音楽配信アプリ「AWA」を徹底レビュー。Apple MusicやLINE MUSIC等の競合比較もしてます。

どうも、ゴトーだ。

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俺は三度の飯より音楽が好きでな。
もちろん音楽配信アプリは一通り試してみる。

さて今回はそんな音楽配信アプリの一つであるAWAについて紹介したい。
リリース当初から課金を続けている最も好きなアプリの一つだ。

AWAとは?

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AWAとはサブスクリプション型の音楽配信アプリで、サイバーエージェントとエイベックスが共同出資して設立された「AWA株式会社」によってリリースされているアプリだ。
2015年5月27日からアプリが配信されている。

サブスクリプション型とは?

よく音楽のトレンドはサブスクリプション型になったと言われるが、それはどういうことか少し詳しく説明したい。

サブスクリプション型とは「月額〜円」といった定額を支払うことで提供されているコンテンツを自由に視聴できるもので、サブスクリプション型の音楽サービスを「ストリーミング配信サービス」とも呼ばれる。

日本では不思議な事に未だにCDの売上が多く占めているのだが、諸外国では以前から音楽売上はダウンロード販売が主流となっていた。

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出典: https://www.statista.com/chart/3852/us-music-industry-revenues/

このグラフは2014年-2015年のアメリカの音楽市場における、媒体ごとの売上額だ。
左からダウンロード販売、ストリーミング配信、CD販売、その他となっており、2015年時点ではダウンロードが最も多くなっている。

左右の棒グラフは、左が2014年、右が2015年となっていて、ダウンロード販売とCD販売の売上が落ちているのに対して、ストリーミング配信の市場が急激に伸びているのが分かる。
iTunesのダウンロード数も2013年をピークにどんどん下落しており、時代はサブスクリプション型のストリーミング配信に傾いている。

音楽ストリーミング配信サービスの流れ

ストリーミング配信サービスの先駆けといえばSpotify(スポティファイ)だ。
2008年からサービスが開始され、瞬く間に世界に広まり、現在では1億人以上のユーザーを抱える世界最大手のサービスである。

日本ではしばらく音楽ストリーミングは対岸の火事だったが、2015年から主要サービスが一挙に開始したことで普及し始めている。
主要アプリというと、AWA、LINE MUSIC、Apple Music、Google Play Musicあたりだが、サービス開始日は以下のようになっている。

サービス 日本の配信開始日 企業
AWA 2015年5月27日 サイバーエージェント、エイベックス
LINE MUSIC 2015年6月11日 LINE
Apple Music 2015年7月1日 Apple
Google Play Music 2015年9月3日 Google

日本ではAWAがいち早く音楽ストリーミングサービスを提供し始めたことになる。
(実はGoogle Play Musicはアメリカでは2011年から開始している)

またSpotifyも2016年9月からようやく日本でサービス開始したりと、音楽ストリーミングサービスはさながら戦国時代に突入している。

音楽ストリーミングサービスの利点

音楽ストリーミングについて感じる利点は2つあり、「大量の楽曲を月額料金で聴き放題になるので、いちいち懐事情を気にしなくて良いこと」、そして「自分が知らない曲をリコメンドで提示してくれること」だ。

前者についてはそのまんまで、ダウンロード購入だと大量の曲を一度にまとめ買いするのは気が引けるし、それこそ100曲とか購入したら何万円もしてしまうが、ストリーミングサービスなら月額料金以上にはかからないのでいちいち懐事情を気にせずに音楽を存分を楽しむことができる。

個人的にはむしろ後者のほうがありがたくて、自分がプレイリストに入れている曲に応じて、サービス側がリコメンドとして、それに関連してなおかつ良さそうな曲を提示してくれる。
これの利点は自分が知らない曲でも、好きそうな曲をほぼエンドレスで流し続けてくれるので、わざわざ自分で曲を探す必要がなく、なおかつ気に入った曲はプレイリストに入れれば繰り返し聞けて新しい持ち曲にすることができる。

これまでいちいちYouTubeで作業用BGMなどを探していたが、それよりも高い精度で、かつ手間も省けるので、リコメンドはストリーミングサービスにおける最も重要な点でもある。

筆者の音楽配信アプリ遍歴

2015年に音楽ストリーミングアプリが次々と配信されてから、初めてストリーミングサービスに触れたのだが、すぐに気に入って上に挙げた主要サービスは全て試している。

実は当初課金していたのはApple Musicで、理由としてはPCやiPhoneに既に入っていた曲をそのまま再利用できることと、デフォルトの音楽アプリに慣れ親しんでいたことが理由だった。
ただApple Musicは一般のユーザーがプレイリストを公開できないせいか、特定ジャンルのプレイリスト数が少なく、エンドレスに流しているとプレイリストが枯渇しはじめたことがキッカケで別のサービスに乗り換えることにした。

その後から現在に至るまでAWAの課金を続けている。

UIが自分に合っていたこと、「ジャンル / ムード」というカテゴリで作業中やトレーニング中など様々な状況に応じたプレイリストが用意されていたこと、そしてApple Musicとは違って一般ユーザーがプレイリストを投稿できるので、プレイリストがほぼ無尽蔵なことが理由だ。

今現在はPCでの作業が増えたから、PC専用のアプリが出ていることも好材料の一つになっている。

AWAの特徴

UIが独創的でかつ使いやすい

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出典: http://ameblo.jp/ca-1pixel/entry-12042291572.html

AWAが紹介される時に必ずと言っていいほど取り上げられるのが、独創的で美しいUIだ。
アプリ内の文言は全て英語で統一されていて、日本のアプリっぽくないが、サイバーエージェントが作っているだけあって日本人でも使いやすいものとなっている。

UIが良いからといって音楽コンテンツ自体が変わるわけではないものの、日頃何気なく使う時に独特なUIのAWAを開くと、どこかプレミアムな感覚があって個人的にはかなり気に入っている。

アプリ内の至る所で「視差効果」と呼ばれるエフェクトがかかっていて、奥行きが感じられるのも良い。

ハイライト再生、歌詞機能がついている

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AWAでは楽曲に歌詞がついていて、歌詞を覚えたい時や音楽をよく聴き込みたい時には便利なものになっている。
さらに歌詞は音楽再生中に自動でスクロールして、現在歌われている箇所がハイライトされるので、途中から再生したときでも今どこなのかが分かったりと痒いところに手が届くものとなっている。

また「ハイライト再生」という機能があり、これを有効にすると楽曲の盛り上がるところが90秒ほどに凝縮されて聞くことが出来る。
プレイリストを短縮して聞きたいような時には便利な機能だ。

ちなみに歌詞機能はLINE MUSICなど一部競合サービスに実装されているが、その比較は後ほど一覧で掲載している。

ジャンル / ムード別にプレイリストが揃っている

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ジャンルやムードのカテゴリとして、MORNING(朝)、SLEEP(寝る前)、POP(ポップ)、ANIMATION / VOCALOID(アニメーション / ボーカロイド)、WORKOUT(トレーニング中)など様々なものが用意されており、それぞれに適したプレイリストが多数用意されている。

自分でわざわざ「この時のためにこんなプレイリストを作ろう」といった手間が必要なく、状況に応じてジャンルを選択すれば勝手に良い感じの曲がエンドレスで流れ続けるのは非常にありがたい。

競合サービスには似た機能が存在しないものもある。

PC用のアプリが配信されている

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AWAのメインはあくまでスマホアプリだが、PC用のアプリも配信されているのが良い。
PCの作業中に作業用として流す時に、ブラウザアプリではなく専用アプリがあると使い勝手が大分違う。

ただしiTunesみたいに完璧に作り込まれたものではなく、普通に聞いたりプレイリストを作る分には困らない、くらいものとなっている。

無料でも結構使える

AWAでは30日間の無料体験期間があるが、それが終了すると無料のFreeプランに変更される。(自動的に課金はされない)
Freeプランになったら満足に使えないと思われがちだが、意外と結構まともに使える。

まず利用可能時間は月に20時間。1日あたり40分程度になる。

また広告も表示されず、歌詞機能、プレイリストの登録、視聴なども一通り使用できる。
唯一の難点としては音楽をフルで聞けず、90秒程度のハイライトしか聞くことが出来ないことだ。

ただし無料にしてはかなり充実したサービス内容なので、無料体験期間が終了しても空き時間などに聞くには十分なものとなっている。

エディターやアーティストのプレイリストあり

エディターによるプレイリストはApple Musicの特権のように書かれていることが多いが、AWAでもそれは導入されている。

「OFFICIAL PLAYLISTS」というところをタップすると、有名DJやアーティストが一覧にズラリと並んでいて、その人が作成したプレイリストを一覧で見ることができる。
むしろ好きなアーティストを直接選択できる分、AWAの方が優れているような気もする。

どのくらい人気?

AWAはリリースから2週間で100万ダウンロードを突破し、TV CMを打つことで3ヶ月で400万ダウンロードを記録。
その後はやや緩やかになったが順調に伸ばし続けて、リリースから1年半経過後に1000万ダウンロードを突破している。

プレイリスト数は有名人らによるものと、一般ユーザーによるものを合算すると650万。
ユーザー層は10代~60代まで幅広く、35才以下が7割以下と比較的若いユーザーが多くなっている。

AWAについて誤解されてそうなこと

この記事を書くにあたってAWAに関する紹介文をチェックしたが、誤解されていたり、情報が古いままになっていたりしているので、その点について回収したい。

楽曲数は3000万曲

配信開始時の楽曲数は数百万曲だったが、徐々に楽曲数を増やしていて、2016年時点の楽曲数は3000万曲となっている。
楽曲数の比較は後ほど掲載するが、実はApple Musicよりも多い。

オフライン再生可能

リリース当初はオフライン再生機能がついていなかったために、モバイル通信量削減なら他のアプリが良い、と紹介されていたが、現在はアップデートによってオフライン再生が搭載されているので、過度に通信量を気にする必要はなくなった。

競合サービスとの比較

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この記事で比較するサービスはLINE MUSIC、Apple Music、Google Play Music、Spotifyの4つ。
申し訳ないが他のサービスと比較したい方は、別途調べて欲しい。

サービス AWA LINE MUSIC Apple Music Google Play Music Spotify
楽曲数 3000万曲以上 1800万曲以上 数百万曲 4000万曲以上 4000万曲以上
歌詞機能
ハイライト再生
PCアプリ
公開プレイリスト
月額料金 960円 960円 980円 980円 980円
無料体験 30日 1ヶ月 3ヶ月 3ヶ月100円 7日間(30日間)

楽曲数

Apple Musicの楽曲数は3000万曲以上と紹介されている事が多いが、北米を除くと実は楽曲数が数百万曲程度になっていることが多い。
AWAの楽曲数は全体からすると平均程度。

ちなみに4000万曲とかあればどんな曲でも含まれていそうな気がするが、案外メジャーなアーティストでも全く提供していないことも多い。
アーティストによってまちまちなのだが、概ね邦楽は国内アプリの方が強く、洋楽は海外アプリの方が強くなっている。

月額料金

AWAは以前に月額360円の一部機能が使えるプランがあったが、中途半端なプランだったのか、それがなくなった代わりに、Freeプランでの機能が拡充されている。

学生で一番オトクなのはLINE MUSICで、学割を使うと月額600円になる。
また、Apple Music、Google Play Musicはファミリープランがあるので、家族で同じサービスを使いたい場合はそちらのほうがお得になっている。

これらに該当しなければ、どのサービスを使っても月額料金はほぼ全て同じなのであまり気にしなくてもいいかもしれない。

無料で出来ること

無料会員の機能が最も充実しているのはSpotify。
視聴時間の制限がなく、フルで視聴できるが、その代わりに大胆に広告が入ってくる。

AWAは月20時間の時間制限と、ハイライト再生のみではあるが広告なしで視聴できるのが魅力的。
その他のサービスだと、あまりまともに利用できない。

無料でガッツリ使いたいならSpotify、空き時間などに使いたいならAWAがおすすめだ。

AWAについてのまとめ

これまで長々と紹介してきたが、必要そうな情報をピックアップしてまとめてみた。

  • 楽曲数は3000万曲以上
  • 歌詞機能あり
  • ハイライト機能あり
  • PC専用アプリあり
  • プロのエディターや芸能人らによるプレイリストあり
  • 一般ユーザーによる公開プレイリストあり
  • ジャンル / ムードに合わせたプレイリスト
  • 体験期間は30日間
  • 体験終了後もFreeプランとして、月に20時間まで利用できる
  • Chromecastでテレビに接続できる
  • 月の途中に有料会員になっても、ちょうど1ヶ月後に更新されるので損はしない

何はともあれ、登録後30日間は無料で全ての機能を体験できるし、期間が終了してもFreeプランでそこそこ利用することができるので、まずはダウンロードして試してみることをおすすめしたい。

サブスクリプション型の音楽アプリに触れたことのない人は、便利さが良く分かると思う。

AWA - 無料でも聴ける音楽ストリーミングサービス
AWA – 無料でも聴ける音楽ストリーミングサービス
開発元:AWA Co. Ltd.
無料
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