見られるということで、スカパー時代よりもコスパが随分と良くなるのだが、回線状況が今ひとつ安定していない問題がある。
もちろん回線が良い環境であればいくらか改善されるのだろうが、テレビ中継と比べるとかなり質が落ちるので、視聴者がその質に満足できるかが不安視されている。

開幕までには整えてくれる…と信じたい。

中継内容の拡充

DAZNでは中継が終わると「見逃し配信」として、同じ中継内容が見られるのだが、Jリーグでは各試合3〜5分程度のハイライトを用意するとのこと。
またプレビュー番組としてJ1・J2・J3の各リーグごとに毎週1番組が放送される。

これらはDAZNではなく、著作権を持っているJリーグが制作会社に依頼して作成される。

そしてスタジアムに設置されるカメラも従来の6台から9台に増やすことで、より多角的に迫力のある映像になるようだ。
注目試合では最大16台までカメラを増やすことがあるようで、重要な試合であることを映像を通じてダイレクトに感じることができるかもしれない。

さらにJリーグがNTTと協力して、スタジアム内に無料Wi-Fiを設置して、その回線を利用すれば無料でDAZNを利用できるようにする計画もあるとのこと。

このようにネット配信時代に合わせて、中継のクオリティを上げる取り組みを始めている。

スカパーのJリーグ中継について

実はDAZNが放送するのはJ1~J3のリーグ戦のみで、天皇杯やルヴァンカップは放送されない。

スカパーはリーグ戦の放映権を失ったが、新しく作られた「スカパー!サッカーセット」というパックでルヴァンカップと天皇杯の放送がされる。

リーグ戦はDAZN、カップ戦はスカパーと棲み分けがされることになった。

1ステージ制の復活

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Jリーグでは2015年からリーグ戦を1stステージと2ndステージからなる「2ステージ制」を導入してきたが、これは2016年いっぱいで終了し、2017年からは再び1ステージ制に戻すことになる。

もともと2ステージ制の導入にあたっては世界標準からかけ離れたものであるということで批判が大きい一方で、チャンピオンシップが行われることでメディアや普段サッカーを見ない人への露出効果は見られた。
2016年のJリーグチャンピオンシップでも決勝戦第2試合は視聴率10.8%を記録しており、一定の効果が確かに見られた。

もともと2ステージ制を導入した背景としては、人気低迷による資金不足が一つの要因としてあったが、先ほど紹介したようにパフォームグループと10年2100億円という巨額の契約を交わしたことで資金面での問題はクリアされ、中長期的なJリーグの発展という観点から1ステージ制に戻されることになった。

2ステージ制ではどのチームがチャンピオンシップに出場できるかの条件がかなり分かりづらく、年間勝点1位のチームが年間王者にならないなど矛盾を抱えていたので、1ステージ制への回帰は本来あるべき姿に戻ったとしてポジティブに捉えて良いだろう。

配分金の大幅増額

Jリーグは2017年シーズンから各クラブへの配分を大幅に増やすことを決めている。

優勝賞金

J1の優勝賞金が2017年から3億円に増額されるなど、全体的に賞金額が増えている。
「?」の箇所は調べた限りだと見つからなかったため。判明次第、掲載予定。

1位 2位 3位
J1 3億円 1億2000万円 6000万円
J2 1億5000万円 ? ?
J3 3000万円 ? ?

均等配分金

クラブの財源として、リーグに所属しているクラブに支払われる資金のこと。
J1、J2、J3とカテゴリごとに金額は異なる。

変更前 変更後
J1 1.8億円 3.5億円
J2 1億円 1.5億円
J3 1500万円 3000万円

降格救済金

J1からJ2に落ちた場合、J2からJ3に落ちた場合、降格救済金というものがある。
これは別途支払われるものではなく、本来の均等配分金よりも高い額が支払われるというものになっている。

「J1からJ2、J2からJ3の場合どちらも元の金額の8割」となっている。

金額
J1→J2 2億8000万円
J2→J3 1億2000万円

これは降格した1年のみで、恒久的に貰えるわけではない。

強化配分金

JリーグのクラブがACLで優勝争いできていない現状から、ACLの優勝を目的として、ACL出場権のある上位クラブに強化配分金が支払われる。
これが最も大きい額になっており、以下の表は3年総額の金額になっている。

順位 3年総額
1位 15億円
2位 7億円
3位 3.5億円
4位 1.8億円

例えば2017年に優勝したクラブは2018年~2020年に渡って毎年5億円が支払われる。
2年連続で優勝したら、これが上乗せされて10億円になるのかは不明。

また15億円は必ず保証されているわけではなく、毎年使い道を審査されて適正であれば翌年の金額が支払われる。
強化に使わず貯金だけしていたら減額されるものと思われる。

目的はACLの勝利のためなので、これが支払われるのはJ1のクラブのみとなっている。

カップ戦等の賞金

リーグ戦の優勝賞金はここまで紹介してきたように大幅に増額されたが、カップ戦等の賞金は据え置きとなっている。

ルヴァンカップ優勝 1億円
天皇杯優勝 1億円
富士ゼロックス スーパーカップ 優勝 3000万円
富士ゼロックス スーパーカップ 準優勝 2000万円

これらの大会の賞金が増額されていないのは、DAZNとの放映権契約の対象外なのが原因と見られている。(DAZNの中継はJ1~J3のみで、カップ戦等は行わない)

ルヴァンカップの制度変更

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ルヴァンカップとはJリーグのカップ戦のことで、昨年途中までは「Jリーグヤマザキナビスコカップ」という名称だった。

スポンサーであるヤマザキナビスコが2016年8月にナビスコとのライセンス契約が終了したことを受けて、ヤマザキビスケットのリッツに変わる新商品「ルヴァン」の名称がカップ戦について「ルヴァンカップ」に変更されている。

そのルヴァンカップの変更点としては「プレーオフの導入」と「若手出場枠の新設」の2点がある。

プレーオフの導入

まずこれまでのルヴァンカップの方式がどのようになっていたのか。

ルヴァンカップはまず2グループに分かれてグループステージが行われ、その上位2チームがノックアウトステージ進出。そこにACLグループステージに出場した4チームが加わって、計8チームによるトーナメントによって優勝が争われた。

今回変更されるのは「グループステージ上位2クラブが進出」というところで、2017年シーズンからは「1位のチームが無条件で進出、2〜4位のチームによるプレーオフ勝者が進出」というように変更されている。

ただしこれはかなり分かりづらいことに、ACL出場チームの状況によって2パターン分岐することになる。

まず前提として、以前から引き継がれているようにACLのグループステージに出場するクラブは無条件でノックアウトステージから出場できる。

ACLグループステージに出場できるのは3チームか4チームのいずれかであるかは確定していないので、ルヴァンカップのグループステージを突破できるチーム数が「4か5」どちらかになる。

ACLについて

そもそもACLの出場枠は「AFC MAランキング」という各国がアジアで何番目であるかによって割り振られる。

日本は2017年の枠が「グループリーグ出場枠3、プレーオフ出場枠1」となっており、プレーオフで負けるとそのクラブはACL本戦に出場できず、ルヴァンカップでもグループステージから出場しなければならない。

つまりACLプレーオフ出場チームの勝敗によってルヴァンカップのプレーオフの形式も変化することになる。

プレーオフ形式

ACLグループステージ出場チーム数が3か4の場合で以下のように行われる。

ACL出場4チーム ACL出場3チーム
グループA1位 勝ち抜け 勝ち抜け
グループB1位 勝ち抜け 勝ち抜け
グループA2位 グループB3位と対戦 グループB4位と対戦
グループB2位 グループA3位と対戦 グループA4位と対戦
グループA3位 グループB2位と対戦 グループB3位と対戦
グループB3位 グループA2位と対戦 グループA3位と対戦
グループA4位 敗退 グループB2位と対戦
グループB4位 敗退 グループA2位と対戦

若手出場枠の新設

もともとルヴァンカップには「ニューヒーロー賞」という賞が設定されていた。

これは大会の開幕日に23歳以下の若手のうち、これまで同賞を獲得したことのない選手で、最も活躍した選手に送られる。
これを獲得した選手が後に日本代表で活躍することが多いため、若手の登竜門的な賞として扱われていた。

カップ戦は以前から若手にチャンスを与える場という意味合いもあったが、2017年からそれを促進するために「若手出場枠」というものを設け、予選から準決勝までは21歳以下の選手を必ず1人以上スタメンで起用しなければならなくなっている。

ただし決勝戦のみこの枠は適用されず、さらに以下の場合も免除される。

  1. 対象選手が日本代表の試合または代表活動(A代表、U-23、U-20)に招集されて、試合に出場できない場合
  2. 対象選手が怪我などのやむを得ない理由により、試合に出場できない場合

夏期中断期間の導入

2017年シーズンから夏期中断期間が設定されている。
期間は7月15日~23日で、この間はJリーグが国際試合を主催するほか、各クラブが海外のクラブと対戦することを奨励している。

2016年はACLやクラブワールドカップにも対応するため、1stステージと2ndの切替期間もなく1年通して試合が続いていた。

ちなみに当初は2週間ほどのサマーブレイクと言われていたが、日程上の都合から1週間ほどに短縮されている。

Jリーグの日程

富士ゼロックス スーパーカップ

  • 2月18日 (土)

J1

第1節 2月25日(土)
第2節 3月4日(土) / 3月5日(日)
第3節 3月11日(土)
第4節 3月18日(土)
第5節 4月1日(土) / 4月2日(日)
第6節 4月8日(土)
第7節 4月16日(日)
第8節 4月22日(土)
第9節 4月30日(日)
第10節 5月6日(土) / 5月7日(日)
第11節 5月14日(日)
第12節 5月20日(土)
第13節 5月27日(土) / 5月28日(日)
第14節 6月4日(日)
第15節 6月17日(土) / 6月18日(日)
第16節 6月25日(日)
第17節 7月1日(土) / 7月2日(日)
第18節 7月8日(土) / 7月9日(日)
第19節 7月29日(土) / 7月30日(日)
第20節 8月5日(土)
第21節 8月9日(水)
第22節 8月13日(日)
第23節 8月19日(土) / 8月20日(日)
第24節 8月26日(土)
第25節 9月9日(土) / 9月10日(日)
第26節 9月16日(土) / 9月17日(日)
第27節 9月23日(土)
第28節 9月30日(土) / 10月1日(日)
第29節 10月14日(土) / 10月15日(日)
第30節 10月21日(土) / 10月22日(日)
第31節 10月29日(日)
第32節 11月18日(土)
第33節 11月26日(日)
第34節 12月2日(土)

J2

第1節 2月26日(日)
第2節 3月4日(土) / 3月5日(日)
第3節 3月11日(土) / 3月12日(日)
第4節 3月18日(土) / 3月19日(日)
第5節 3月25日(土) / 3月26日(日)
第6節 4月1日(土) / 4月2日(日)
第7節 4月8日(土) / 4月9日(日)
第8節 4月15日(土) / 4月16日(日)
第9節 4月22日(土) / 4月23日(日)
第10節 4月29日(土)
第11節 5月3日(水・祝)
第12節 5月7日(日)
第13節 5月13日(土)
第14節 5月17日(水)
第15節 5月21日(日)
第16節 5月27日(土) / 5月28日(日)
第17節 6月3日(土) / 6月4日(日)
第18節 6月10日(土) / 6月11日(日)
第19節 6月17日(土) / 6月18日(日)
第20節 6月25日(日)
第21節 7月1日(土) / 7月2日(日)
第22節 7月8日(土) / 7月9日(日)
第23節 7月15日(土) / 7月16日(日)
第24節 7月22日(土) / 7月23日(日)
第25節 7月29日(土) / 7月30日(日)
第26節 8月5日(土) / 8月6日(日)
第27節 8月11日(金・祝) / 8月12日(土)
第28節 8月16日(水)
第29節 8月20日(日)
第30節 8月26日(土) / 8月27日(日)
第31節 9月2日(土) / 9月3日(日)
第32節 9月9日(土) / 9月10日(日)
第33節 9月16日(土) / 9月17日(日)
第34節 9月23日(土) / 9月24日(日)
第35節 9月30日(土) / 10月1日(日)
第36節 10月7日(土) / 10月8日(日)
第37節 10月14日(土) / 10月15日(日)
第38節 10月21日(土) / 10月22日(日)
第39節 10月28日(土) / 10月29日(日)
第40節 11月5日(日)
第41節 11月11日(土) / 11月12日(日)
第42節 11月19日(日)

ルヴァンカップ

グループステージ

第1節 3月15日(水)
第2節 4月12日(水)
第3節 4月26日(水)
第4節 5月3日(水)
第5節 5月10日(水)
第6節 5月24日(水)
第7節 5月31日(水)

プレーオフステージ

第1戦 6月28日(水)
第2戦 7月26日(水)

ノックアウトステージ

準々決勝第1戦 8月30日(水)
準々決勝第2戦 9月3日(日)
準決勝第1戦 10月4日(水)
準決勝第2戦 10月8日(日)
決勝 未定

J1昇格プレーオフ

準決勝 11月26日(日)
決勝 12月3日(日)

まとめ

Jリーグは今シーズンからパフォームグループとの大型契約を交わしたことで、中長期的にJリーグが発展していく道を模索している。

また村井満チェアマンになってから、とにかく何かを変えていこうという姿勢は、個人的には賛成だ。
実験的にでも取り入れて、良かったものは続け、良くないものは捨てるというスピーディーな運営方針はJリーグのプラスになると思っている。

特にACL制覇のために大胆にお金を使おうというスタンスには感心させられた。
アジアにおけるJリーグのプレゼンスをどんどん高めていってほしい。

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