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レンタルサーバー比較 - おすすめサービスと必要な知識を詳しく説明。

レンタルサーバー ホスティング
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どうも、ゴトーだ。

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自分が制作したプログラムを動作させたり、WordPressを運用したりする時に、レンタルサーバーを色々と検証している。

今回は用途や金額に合わせて、皆さんに合ったレンタルサーバーを見つけてもらうべく、おすすめのレンタルサーバーを比較しながら紹介していこう。

レンタルサーバーとは?

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(※前置きが長くなっているので、既に前提知識のある方は、「おすすめのレンタルサーバー」まで飛ばしてください)

レンタルサーバーとは、自分のブログやECサイトなどを稼働させるためのサーバーマシンをレンタルするものだ。

本来は自宅のネット回線でも、公開IPアドレスを独自ドメインと紐付けるなどすれば、自宅のPCで動いているウェブサイトを公開することはさほど難しくない。

ただし、大量のアクセスが来た時に、集合住宅の同じ回線を使っている人に迷惑がかかったり、セキュリティの知識がなければウイルスに感染してしまうリスクが高まるなど、何かと厄介なことが起きる。

そういう事情があるので、ウェブサイトなどを公開するためのサーバーを提供している事業者から比較的安価な料金を支払って、サーバーを借りてしまったほうがかえって安上がりで安全だという発想からレンタルサーバーを選ぶことになる。

レンタルサーバーは会社によっても、また同じ会社でもプランによってサービス内容が異なり、詳しくない人からするとどれを選んだら良いかわかりづらいのではないかと思い、この記事でおすすめのレンタルサーバーを紹介している。

無料ではダメなのか

レンタルサーバーは無料で提供しているサービスもあるが、その場合は、提供している会社の広告が自動で入ってしまったり、商用利用が禁止されるなどの制約があることが多い。

また後ほど説明する「転送量」が大きく制限されていて、大量のアクセスが来た時に正常に動作しないなどの問題が発生する。

有料のレンタルサーバーと言っても、月額100円前後から提供しているところもあるので、どうしても無料でないとダメという事情がなければ有料のサービスをオススメしたい。

本題に入る前に

それでは本題に入り、おすすめのレンタルサーバーを紹介していきたいが、その前にいくつか補足していきたい。

用語がわからない場合

この記事では「転送量」や「MySQL」といった用語を使用している。

これらの用語が分からない方は、下にある「レンタルサーバーの機能」にて詳しく説明しているので、そちらを参照してほしい。

レンタルサーバーの種類

レンタルサーバーには概ねいくつかの傾向に分かれている。
具体的には「格安サーバー」「高機能サーバー」「WordPress専用サーバー」などがある。

  • 格安サーバー…月額数百円程度から始められるものの、機能に制限があったり、多くのアクセスがあると制限がかけられてしまったりする。
  • 高機能サーバー…月額1000円以上のものが多いものの、機能が豊富で、多くのアクセスにも耐えられるサービスが多い。
  • WordPress専用サーバー…文字通りWordPressを運用するための専用サーバーで、簡単に開設できるようになっているほか、高速に表示されるよう特別にチューニングされている。

この記事ではそれぞれの用途ごとに、おすすめのレンタルサーバーを紹介している。

月額料金について

多くのレンタルサーバーは長期契約者を優遇するために、契約期間が長いほど料金が引き下げられる傾向にある。
この記事では便宜上、長期プランがあるものは「12ヶ月契約」を前提に書いている。

短い期間では、表示よりも少し高い料金になっていることがあるので、予めご了承いただきたい。

高機能サーバー

格安サーバーと比較すればやや値段は高いが、月額1000円前後から始められるものが多い。

機能的に優れており、また転送量の上限が高いこともあり、月間10万PV以上かどうかを目安に、高機能サーバーを選ぶのがおすすめ。

エックスサーバー

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  • ◯ 高性能マシンと高速な回線によって、大量アクセスにも高速に表示できる
  • ◯ 自動バックアップがデフォルトでサポート
  • ◯ 稼働率99.99%以上、24時間365日のサポート体制

月額料金 無料期間 転送量/日 ディスク容量 PHP CGI MySQL
1,000円~ 10日間 70GB~ 200GB~ 50個~

エックスサーバーはちょっと高いけど、最高レベルのパフォーマンスとサポート体勢を持つレンタルサーバーとして人気を得ている。

稼働しているサーバーは「最新20コアCPU、192GBメモリ」とモンスター級のスペックで、回線速度も232Gbpsと競合サービスよりも何倍も早い水準となっている。

実際にベンチマークを取ったサイトによると、他のサービスよりもアクセスが増えてもパフォーマンスが落ちづらいことが判明しており、アクセスが殺到してもページ表示速度を気にする必要は少ない。

マルチドメイン、サブドメインが無制限で、MySQLのデータベース数も50個以上となっており、一つの契約で何十ものサイトを運用することができる。
転送量もやはり、他のサービスよりも高めに設定されているので、よほどの人気サイトでなければ問題にならないだろう。

自動バックアップもデフォルトで有効になっているので、何らかのトラブルでデータを消失してしまっても復元することができる。

さらに独自SSLが無料で実装できるので、ECサイトなど決済を行うサイト向きでもある。

安心・安全のサービスを腰を据えて利用したいのなら、エックスサーバーが一番オススメだ。

MixHost

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  • ◯ 月額480円からSSDの高速サーバーを利用できる
  • ◯ 732Gbpsという日本最大級の高速回線
  • ✕ 転送量は少なめで、安いプランで大量のアクセスは厳しい
  • ✕ ストレージ容量がかなり少ないのもネック

月額料金 無料期間 転送量/日 ディスク容量 PHP CGI MySQL
480円~ 30日間 30GB~ SSD 10GB~ 無制限

MixHostは知名度こそ高くないが、安価で高速なサーバーを求めるなら最もおすすめのサービスだ。

格安サーバーと同等の価格帯ながら、ストレージはSSDで、帯域は732Gbspと日本最大級、さらに日本で初めて高速Webサーバーの「LiteSpeed」を導入するなど、先進的なサービスを提供している。

下位プランでは転送量の上限もそうだが、それ以上にSSD10GBとかなり少なくなっているのがネック。
上位プランなら「SSD80GB、転送量150GB/日」となっており、MixHostでは契約中に簡単にプランを変更できるので、運用状況に合わせて対応するという手もある。

またVPSやクラウドのようにサーバースペックを公開しているので、いくら払えばどれくらいの性能になるのか分かるのも魅力的。

月額500円未満で、ワンランク上の性能を体験できるので、節約しながらページを高速化したい人はぜひ使ってみて欲しい。

ヘテムル

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  • ◯ SSDでかつ256GBと、高速&大容量のストレージ
  • ◯ モジュール版PHPで高速動作
  • ✕ 高機能サーバーの中でも価格は高め

月額料金 無料期間 転送量/日 ディスク容量 PHP CGI MySQL
1,500円 15日間 120GB 256GB (SSD) 100個

「20コアCPU、128GBメモリ」と最高レベルのスペックに加えて、ストレージもSSDということもあってパフォーマンスがとても高いのがウリ。

さらにPHPが「モジュール版」になっており、これは通常の「CGI版」よりも遥かにメモリを節約できるため、同時にたくさんのアクセスが来てもパフォーマンスが劣化せずに、高速にページが表示できるというメリットがある。

モジュール版はレンタルサーバーに向かないと言われていたが、これはヘテムルが独自開発したプログラムによって、レンタルサーバーでも問題なく動作できるようになっている。

転送量も120GBと高めに設定されていて、月間400万PVほどは問題なく捌くことができるのも魅力的。

またCakePHPやFuelPHPといったウェブフレームワークをワンクリックで導入できるので、技術者にとっても利便性が高い。

月額料金はレンタルサーバーとしては高めだが、高いパフォーマンスを求める人にはオススメのサービスだ。

カゴヤ・ジャパン

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  • ◯ 月額864円〜と高機能サーバーとしては安め
  • ◯ 下位プランなら初期費用がかからない
  • ◯ データベースはSSDなので、読み込み速度も早め

月額料金 無料期間 転送量/日 ディスク容量 PHP CGI MySQL
864円~ 14日間 120GB~ 100GB (データベースはSSD) 容量一杯まで

カゴヤ・ジャパンは高機能かつ、転送量・ストレージ容量も十分にありながら、下位プランでは初期費用がかからないという敷居の低さがウリ。

機能面で言えば、データベースがSSDなこと(その他はHDD)、10GBまで無料でバックアップできること、下位プランでも転送量が120GB/日まで対応している。

また商用で広く使われているSSLである「RapidSSL」が一つまで無料で使えるので、ECサイトの開設にも便利だ。
(エックスサーバーは「Let's Encrypt」という、元から無料のSSLが楽に使えるというだけなので、こちらのほうがありがたい特典)

率直に言って高機能サーバーとして、特別優れているというわけではないが、下位プランなら月額料金が比較的安く、初期費用がかからない。
ワンランク上のサーバーを試したいと言う時に、上位の候補に上がってくるのではないだろうか。

エクスクラウド

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  • ◯ 複数サイトの運用に特化した機能あり
  • ◯ 転送量無制限なので、アクセス増を気にする必要がない
  • ◯ 稼働率が下がればキャッシュバックされるほど、安定性に定評がある

月額料金 無料期間 転送量/日 ディスク容量 PHP CGI MySQL
975円~ 14日間 無制限 200GB~ 20個~

エクスクラウドでまず目につくのは、Zenlogicと同じく転送量が無制限なこと。

月額1,000円未満のレンタルサーバーで転送量無制限というのは、アクセス数を多く見込んでいるサイトの運用にとってかなりありがたい。

そしてエクスクラウドの差別化としては、一つの契約で複数のドメインを一元管理することができて、さらにPHPのバージョンもドメインごとに切り替えられること。

例えば既にPHP5のプログラムを動かしていて、次に作るサイトはPHP7で動かしたいという時に、エクスクラウドなら一つの契約の中で、PHPのバージョンを柔軟に切り替えられるので複数サイトの運用の時にはコスパが良くなることがある。

ドメインごとに1年間の無料SSLの導入、他社からの引越し支援など機能面でも充実している。
特に安定性には自信を持っており、月間稼働率99.99%を下回った場合は利用料金の一部が返ってくるほど。

アクセス数の多い個人サイト、安定性を求めたい法人サイトの方におすすめのサービスだ。

Zenlogic

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  • ◯ サーバー性能ごとにプランが細かく選べる
  • ◯ ディスク容量は最大2TBまでと業界最高水準
  • ✕ 転送量無制限だが、同時アクセスによる制限あり
  • ✕ 障害がやや多いので、安定性を求めるなら不向き

月額料金 無料期間 転送量/日 ディスク容量 PHP CGI MySQL
890円~ 14日間 無制限 300GB~ 制限なし?

Zenlogicの特徴はクラウドのように利用状況に合わせて、サーバースペックを柔軟に変更できることだ。

他のサービスではディスク容量や転送量が増えるのみで、必ずしも性能が上がるわけではないことが多いが、Zenlogicでは上位プランほどCPUとメモリ性能が明示的に上がるので、高速にページを表示することができる。

イメージ的にはクラウドに近いが、レンタルサーバーの価格で、なおかつ専門知識がなくても柔軟に対応できるのが強みになっている。

一方で、転送量が無制限と謳っているにも関わらず、同時アクセス数が増えると制限をかけられてしまうという評判もある。

本来ならサーバー性能の範囲ならどれだけアクセスがあっても大丈夫のはずだが、一定以上のアクセスが短時間に集めると下位プランでは制限がかかることがあるようだ。

また障害が比較的多く、月に2度くらいの頻度で一部のサーバーでアクセスできなくなるので、安定性に関してもやや疑問符が残る。

機能的には優れており、独自SSLも無料で導入できたり、バックアップも標準でついているので、アクセス制限や安定性の不安がなければ非の打ち所のないサービスと言えるだろう。

JETBOY

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  • ◯ 月額817円からSSDの高機能サーバーが使えてコスパ抜群
  • ◯ 転送量無制限なので、アクセスが増えても大丈夫
  • ✕ ストレージの少なさが玉にキズ

月額料金 無料期間 転送量/日 ディスク容量 PHP CGI MySQL
817円~ 14日間 無制限 20GB~ (SSD) 10個から

JETBOYはとにかくコスパが良い高機能レンタルサーバーだ。

「24コアCPUに、128GBメモリ」とエックスサーバーに勝るとも劣らない高性能マシンに加えて、ストレージもSSDと性能的には業界最高水準と言っても良い。

そんな高性能にも関わらず、月額料金は年契約なら817円からとなっており、安い値段で高性能サーバーを選びたい人に向いている。

ただしストレージが下位プランでは20GBしかなく、ストレージを増やすには上位プランを選ぶ必要があって、そうすると決して高いわけではないが、値段の上での強みは失われてしまう。

一方で転送量は無制限で、数千の同時アクセスにも耐えられると評判なので、大量のアクセスを捌くことには適している。

画像をそれほど多く配置せず、容量20GB以内に収まるのであれば、JETBOYはかなりオススメのサービスだ。

格安サーバー

格安サーバーはその名の通り、安い料金でサーバーを利用できるのが強みになっている。

しかし機能的に劣っていることが多く、アクセス数が増えると制限がかけられて、エラーになってしまいやすいので、月間10万PV以下くらいを目安に格安サーバーを選択すると良いだろう。

リトルサーバー

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  • ◯ 月額150円からWordPressが始められる
  • ◯ 格安サーバーの中でもコスパは最高レベル
  • ✕ 転送量の表示がないので、アクセスが多いサイトは注意

月額料金 無料期間 転送量/日 ディスク容量 PHP CGI MySQL
150円~ 10日間 明示なし 20GB~ 3個~

リトルサーバーは格安サーバーの中でもトップレベルにコスパの高いサービスだ。

月額150円のプランでもPHP・MySQLが利用可能なので、WordPressを運用することができる。

WordPressを設置しようとすると、格安サーバーの代表格であるロリポップは月額250円、さくらは月額438円かかってしまうので、リトルサーバーがいかにコスパに優れているかが分かるだろう。

データベースやマルチドメインにも対応しているので、複数サイトの運用も可能で、なるべく安く済ませたい方はリトルサーバーがオススメ。

難点としては転送量の上限が明示されていないことで、「よくある質問」によると、転送量が平均よりも著しく増えたら制限がかかるとのことなので、アクセス数が多いサイトを運用する場合には向かない。

minipip

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  • ◯ 格安料金にも関わらずSSDが使える
  • ✕ 転送量が低いので、アクセスの多いサイトでは厳しい

月額料金 無料期間 転送量/日 ディスク容量 PHP CGI MySQL
250円~ 10日間 3.3GB (月間100GB) 25GB~ 1個~

minipopは月額250円からと格安料金にも関わらず、ストレージにSSDを採用しており、素早く動作するのが特徴。

またPHP、MySQLを利用できるので、WordPressも問題なく利用できる。
月額500円まで払えばMySQLも5個利用できるので、マルチドメインでの利用も問題ない。

機能的にはコスパが高いのだが、問題なのは転送量の少なさで、下位プランは月間100GB、上位プランでも月間200GBしか許容されていない。

1日に3000PVを超えてくると既に転送量は怪しくなってくるので、「個人サイトでアクセスはあまり見込まないけど、WordPressなどの読み込みを早くしたい」という方が対象になるだろう。

もっと多くのPVを望む方は転送量の上限が大きな他のサービスを選ぼう。

ロリポップ!

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  • ◯ データベース未対応なら月額100円、対応でも250円と価格は安め
  • ◯ 料金の割に転送量の上限も多く、それなりのアクセスに耐えられる

(※250円プランの場合)

月額料金 無料期間 転送量/日 ディスク容量 PHP CGI MySQL
250円~ 10日間 60GB~ 50GB~ 1個~

ロリポップは格安レンタルサーバーの部類ながら、一通りの機能が揃っており、全体的にコスパの良いサービスだ。

データベースを使わなければ、エコノミープランとして月額100円となっており、MySQL対応のプランでも月額250円から利用できる。
250円プランでもWordPressの簡単インストールがついていたり、共有SSLを利用できたりするのは魅力的。

また他サービスと比べると値段あたりの転送量も多く、それなりに多くのアクセスにも耐えることができる。

ただし250円プランだとデータベースが一つしか使えないので、複数サイトを運用する時には月額500円のスタンダードプランにする必要がある。

自動バックアップが有料オプションだったり、動作性能的にも他よりも優れているわけではないが、まずは安い値段でそこそこのアクセスを見込む時にはオススメのサービスと言える。

さくらのレンタルサーバ

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  • ◯ 料金の割にディスク容量がやや多め
  • ✕ 機能の割に値段はちょっと高い

(※428円プランの場合)

月額料金 無料期間 転送量/日 ディスク容量 PHP CGI MySQL
428円~ 14日間 80GB~ 100GB~ 20個~

「さくらインターネット」はインターネット黎明期からサービスを提供している会社で、レンタルサーバーの格安化を進めた先駆けでもある。

当時は数千円以上が相場だった中で、最安で125円という低価格のサービスを出したことは価格破壊として衝撃をもたらした。
しかし、今となっては価格競争が著しく、さほど価格的な優位はなくなっている。

格安サーバーとしては標準的な機能ではあるが、値段の割に転送量の上限と、ディスク容量が少なめになっており、多くのアクセスを捌いたり、多くの画像をアップロードしたいという時には劣ってくる。

とはいえ一番の良さは機能よりも、「さくらインターネット」という安心・安全のブランドにあると思う。

法人サイトを格安サーバーで運用する時に、会社に言い訳が効くとか、もっと安いサービスを狙って失敗するリスクが嫌とか、そういった消去法的に選ばれることが多いかもしれない。

クイッカ (Quicca)

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  • ◯ 月額90円からと最低料金は非常に安い
  • ✕ 転送量や機能的に見ると決してコスパは良くない

月額料金 無料期間 転送量/日 ディスク容量 PHP CGI MySQL
90円~ 14日間 1GB~ (月間31GB) 10GB~ 0個~

Quiccaは12ヶ月契約なら月額90円からと、業界最安値のレンタルサーバーだ。
このプランはPHPの利用はできるが、MySQLは使えないのでWordPressは利用できず、HTMLページや、シンプルなPHPを動かすのに向いている。

ただしMySQLの利用ができるプランになると、月額230円からとなり、上位プランになっても転送量が1日あたり1GB上限というのはなかなか厳しい。

WordPressを設置したり、一定以上のアクセスを見込むにはコスパの良くないサービスだが、HTMLページをとにかく安く公開したいと言う時には良い選択肢ではある。

WordPress専用サーバー

wpXレンタルサーバー

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  • ◯ エックスサーバーが運用しており、WordPress向けにさらに高速化している
  • ✕ 初期費用が5,000円とやや高い

月額料金 転送量/日 ディスク容量 マルチドメイン
1,000円 50GB 30GB(SSD) 10個

高機能サーバーで紹介した「エックスサーバー」が提供している、WordPressに最適化されたレンタルサーバー。

エックスサーバーの高水準なパフォーマンスに加えて、SSDによるディスクの高速化、高速WebサーバのNginxの採用、リバスプロキシによるキャッシュ処理など、WordPress向けに様々なチューニングがされている。

料金は一律1,000円(12ヶ月契約時)と比較的安く使えるが、初期費用5,000円がかかるのが他サービスと比べるとネックではある。

しっかりと腰を据えて安心・安全のエックスサーバーの機能を使いたい方にはオススメ。
WordPress専用サーバーとしては一番人気で、このサービスを軸に考えるのが基本になる。

wpXクラウド

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  • ◯ エックスサーバー系列で、7段階からプランを選択できる
  • ◯ 初期費用がかからない
  • ✕ 転送量が少なく、アクセスが多いと割高になる

(※500円プランの場合)

月額料金 転送量/日 ディスク容量 マルチドメイン
500円~ 10GB~ 10GB(SSD) 1個

「wpX クラウド」も同様にエックスサーバーが提供している、WordPressに最適化されたレンタルサーバー。

「wpXレンタルサーバー」との違いは、プランを7段階から選択できて、利用実態に合わせて柔軟に変更できるところだ。
もちろん一旦契約した後、さらに上のプランに変更することもできる。

また月額料金もかからないので、お試し感覚で月額500円から始められるように、敷居の低いサービスになっているのが特徴。

ただし転送量あたりの値段が高く、下位プランでは月間30万PVを超えると制限がかけられる可能性がある。
「wpXレンタルサーバー」と同じくらいの転送量を求めると、月額3,000~5,000円ほどしてしまうので、長期的な安さだけを求めるなら、上のサービスの方が良いと思う。

Z.com for WordPress

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  • ◯ 初期費用がかからず、月額料金も安い
  • ✕ 訪問数課金なので、PVが多いと割高になる

月額料金 転送量/日 ディスク容量 マルチドメイン
750円 訪問数課金 10GB(SSD) 無制限

「Z.com」はGMOが提供しているレンタルサーバーで、「for WordPress」はWordPressに特化したプラン。
Z.comの特徴は初期費用がかからず、他のサービスよりも月額料金が安いこと。

もちろん他と同様にストレージはSSDになっており、WordPressをすぐに設置できるコマンドも用意されている。

しかし他が転送量で上限を設けているのに対して、Z.comは訪問数を超過する度に課金される仕組みになっている。

月間訪問数は30,000までは無料だが、それ以降は1,000人超過するたびに100円がかかってしまうので、アクセスの多いサイトでは割高になってしまう。

1日あたり訪問者1,000というのはかなり厳しい制限なので、一定以上のPVを見込むサイトには向かない。
アクセス数をあまり多く見込んでいなかったり、初期費用をなるべく安く済ませたい方にはオススメと言える。

レンタルサーバーの機能

レンタルサーバーはここで紹介したものでも、ほんの一握りで、各社が様々な機能を提供することで差別化を図っている。

かといって一般の利用者にとってはなかなか理解しづらいところもあると思うので、ここでは重要な機能をピックアップして紹介していこう。

PHP、CGI

大抵のレンタルサーバーはPHPやCGIに対応している。
(厳密に言うとPHPやCGIの一種なのだが、そこまで深く考えなくても問題ない)

これは何を意味しているのかというと、例えばWordPressを導入しようと思った時に、WordPressはPHPで構成されているので、仮にPHPに対応していないレンタルサーバーだと動作させることができない。

少し古いプログラムだとPerlという言語で作られたものもあり、自分が使おうとしているものが、レンタルサーバーで対応しているかどうかをチェックしよう。

WordPressやEC-CUBEといった代表的なツールはPHPで作られていることが多いので、基本的にはPHPの動作に対応しているかどうかが重要になるはずだ。

データベース、MySQL

データベースとは、プログラムで使用するデータを保存するためのツールで、その代表的なものが「MySQL」だ。

WordPressは他のデータベースで動かせなくもないのだが、MySQLの動作が前提となっているので、WordPressを利用する時にはMySQLに対応しているレンタルサーバーでなければならない。

例えば「ロリポップ」の最も安いプランだと、「PHPは使えるけどMySQLは使えない」というように必ずしもPHPとセットになっているわけではないのに注意しよう。

共有SSL

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SSLとはウェブサイトのデータのやり取りを暗号化する仕組みで、これが有効になっているとURLが「https」から始まり、Google Chromeでは上のように「保護された通信」と表示される。

(余談: SSLが有効になっていても、証明書というものが適切でなければ、「保護された通信」にはならない)

住所やクレジットカード情報のように、ユーザーの利害に関わるプライバシー情報を扱う時にSSL通信を行わないと、大変なリスクが生じる。

例えばECサイトをレンタルサーバーで運用する場合、注文情報や決済画面ではSSL通信で行う必要があるが、独自ドメインでSSL通信を有効化させるのは有料オプションとなっていることが多い。

そこでレンタルサーバーでは「共有SSL」という仕組みを提供していて、これを使うことで無料でSSL通信を行うことができる。

ただし共有SSLはドメインがレンタルサーバーのものになっており、利用者からすればURLが変更されたことに戸惑う可能性があるので、特に法人サイトでは独自SSLをオススメしたい。

独自SSLをレンタルサーバーで利用するには通常有料となっているが、エックスサーバーやZenlogicなどは無料で導入できるようになっている。

転送量

個人的には、この転送量がレンタルサーバー選びで最も重要だと思っている。

転送量とはスマホの通信量に似たもので、「レンタルサーバーと、サイトを閲覧しているユーザーとの間にやりとりされるデータ量」のことを指す。

つまり転送量の上限が低いと、一定以上のアクセスがあった場合、すぐに上限に達してエラーページが表示されてしまったりする。

この転送量は、レンタルサーバー会社にとってなるべくひた隠しにしたいようで、「よくある質問」を注意深く見ないと掲載されておらず、契約してアクセスが集まったはいいけど、上限に達してエラーになってしまったという事例が後を絶たない。

それでは転送量の計算方法について見ていこう。


例) 10KBのHTMLファイルのページに、1枚あたり200KBの画像が10枚掲載されている

ユーザーがとあるページにアクセスした時に、このHTMLファイルが読み込まれたとする。
すると、まずHTMLファイルの分である「10KB」が転送量となる。

しかし、このHTMLには200KBの画像が10枚掲載されているので、ユーザーは画像データもブラウザを通じて読みこんでいく。
すると画像ファイルにあたる「200KB×10 = 約2MB」の転送量が加算されるので、1ページ読み込まれるたびに、約「10KB + 2MB」の転送量とみなすことができる。

実際にはCSSやJavaScriptといったファイルも読み込まれるので、ウェブサイトを閲覧した時に生じる転送量は意外と多くなっているのがポイントだ。

それでは転送量の計算方法を何となく抑えたところで、レンタルサーバーにおける転送量の問題を紹介しよう。


例…転送量の上限が1日あたり40GBのサーバーで、1ページあたり2MBのデータ転送が発生する。

1日あたり40GBと聞くと凄く多く感じられるかもしれないが、この場合にユーザーがアクセスできる数は「1日あたり約2万回」となる。

計算方法としては「40960MB(=40GB) ÷ 2MB」となり、約2万回と算出することができる。

もしもレンタルサーバーを借りる人が1日10万PVを目指しているのなら、このレンタルサーバーは転送量が少なすぎるので、より転送量の多いプランやサービスに変える必要がある。

このように転送量の計算はちょっと面倒ではあるのだが、上限が低いサービスと契約すると、せっかくアクセスを集めてもエラーになってしまい、移転作業が必要になるケースが非常に多いので、あらかじめ知識として持っておいた方が良いだろう。

共有ドメインと独自ドメイン

レンタルサーバーのほとんどは、そのサーバーを借りている人だけが使える「共有ドメイン」というものがある。
例えば共有ドメインが「hatenablog.com」で、契約者が「blog」という固有の名前をつけた場合、利用できるドメインは「blog.hatenablog.com」というものになる。

一方で、多くのレンタルサーバーでは共有ドメインの他に、契約者自身の独自ドメインを設定できるようになっている。

一見すると、独自ドメインの方が好きな名前をつけられて良いと感じられるかもしれないが、実は検索エンジンのことを考えるとそうではない。
これまで全く使われてこなかった独自ドメインは、検索エンジンからの信頼性が低く、しばらくは上位表示されにくいという事情がある。

共有ドメインの場合は、自分以外の利用者が築き上げてきた信頼がもとからあるので、初めから検索上位に表示させやすくなっている。

企業サイトなどの場合は独自ドメインにせざるを得ないだろうが、一般の利用者の場合は、必ずしも独自ドメインにした方が良いというわけではない。

もっとも、独自ドメインを持っていれば、レンタルサーバーを変更したときにも、同じURLに同じページを表示させられるので、将来サーバーを変更する可能性があるのなら、独自ドメインを持っていた方が良いだろう。

マルチドメイン

多くのレンタルサーバーは「マルチドメイン」をサポートしている。

これは一つのアカウントで複数のドメインを取得し、それぞれ別のウェブサイトを運用するときに利用する。

例えばWordPressを一つ、さらにECサイトを一つ運用するとき、二つアカウントを作る必要はなく、それぞれにドメインを設定すれば、独立して運用することができる。

ただし転送量は複数サイトの合計となるので、たくさん運用すればするほど転送量の上限に達しやすく、複数サイトを運用する時には、転送量の上限が高いサービスにするのがオススメだ。

VPS、クラウドとの違い

よくレンタルサーバーと並んで、「VPS」「クラウド」という言葉が使われることがある。これはレンタルサーバーとどのように違うのかを説明しよう。

レンタルサーバーの特徴

まずレンタルサーバーの大きな特徴としては、動作環境があらかじめ決まっていて、契約した人はファイルをレンタルサーバーに転送するだけで、すぐにウェブサイトを稼働させられることだ。

その代わり、少しだけ設定を変更することもできるものの、動作環境自体を好きなようにカスタマイズすることはできない。
要は知識がなくてもすぐに始められる一方で、カスタマイズ性が低くなっているということ。

また料金的にもVPSやクラウドよりも安くなっていることが多い。

  • ◯ 環境がセットアップ済なので、知識がなくてもすぐに導入できる
  • ◯ 料金はVPSやクラウドよりも安い
  • ✕ 動作環境を自分の好きなようにカスタマイズできない

VPS、クラウドの特徴

これらはレンタルサーバーと対のような形になっている。

VPSもクラウドも、1台のサーバーを複数人が共用することになるのだが、一人ひとりが管理者権限を持っているので、そのサーバーの環境を自由にカスタマイズすることができる。

ただし、カスタマイズするには「SSHでサーバーにログインして、Unixコマンドを打ち込んで、パッケージをインストールする…」といった専門的な知識が必要になるので、知識がない人からすると敷居が高くなっている。

また価格もレンタルサーバーよりも高くなりがちでもある。

  • ◯ 動作環境を自分が好きなように設定できる
  • ✕ 専門的な知識がないと手を出せない

まとめ

ここまでレンタルサーバーに関する知識とともに、おすすめのレンタルサーバーを紹介してきた。

この記事で紹介されていないサービスもたくさんあり、一般の利用者ではどれを選べばよいのかで迷ってしまうことが多いので、選りすぐりのサービスのみを掲載している。

皆さん自身のニーズに合ったレンタルサーバー選びのヒントになれば幸いだ。