どうも、ゴトーだ。

僕のパパがプロ野球の偉い人と知り合いでな。
良くチケットを貰って見に行ったものだよ。
さて毎年オフシーズンになった野球界にとって大きな楽しみの一つは、「プロ野球 100人分の1」という企画だ。
これは番組こそ変わったが2016年も行われたので、その結果を紹介したい。
- 「プロ野球100人分の1」とは
- スピードボール部門 – 大谷翔平
- パワーヒッター部門 – 筒香嘉智
- 走塁部門 – 西川遥輝
- 守備部門 – 菊池涼介
- バットコントロール部門 – 角中勝也
- コントロール部門 – 菅野智之
- 変化球部門 – 千賀滉大
- 強肩部門 – 鈴木誠也
- 規格外部門 – 鈴木誠也
「プロ野球100人分の1」とは

「プロ野球100人分の1」とは毎年フジテレビのスポーツ番組「すぽると」で放送されていた企画で、部門ごとにプロ野球選手100人に誰が最も優れているかのアンケートを取り、1位に選ばれた選手が「100人分の1」として表彰される。
毎年すぽるとのコーナーで行われていたことで定番化しており、選手の中でも認知度が高いそうだ。
しかし2016年に、すぽるとが15年の歴史に幕を打ってしまったことで、この企画も終わってしまうのではないかと心配されたが、無事に別番組に引き継がれる形で残されている。
平日には市川紗椰がうざいと評判の「ユアタイム」で、休日にはすぽるとの後継番組である「HERO’S」で放送されていた。
今年の部門は以下の8部門となっている。
- スピードボール部門
- パワーヒッター部門
- 走塁部門
- 守備部門
- バットコントロール部門
- コントロール部門
- 変化球部門
- 強肩部門
- 規格外部門 (番外編)
それぞれの順位を紹介していこう。
スピードボール部門 – 大谷翔平

順位 | 選手 | 球団 | 票数 |
---|---|---|---|
1位 | 大谷翔平 | 日ハム | 68票 |
2位 | マシソン | 巨人 | 9票 |
3位 | サファテ | ソフトバンク | 7票 |
4位 | 今永昇太 | DeNA | 4票 |
5位 | スアレス | ソフトバンク | 3票 |
まあこれは野球に詳しくない人でも分かっていた結果だろう。
ネタバレになってしまうが、68票は全部門合わせても最多得票で圧倒的大差で大谷が1位を獲得。
今季の大谷の最速はクライマックスシリーズ最終戦の165キロ。
レギュラーシーズンでも164キロをマークするなど、今年だけで最高球速を3キロも更新した。
DeNAの今永昇太は最速148キロ、平均では140キロそこそこなのだが、球の出所が見えづらい投球フォームによって体感速度が早いことから、4票を集めて4位となっている。
パワーヒッター部門 – 筒香嘉智

順位 | 選手 | 球団 | 票数 |
---|---|---|---|
1位 | 筒香嘉智 | DeNA | 32票 |
2位 | 大谷翔平 | 日ハム | 16票 |
3位 | メヒア | 西武 | 15票 |
パワーヒッターとしての才能を大きく開花させ、本塁打王・打点王の2冠を獲得した筒香が1位を獲得。
今年の本塁打は44本で両リーグトップで、松井秀喜以来のスラッガーとも呼ばれている。
2位には速球部門で1位の大谷翔平が異例のランクイン。
年俸5億円を貰っているメヒアを抑えての2位だが、大谷の年俸2億7000万がいかに安いかが分かる結果に。
大谷の長打力を裏付ける実績として、オールスターのホームラン競争では投手としては初めて優勝したことなどが挙げられる。
走塁部門 – 西川遥輝

順位 | 選手 | 球団 | 票数 |
---|---|---|---|
1位 | 西川遥輝 | 日ハム | 22票 |
2位 | 鈴木尚広 | 巨人 | 16票 |
2位 | 糸井嘉男 | オリックス | 16票 |
4位 | 山田哲人 | ヤクルト | 10票 |
西川遥輝はセーフティーバント時の一塁到達速度が3.17秒とワールドクラスの俊足を持つ選手だ。
また単に足が速いだけでなくベースランニングの技術もトップレベルで三塁打を量産している。
今年は打撃成績も大きく改善させて打率.314はパ・リーグ2位となるなど、球界を代表する外野手へと成長した。
2位の鈴木尚広は2016年限りで引退。
38才を迎えたが走塁は衰え知らずで、10度試みて全て成功させている。
通算の盗塁成功率は.829で、200盗塁以上の選手では歴代最高の成功率のまま引退した。
守備部門 – 菊池涼介

順位 | 選手 | 球団 | 票数 |
---|---|---|---|
1位 | 菊池涼介 | 広島 | 41票 |
2位 | 今宮健太 | ソフトバンク | 18票 |
3位 | 藤田一也 | 楽天 | 11票 |
人間離れした身体能力で、超人的なファインプレーを連発する菊池涼介が41票を集めて、3年連続の守備部門No.1となった。
補殺数ではプロ野球歴代TOP3を全て菊池で占めるなど、いかに菊池が多くのアウトを稼ぐのに貢献しているかがわかる。
ちなみに菊池が選ぶ1/100は「貴くん」こと新井貴浩。
こんなイジりを公共の電波で流せるようになったのは、プロ野球界も縦社会が緩くなっている証拠だろう。
2位の今宮、3位の藤田はそれぞれゴールデングラブ賞を受賞している。
ただし藤田の守備指標自体は決して良くはない。
バットコントロール部門 – 角中勝也

順位 | 選手 | 球団 | 票数 |
---|---|---|---|
1位 | 角中勝也 | ロッテ | 25票 |
2位 | 川端慎吾 | ヤクルト | 16票 |
3位 | 坂本勇人 | 巨人 | 12票 |
5位 | 中島卓也 | 日ハム | 7票 |
2016年に2度目の首位打者を獲得し、顔面に近いボールをヒットにするなど卓越したバットコントロールを発揮した角中が1位に。
独立リーグ出身選手としては2012年に初めて主要タイトルを獲得したが、それに続いて2度目のタイトルを獲得している。
低い重心からコンパクトな打撃でヒットを量産する。
5位の中島卓也は番外編として取り上げられていた。
中島と言えばファール内の達人で、オープン戦では18球を投げさせてフォアボールを選んだこともある。
しかし打率は.243も意外にも低い。
コントロール部門 – 菅野智之

順位 | 選手 | 球団 | 票数 |
---|---|---|---|
1位 | 菅野智之 | 巨人 | 19票 |
2位 | 石川歩 | ロッテ | 12票 |
3位 | 野村祐輔 | 広島 | 11票 |
4位 | 岸孝之 | 西武 | 10票 |
「試合中にコントロールで困ったことはない」と豪語するほど抜群のコントロールを持つ菅野智之が1位に選ばれた。
球速も最速155キロ、平均でも常にリーグトップでありながら、技巧派投手というチート級のスペックを持っているが、ここ2年間は劇的に勝ち運に恵まれていない。
昨年は防御率1.91なのに負け越し、今年も2.01で最優秀防御率なのに9勝止まりになっている。
石川歩は今年ブレークしたロッテの選手で、最優秀防御率を獲得。
何気にプロ入りから3年連続二桁勝利を達成している、今やロッテのエースだ。
変化球部門 – 千賀滉大

順位 | 選手 | 球種 | 球団 | 票数 |
---|---|---|---|---|
1位 | 千賀滉大 | フォーク | ソフトバンク | 19票 |
2位 | 菅野智之 | スライダー | 巨人 | 13票 |
3位 | 大谷翔平 | フォーク | 日ハム | 7票 |
4位 | 武田翔太 | カーブ | ソフトバンク | 7票 |
「お化けフォーク」とも称される凄まじい落差を誇る千賀のフォークが1位に選ばれた。
千賀は育成出身の選手で、高校時代は全くプロから注目されていなかったが、「アマ球界に詳しい」というスポーツ量販店のオーナーの薦めで獲得されている。
その後、育成でとてつもない急成長を遂げて今やソフトバンク先発の柱となっている。
4位の武田翔太のカーブは、これぞ魔球といった感じの縦に大きく割れるのが特徴的だ。
「武田翔太」と検索すればサジェストの1番目に「カーブ」と出て来るほど代名詞となっている。
強肩部門 – 鈴木誠也

順位 | 選手 | 球団 | 票数 |
---|---|---|---|
1位 | 鈴木誠也 | 広島 | 33票 |
2位 | 糸井嘉男 | オリックス | 9票 |
3位 | 今宮健太 | ソフトバンク | 9票 |
4位 | 駿太 | オリックス | 8票 |
4位 | 小林誠司 | 巨人 | 8票 |
鈴木誠也が昨年に引き続いて2年連続での強肩部門受賞となった。
2014年には無名ながら2票入り、昨年もブレーク前にも関わらず14票を獲得して柳田悠岐と並んで1位。
今年は「神ってる」で存在感が増したこともあってダントツの1位となった。
4位の小林誠司は12球団トップの盗塁阻止率を誇る強肩ぶり。
何かと批判のやり玉に挙げられているが、捕手としての基礎能力は高い。
規格外部門 – 鈴木誠也

順位 | 選手 | 球団 |
---|---|---|
1位 | 鈴木誠也 | 広島 |
2位 | 山田哲人 | ヤクルト |
3位 | 大谷翔平 | 日ハム |
番外編と銘打たれて、規格外部門が今年は実施された。
なぜかこれだけ票数が明記されておらず、出来レース感もあったが、強肩部門に引き継いて鈴木誠也が1位に選ばれた。
個人的には大谷翔平が最も規格外だと思うし、そういう声も多かったのだが、票数がないだけにちゃんとアンケートを取っていない可能性が高い。
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