どうも、ゴトーだ。

ここ数年で動画配信サイトは馴染み深くなってきており、このブログでもDAZNやスポナビライブの紹介を行ってきたが、その際にテレビで動画配信サイトを見る方法を同時に紹介することが多い。
Fire TV Stickなどの機器を利用すれば簡単に実現できるのだが、同じ趣旨の商品がいくつか存在するので、購入者の方はどれを買ってよいか分からないこともあるかと思う。
そこで今回は有力デバイスである「Fire TV Stick」、「Chromecast」、「Apple TV」を詳しく検証し、皆さんの購入の助けになればと思っている。
- 各デバイスについて
- 紹介する商品
- 単独で動作するかどうか
- デバイスの形状
- スペック比較
- Fire TV Stick / Amazon Fire TV
- Chromecast / Chromecast Ultra
- Apple TV
- よくありそうな質問と回答
- どの商品を選ぶべきか
- 製品ページ
- こちらもどうぞ
各デバイスについて

これらのデバイスはどのようなものかというと、主にHuluやNetflixのようなインターネット動画配信サイトの映像をテレビで簡単に視聴するためのものだ。(AbemaTVやニコニコ動画など主要サイトは軒並み視聴可能)
自前のメニューを持つFire TVやApple TVならスマホやPCは不要で、デバイス一つで完結してしまうところも特徴だ。
映像を視聴するだけでなく、音楽を流したり、スマホやPCの画面をミラーリングしてテレビに写したり、ゲームアプリをコントローラーで操作して遊ぶこともできる。(FFのようなハイエンドゲームも配信されている)
テレビへの接続
テレビには特別な設定をすることもなく、またテレビがインターネットに接続されている必要もない。
インターネットに接続して、映像を再生するのはデバイス本体の役割で、テレビにはHDMI端子を通じて映像を写すことになる。
最近のテレビにはまず間違いなくHDMI端子がついているはずだが、もしも付いていなければ使用できないので注意してほしい。
こんな人におすすめ
- 動画はやっぱりテレビで見たい人
- ネット配信の動画をリビングでゆっくり見たい人
- スマホやPCで動画配信サイトを見る方法が分からない人
- 外泊が多く、ホテルでもいつも通りテレビが見たい人
紹介する商品
この記事で紹介しているのは以下の5つの商品。
- Fire TV Stick
- Amazon Fire TV
- Chromecast
- Chromecast Ultra
- Apple TV
ちなみに「Fire TV Stick」と「Amazon Fire TV」、「Chromecast」と「Chrome cast Ultra」は性能が違うだけで内容は実質的に同じなので、単に前者を「Fire TV」、後者を「Chromecast」と表記している。
この他にも模倣したような製品が販売されていることがあるが、アマゾンやグーグル、アップルといった世界的企業が製造しているこれらの製品が圧倒的に主流となっている。
デバイス | メーカー | 単独動作 | 形状 |
---|---|---|---|
Fire TV Stick | アマゾン | ◯ | コンパクト |
Amazon Fire TV | アマゾン | ◯ | ボックス |
Chromecast | グーグル | ✕ | コンパクト |
Chromecast Ultra | グーグル | ✕ | コンパクト |
Apple TV | アップル | ◯ | ボックス |
単独で動作するかどうか
(出典: http://variety.com)
まず抑えておきたいのは、「これらの端末は単独で動作するかどうか」ということである。
Fire TVとApple TVは単独で動作するが、Chromecast系列は単独では動作しない。
これはどのような違いがあるのかというと、“ChromecastはあくまでスマホやPCの画面をテレビに映すためのミラーリングに過ぎない”一方で、“Fire TVやApple TVは本体自体がコンピューターになっていて、スマホやPCがなくてもそれ単体で動く”という違いがある。
それ以外にも違いは多数あるが、そもそもの趣旨の違うということはまず抑えておくべきだろう。
テレビだけで完結させたいのならChromecastを購入するべきではないし、スマホやPCを主端末にしたいのならChromecastの方が良い。
要はChromecastを選択するかしないかは、本体の内容よりも使用用途によって決めることになる。
デバイスの形状
次に抑えておきたいのがデバイスの形状だ。
デバイスには「コンパクト型」と「ボックス型」の二つに分かれている。(これはオリジナルの呼び方で、一般的に使われているわけではないが…)
コンパクト型

コンパクト型はテレビに接続する箇所が本体と一体となっているもの。
Fire TV StickとChromecastがこちらに該当する。
- ◯ 省スペースで持ち運びが容易
- ◯ 価格が安い
- ✕ 性能が低い
- ✕ 有線接続ができないなど、オプションが少ない
ボックス型

コンパクト型はテレビに接続する箇所が本体と一体となっているもの。
Fire TV StickとChromecastがこちらに該当する。
- ◯ 性能が高い
- ◯ 有線接続可など、様々なオプションがある
- ✕ 本体を机などに置いておく必要がある
- ✕ 価格はスティック型よりも高め
性能の違いはどこが変わる?
デバイスによる性能はどのように差が出るのかというと、基本的な処理がサクサク動くかどうかという点が最も大きい。
例えばスマホでアプリを起動した時に、最新端末だとすぐに動作できるのに、古い端末だとしばらく読み込まないとなかなか動作しないといったものに近い。
このデバイスの場合では、動画を読み込んでから再生されるまでのタイムラグ、メニューの移動がスムーズかどうかといったところに現れてくる。
またゲームを遊ぶ時にハイエンドなゲームを遊べるかどうかという違いもある。
例えばFire TV StickとAmazon Fire TVはどちらもAmazonの製品だが、ボックス型のFire TVにだけ対応しているゲームアプリも多くなっており、ゲームに比重を置きたい人はボックス型を選ぶ、というように選択が変わってくる。
スペック比較
それぞれの端末の基本的なスペックは以下の通り。
これらがどのように変わってくるのかは後ほど詳細に説明しているので、まずは流し見程度で構わない。
デバイス | 価格 | 最大画質 | ストレージ | 専用リモコン |
---|---|---|---|---|
Fire TV Stick | 4,980円 | フルHD | 8GB | ◯ |
Amazon Fire TV | 11,980円 | 4K画質 | 8GB | ◯ |
Chromecast | 4,980円 | フルHD | 非公開 | ✕ |
Chromecast Ultra | 9,720円 | 4K画質 | 非公開 | ✕ |
Apple TV | 15,800円 (32GB) 20,800円 (64GB) |
フルHD | 32GB | ◯ |
端末でどんな動画を見ることができるのか、という点で重要な各種アプリの対応状況は以下の通り。
デバイス | プライムビデオ | iTunes Video | Hulu | Netflix | YouTube | ニコニコ |
---|---|---|---|---|---|---|
Fire TV Stick Amazon Fire TV |
◯ | ✕ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
Chromecast Chromecast Ultra |
✕ | ✕ | ◯ | ◯ | ◯ | ✕ |
Apple TV | ✕ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ✕ |
Fire TVとApple TVの対応アプリは「端末本体にアプリが配信されているか」ということで、仮にアプリがなくてもスマホやPCの画面をテレビにミラーリングする機能があるので、いずれにせよ何らかの方法でテレビに映すことはできる。
(もちろん本体にアプリが対応していなければ、テレビ単体で完結するという強みは失われてしまう)
Fire TV Stick / Amazon Fire TV
この2つの製品は性能が異なるが、内容的にはどちらも同じもの。
利用したいシーンに応じて、どちらかの製品を選ぶことになる。
こんな人におすすめ
- Amazonプライム会員(プライムビデオを追加料金無しで見放題)
- 機器をAmazonで購入する人(他の商品はAmazonで取り扱っていない)
- 単独動作する端末で、安くしたい人(Apple TVとの比較)
まず特筆すべきはAmazonプライムビデオが視聴できるのが、Fire TV系列の商品だけということ。
アマゾン、グーグル、アップルとプラットフォーム同士の争いになっているので、自社が抱えているサービスは他社に提供していないためだ。
Amazonプライム会員なら追加料金なしでプライムビデオをそのままFire TVで視聴することができるのが大きなメリットになっている。
プライムビデオでは多数の映画やドラマ、アニメなどが配信されており、HuluやNetflixを契約せずとも多くのコンテンツを視聴できて、プライムの会員費(年間3,980円)はHulu(年間11,196円)よりも安いので、非常にコスパが良い。
またChromecastやApple TVはこれまたアマゾンの事情で取り扱っていないので、普段Amazonで購入している人はFire TV Stickで購入するのが手間がかからないだろう。
Fire TV Stick

- 価格は4,980円
- コンパクトで持ち運びが容易
- 性能はAmazon Fire TVよりも劣る
- 動画視聴には十分だが、本格的なゲーム用途には向かない
専用リモコン付きで4,980円と低価格にも関わらず、これさえあれば簡単にテレビで動画を視聴することができる。
実際にここで紹介している5つの中で、このFire TV Stickが最も人気の高い端末となっている
Amazon Fire TV

- 価格は11,980円
- 4K画質対応
- 音声認識リモコン付属
- 高性能なので動作も軽快で、本格的なゲームもプレー可能
Fire TV Stickと対のような形になっていて、少し値は張るけどその分だけ高性能なのが特徴。
Stickとの違いは、性能がこちらの方が高く動作が軽快なこと、Bluetooth端末に対応していること、開いているUSBポートに家庭用ゲーム機のコントローラーを利用できることなどが挙げられる。
高性能なボックス型としてはApple TVよりも価格は安く、Stickと並んで人気の高い端末となっている。
Chromecast / Chromecast Ultra
この2つの製品も性能や値段は異なるが、用途や内容は同じなのでまとめて紹介していこう。
こんな人におすすめ
- いすれもコンパクト型なので持ち運びが容易
- スマホやPCをメインに使う方
- AndroidやGoogleのサービスを多く使っている方
Chromecastは単体で動画を再生できるわけではなく、専用のリモコンもない。
あくまでスマホやPCの画面をミラーリングすることに特化したデバイスなのが最大の特徴。
Googleが販売しているデバイスだけに、Google系列のサービスとの相性がよく、Androidならスマホ画面をそのままテレビにミラーリングすることができる。
ただし画面のミラーリング自体は、Fire TVやApple TVでもできるので今ひとつ訴求力に欠ける印象。
スマホをリモコン代わりにすることで文字入力はスムーズに行えるが、操作するたびにロック画面を解かなければならなかったり、バッテリーの問題が生じたりと、困る場面は多々あるので、個人的にはリモコンがあった方が便利に感じる。
Chromecast

- 価格は4,980円
- 価格は安いが性能はUltraよりも劣る
Chromecast通常版は価格が4980円と安く、また第2世代になってスペックがやや向上している。
通販サイトでは第1世代と第2世代がバラバラに売られていることがあるので、第1世代を購入しないように注意しよう。
Chromecast Ultra

- 価格は9,720円
- 通常版よりも処理性能が1.8倍に向上
- 画質は4Kまで対応
こちらは通常版の後から販売されたモデルで、価格はほぼ倍の9,720円。
サイズは同じだが、処理性能が1.8倍に向上し、画質は4Kまで対応しているのが特徴。
ただ4Kテレビはまだ一般家庭に普及していないので、2Kテレビを所有している人は無理に購入する必要はないだろう。
Apple TV

特徴
- 価格は15,800円(32GB)、20,800円(64GB)
- 端末単体で動作するが、Fire TVと比べると価格は高い
- リモコンにSiriが入っている
こんな人におすすめ
- Apple製品が好きな方
- iPhoneの画面をミラーリングしたい方
- iTunesで音楽や映像を購入している方
Apple製品らしく、iPhoneやiTunesの相性の良さが特徴となっている。
Apple TVもFire TVと同様に単独で動作する仕組みになっているが、Fire TVと比べてミラーリングが強力なのが特徴。
iPhoneの「Air Play」というミラーリングを使うと、スマホ画面をほとんどラグなく、安定してApple TVに送ることができる。
(Fire TVでもミラーリングできるが、時折不安定になることがある)
またSiri Remoteという専用のリモコンにはSiriが内蔵されており、デザインにいかにもApple製品というものになっている。
また、Apple TVにはiTunesのアプリが配信されており、iTunesで購入した音楽や映画、またApple Musicとも連動が可能。
もっともiTunesの映画や音楽はプライムビデオのように月額見放題ではなく、購入やレンタルが基本になっており、少し古いビジネスモデルになっている。
ストレージの違い
Apple TVにはストレージが32GBと64GBの2種類の端末があり、64GBの方が価格が5,000円高くなっている。もちろんストレージ以外に違いはなく、どちらも動作性能は同じだ。
HuluやNetflixなどの動画配信サイトを利用する時には、データはインターネット経由で受信して、ディスクに保存されることはないので、それほど容量を気にする必要はないだろう。
ただしApple TVはiTunesで購入した音楽や映像をローカルに保存するため、他の端末よりは容量を使いやすいという性質はある。
Apple TVは外付けでディスク容量を増やせないので、多くの音楽や映像を保存する方は64GBにした方が良いかもしれない。
よくありそうな質問と回答
ここまで紹介してきた内容だけでは捕捉しきれないトピックについて、いくつか補足がてら説明していきたい。
4K画質は対応テレビが必要?
「Amazon Fire TV」と「Chromecast Ultra」は4K画質まで対応しているが、映像を映すテレビも4Kに対応している必要がある。
フルHDのテレビで仮に4K画質を流そうとしても、縮小されて映すだけなので、ネットワークと本体に負担がかかるだけでメリットはない。
Fire TVとApple TVはスマホから操作可能?
Fire TVとApple TVは専用のリモコンが付属しているが、それ以外にもスマホにアプリをインストールすれば、スマホから操作することができる
スマホをリモコンにするデメリットは、スマホを付けっぱなしにしておかなければならなかったり、自動スリープでロック画面がかかってしまうこと。
反対にメリットとしては、文字入力がスマホの方が慣れている人のほうが多いことが挙げられる。
ChromecastとApple TVはアマゾンで購入できない?
アマゾンにとって競合にあたる、この二つの端末はAmazonから購入することはできない。
楽天市場など他の通販サイトなら大抵販売されているので、Amazon以外なら問題なく購入することができる。
どの商品を選ぶべきか
ここまで紹介した内容に従って、皆さんのニーズに合った製品を選んでいただければと思うが、参考材料としていくつかロードマップを示したい。
安くて便利なものが欲しい方
コスパでいえば、端末単体で動作し、専用リモコンも付属して4,980円のFire TV Stickが最も良い。
性能的にもそれほど気にするほどのものではなく、たまにカクつくことはあるが、普通に動画を見る分には問題にならない。
もう少し値段を出して、高い性能の端末が欲しいなら、Amazon Fire TVがオススメだ。
Apple製品が好きな方
Apple TVがおすすめ。
製品デザインがAppleらしく、Siri内蔵のリモコンや、iPhoneのミラーリングの相性も良い。
スマホやPCをメインに使いたい方
スマホやPCの画面をミラーリングさせることに特化したChromecastがおすすめ。
4Kテレビを持っている人ならUltraでも良いが、そうでなければ通常版で良いだろう。
価格を安く済ませたい方
Fire TV StickかChromecastはどちらも4,980円で、最安値となっている。
端末単体で動かしたい人はFire TV Stick、ミラーリングに特化したいならChromecastが良い。
製品ページ
Fire TV系列の商品はこちらからどうぞ。
Amazon側の事情で、Fire TV系列以外の商品は取り扱っていないので、ChromecastとApple TVは専用の購入ページがオススメ。
また、Apple TVは最近値下げを行ったが、公式サイト以外だと旧価格で販売されていることが多いので、公式サイトからが無難だろう。
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