どうも、ゴトーだ。

俺は三度の飯より野球が好きだ。
何度言ったかわからんフレーズだが、とにかく野球が好きなんだ。
そんな俺がある記事をNewsPicksで見かけて、そのコメント欄にあんぐりさせられたので、どうせなら記事にしてみようと思った。
米国トップは年収40億円超。なぜ日本スポーツ界には夢がないのか
ここで取り上げる記事はこちらだ。
(一応断っておくが、元記事がMLBとプロ野球の比較なのでここではMLBを対象としている。NBA、NFL、NHLはまたいずれ説明したいと思う。)
コメント欄が香ばしすぎたので、思わず記事にしてしまった。
特に一番上に来ているコメントがヤバイ。ヤバすぎる。
どの分野でもそうですが、日本では大金をもらうことを「悪」と考える風潮があります。
古くは、武士は食わねど高楊枝の「清貧思想」に遡ります。
漫画の主人公はたいてい貧乏で、悪役や敵役はお金持ちが多いのもそうです。
ドラえもんのスネ夫が典型例。「お金の話をすると卑しい」と思われたり、高年収の人は妬まれます。
IT長者が豪邸を建てると週刊誌に写真が載るし、配当長者は悪人扱いされます。その根強い「清貧思想」から見ると、お金持ちのスポーツ選手は違和感を感じるのでしょう。
巨人の星、明日のジョーとまではいかなくとも(笑)、なぜかスポーツとお金持ちの相性が特に日本では悪いような気がします。

もう一度言う。

ホリエモンのこの発言も意味不明だ。
日本のスポーツも世界にエクスパンドすりゃいいだけやん
アメリカが儲かっているのはグローバルだからだ、みたいな謎の固定概念があるが、アメリカの4大スポーツの多くはローカルスポーツだし、収益のほとんどはアメリカ国内だ。
そもそも野球なんてオリンピックから除外されるくらいマイナースポーツなのに、世界のどこのどいつがMLBに高額の放映権料を支払うんだ?
まあその他のコメントも紹介していると頭がクラクラしてくるのでここらへんにしたい。
というか答えは超シンプルだから、もう出してしまおう。
単にアメリカの放映権料がバカ高いし、MLBは球団ごとに分配金があるから球団は選手に高額な年俸が支払える。
そしてプロ野球よりも流動性が激しいから給料を釣り上げないと他球団に取られてしまう
それだけ。マジでそれだけ。
グローバルでも、清貧根性でもなんでもない。
と言うか勝手に変な世界を作り上げてもらわないで欲しい。
なんでそんなに放映権料が高いの?
ただMLBの視聴率ってのはそんなに高くないし、ケーブルテレビのチャンネル数が多いアメリカでは1%くらいの視聴率しかないらしい。
その割に1試合あたり4億円といった放映権料が入ってくるわけだが、日本の感覚からすれば高すぎるようにも感じる。
特に理解していない人が「これはバブルだからどうせ弾けるよ」みたいに言ってるが、理解できないからと言って勝手にバブルにしないでほしい。
そもそもアメリカと日本とでは放映の仕組みも、見る人の階層も全く違っている。
それについて端的に解説しているページがあるので引用する。
さらに、米国は地方分権を基礎とした“合衆国”(United States)であり、人種、宗教、言語などで多様化を極めています。そうした壁を越えることのできる一気通貫のメディアとして、スポーツが非常に有力な存在であるという点も見逃せません。
また、スポーツ中継の裏には、熱狂的なファン基盤が存在します。このコラムでも以前に書きましたが、米国のスポーツファンはブランド忠誠心が高いことでも知られています(関連記事:「酒が生み、たばこが育てたNASCAR(上)~スポンサーを魅了する平均10万人以上の観客」)。
このように米国ではスポーツ中継における1%の質的価値は、ほかのテレビ番組よりも魅力的なのです。
つまり同質性の強い日本とはテレビを視聴する環境が全く違うから、日本の基準で考えればそりゃ齟齬が出るよね、ということだ。
もちろん人口やGDPの規模が違うというベースもあるがな。
ちなみにアメリカのあらゆるコンテンツで最も盛り上がるのはアメフトのスーパーボウルだ。
スーパーボウルのCMは30秒で4億円、1試合で300億円の広告収入が入ってくる。
だからMLBだけが特別に高騰しているわけでもなく、アメリカのテレビ局全体の傾向なんだ。
というか特別スポーツビジネスが発達していて、放映権料がバカ高いアメリカの事例がさもワールドスタンダードのように語られることがあるが、韓国始め日本よりプロスポーツが発展していない国なんてごまんとあるし、「日本のスポーツ=儲からない」という固定概念の時点で間違っている。
陸上の実業団だって見ようによってはプロ選手とも言えるし、それなりに日本は優れたスポーツ選手が食って行ける仕組みはある。
何でもかんでもアメリカすげーぜみたいな思想は俺はどうかと思うな。
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