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ニコニコ動画のゲーム実況はもうオワコン。大手実況者は既にYouTubeシフトでニコニコではチャンネル活動がメイン。

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どうも、ゴトーだ。

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俺は三度の飯よりゲーム実況が好きでな。
ニコニコ動画は開設されて半月ほどでアカウント登録して毎日のように見てきたものだ。

もっとも最近はファンからしてもオワコン化が著しく、YouTubeに完全に食われている。
今回はそれをデータから示して行きたいと思う。

ニコニコの王「もこう」も警鐘を鳴らしている

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もこうと言えばニコニコ動画の王で、厨ポケ狩り講座やぷよぷよ実況で数々の伝説を築いてきたニコニコ動画の伝説のゲーム実況者だ。
そんなもこうも今のニコニコ動画には次のようなコメントをしている。

それがねー、まだ答えを出し切れてないんですよ。わかんないんだよなー。ただ、ニコニコだけで見ると去年よりは終わってるんやと思います。多分、視聴者が飽きたんちゃうかな? いろんなプラットフォームが出てきて、ニコニコである必要がなくなってきてるのかなって気はするんですよね。

YouTubeとかOPENREC.tvとか他のプラットフォームに目を向けると、やっぱりまだまだゲーム実況者は人気なんですよ。ニコ動は勢いあった人も全然伸びなくなっちゃったし。ニコ動に限って言えば、あくまで僕が見えてる範囲での話ですけど、(ゲーム実況人気が)落ちてるのは間違いないんちゃいますかね。

(2/2) ニコニコ動画の王 もこうインタビュー 「ドワンゴが僕たちをなめてた」 - KAI-YOU.net

これはもこうに限らず、ニコニコ動画のゲーム実況を追っている人の多くは同じ感覚を持っているはずだ。

新しい人気実況者がもはやほとんど生まれず、やりこみ系のオールドスタンスでやっていた実況者は軒並み活動を終え、キヨやアブといった大手実況者はYouTubeに活動の拠点を移しているからだ。
今や中堅以上の実況者でYouTubeに投稿していない人はほとんどいないのではないか、と思うほどだ。

動画投稿に関して言えば、もはやYouTubeとは比較にならないほど差が開いてしまった。
YouTubeはゲーム実況が最も人気があるカテゴリではないが、それでも兄者弟者や赤髪のともはゲーム実況で130万人以上のチャンネル登録者がいる。

特に兄者弟者は顔出しもせずFPSメインというストイックな活動でそこまで伸びているから、単純に閲覧者のベースの数の桁が違うということだろう。

生放送に関してもニコニコ生放送はサービスの質が低いこともあって、OPENRECやTwitchにユーザーが移っている。
特にOPENRECは有力実況者に報酬を支払い、なおかつ高画質配信ができるということで、同じ国内のサービスながらかなりシェアを奪われいる。(とはいえOPENRECはまだ一般配信者は人数限定でしか募集していないので、弱小配信者は参入できないが)

そんなわけで世界に先駆けてゲーム実況を流行らせたニコニコ動画はかなりオワコン化しつつあるという事情がある。

なぜYouTubeに移っているのか

これは俺自身が動画投稿をしているわけではないので推測になるが、主に以下の2つの理由があると思う。

YouTubeの方が収益化しやすい

YouTubeではゲーム実況に限らず、あらゆる動画投稿の収益化がしやすくなっている。
具体的に言うとYouTubeパートナーシップに参加して、動画の収益化を有効にするだけで良い。

それ以降は投稿した動画の広告がクリックされることで収益が手に入ることになる。
基本的にはブログなどのAdsenseと仕組みは同じだ。

しかしニコニコ動画の場合はクリエイター奨励プログラムとして運営から逐一許可を受けなければならず、しかもその審査基準が曖昧で、収益化できるものが収益化できなかったり、逆にできないはずのものが収益化できたりしてなかなか計算がしづらいとのこと。
一再生あたりの単価はこちらのほうが高いのだが、収益化できるゲームが限定的で、コンスタンスにクリエイター奨励プログラムを受けるのが難しくなっている。

これらの事情からYouTubeに投稿したほうが収益性が良くなっているはずだ。

YouTubeの成長性が魅力的

ニコニコ動画は既にユーザー数が頭打ちになっているのに対して、YouTubeは若年層のスマホユーザーを取り込んでいるため、まだユーザー数は右肩上がりになっている。

実際にニコニコ動画の大手実況者がYouTubeでどの程度チャンネル登録者を伸ばしているかを調べてみたので掲載する。
左から「投稿者」「今年1月時点のチャンネル登録者」「今年11月時点のチャンネル登録者」となっている。

投稿者 1月時点 11月時点
キヨ 47万人 68万人
アブ 47万人 72万人
レトルト 29万人 45万人
もこう 3.3万人 12.7万人

これを見ても分かる通り、ニコニコ動画ではファンが飽和しきった大手実況者でもYouTubeでは1年で50%以上のチャンネル登録者の伸び率になっている。

ニコニコ動画にこれ以上力を入れても収益性に限界があるが、YouTubeでは努力に対するリターンが大きいからYouTubeに注力するというのも頷けるだろう。

ニコニコ大手実況者のYouTubeシフト

では彼らが現在、二コニコ動画とYouTubeに、それぞれどれだけの動画を投稿しているかを紹介したい。

左から「投稿者」「ニコニコ動画での今年の投稿数」「YouTubeでの今年の投稿数」となっている。
ちなみにカッコの数はチャンネル限定の動画の本数で、一般公開されていないためカッコ付けとなっている。(チャンネルとは何かについては後述)

投稿者 ニコニコ YouTube
キヨ 115本(+58本) 296本
アブ 92本(+24本) 300本
レトルト 130本(+56本) 312本
もこう 270本(+19本) 643本
合計 607本(+157本) 1551本

このようにニコニコ:YouTubeの比率は「約2:5」ほどになっており、既に倍以上のリソースをYouTubeに割いていることがわかる。

ただし一点考慮するべき点があって、それはニコニコの「ユーザーチャンネル」だ。

ユーザーチャンネルが本丸

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動画投稿数を見る限り、彼らは多くのリソースをYouTubeに割いているが、その実、収益のほとんどはニコニコのユーザーチャンネルからあげていると思われる。
これに関してはいつか詳しく紹介するつもりだが、キヨとレトルトに関してはユーザーチャンネルで年収1億円以上を稼いでいる可能性が高い。

ではこのユーザーチャンネルとは何かというと、ニコニコ動画でお気に入りの実況者が開設しているチャンネルに月額料金を支払うことで、会員限定の動画や生放送などが見られるというものだ。
月額料金はほとんどが540円となっている。

ニコニコ動画に根強いファンを多く抱える彼らは、あまり単価の高くないYouTube動画よりも、高い単価のユーザーチャンネルによる収入のほうが随分高くなっている。

先程の動画投稿数のところでカッコ付けしたものがユーザーチャンネルの投稿数なのだが、ファン限定ということもあって一本あたりの時間が長く、また実況者同士で旅行のロケを行ったりと、むしろチャンネル動画の方に時間を割いている感がある。
(ちなみにもこうは限定動画の稿数は少ないが、チャンネル限定のニコニコ生放送を週に2回行っている)

彼らのモチベーション的には「ニコニコ動画でこれ以上労力を割いても新規のファンは見込めないが、現存するファンによる収益性は大きく、そこにファンサービスはきっちりしていこう」というものだと推測される。
要はニコニコは既存のファン向けに、YouTubeはそれプラス新規のファン獲得として活動しているということだ。

ニコニコのゲーム実況はこれから衰退していく

このように大手実況者はYouTubeシフトを始めていて、その一方で新しい有力な実況者はほとんど出てきていない。

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最近で言うと"金コイ"実況者で有名なレオモンの友人である「ティモン」や、"日本語下手な外人女が〜"シリーズでおなじみの「kson」が注目されているが、それ以外を含めても本当に数えるくらいしかいない。
そのティモンもksonもそれほど頻繁に投稿しているわけでもなく、新しいメインストリームになるほどのものではない。

唯一、幕末志士だけは圧倒的なクオリティで、あの面白さはYouTubeでは出せないと思うが、今ではニコニコ動画特有の実況者はほとんどいなくなってしまった。

ニコニコ動画のゲーム実況はそれでもまだ一定のボリュームはあるし、まだ新規参入する余地が全くないわけではないが、まるで世界における日本経済のように先細りしていく未来はほとんど変えられないところまで来てしまっている。

時代の変化に対応できなかった運営の足の遅さとか、スマホ文化とニコニコ文化の相性が悪かったとか、まあ色々要因は考えられるが、とにかくオワコンであるのは確かなはずだ。