Jリーグの2ステージ制はなぜ終了する?そのメリットとは?DAZNとの大型契約との関係性も

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どうも、ゴトーだ。

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俺は三度の飯よりサッカーが好きでな。
幼少期は野球よりサッカーが好きで、当時は大盛り上がりだったオールスターに観戦に行ったときのことは今でも忘れていない。
確か1996年だったか、ストイコビッチがMVPを取ったのは鮮明に脳裏に焼き付いている。

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Jリーグの2ステージ制とは?

Jリーグは2005年から2014年にかけて長らく1年かけてリーグ戦を戦い、その勝ち点が多いクラブが王者となる「1ステージ制」を導入してきた。
プレミアリーグ、リーガ・エスパニョーラ、ブンデスリーガといった世界の主要リーグも1ステージ制を採用していて、ワールドスタンダードと言っても良い。

現在2ステージ制なのはアルゼンチンリーグなど一部に限られているが、そんな中でJリーグが2ステージ制に逆戻りしたのは相当な批判があった。
サポーターの意見として2ステージ制を支持しているのはほとんど耳にしたことがない。

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なぜ2ステージ制にしたのか

もちろん何もメリットがなくて2ステージ制にしたわけではない。
最も大きな要因としては年間王者を決めるチャンピオンシップの存在だろう。

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チャンピオンシップは2ステージを戦った総合の勝ち点が上位の3クラブが出場し、最後まで勝ち上がったチームが年間王者となるもので、プロ野球のクライマックスシリーズと仕組みは同じだ。2ステージ制にすることで「年間王者を決める」という名目が成り立ち、2015年からチャンピオンシップが行われている。

プロ野球のクライマックスシリーズは商業的にも大成功していることから、それをサッカーに持ち込むことでより多くの人に注目してもらえるという考えによって導入されたのだろう。

Jリーグは現在良くも悪くも成熟して小さくまとまりかかっていて、地上波で放映されることもなくなってしまった。地元のサポーターで根強く支えていると言えば聞こえは良いが、マスに露出する機会がなくなっている中で、チャンピオンシップが地上波ゴールデンで放送される意味というのはかなり大きい。

優秀な選手が次々と海外に流出している中、普段のJリーグの1節を地上波で見てもらえるほどマスの関心は高くないし、チャンピオンシップがなければおそらくこれからも地上波ゴールデンでJリーグが放映されることはないだろう。
それにチャンピオンシップという枠が予め設定されていればスポンサーも集めやすく、実際にチャンピオンシップは明治安田生命が冠スポンサーになっていることで億単位の収入が入っていることが予想される。

実は「短期的にマスの注目を集めて、金銭的にもおいしい」という点で2ステージ制の方が優れているというのは反対派も納得しているところではある。
一方でワールドスタンダードから外れたやり方は、世界のトップを目指す日本サッカーの大方針とは逆行するものだし、長期的にJリーグの価値を高めるかというとNOと考えている人が多い。

チャンピオンシップは2016年で打ち止め

昨年に引き続き今年も地上波のゴールデンで放映されることが決まったチャンピオンシップだが、2016年を持って終了することになっている。
要は2ステージ制自体を廃止して、2017年からは1ステージ制に戻すということだ。

なんでこんな短期に?と思う人も多いだろうが、それにも理由はある。

Jリーグは2017年シーズンからDAZNというインターネットのスポーツ配信サービスに放映することで、10年で2100億円という巨額の放映権料が入るからだ。
それにより、資金面の不安が解消されて、短期的な収入に依存する必要がなくなり、長期的な視野でJリーグを成長させていくビジョンが可能になった。

そもそもDAZNとは?その契約は?

DAZNはイギリスのパフォーム・グループという企業が運営しているスポーツ専門のストリーミング配信サービスだ。
2016年夏にスタートしたばかりだが、日本はもちろん世界各国のメジャースポーツの放映権を獲得していて、今後世界的に流行する可能性が高い。プロ野球では既に横浜DeNAと広島カープの試合配信が行われている。

ストリーミング配信というと日本ではまだ広がっていないが、北米ではHuluやNetflixが普及しており、Netflixだけでアメリカ国内の契約数は5000万件に間もなく達するらしい。おそらく今後はVR対応なども絡めてストリーミング配信がますます世界的に普及するはずだ。

Jリーグはこれまでスカパーを中心に契約を交わしており、昨年の放映権料は50億円だったことから、DAZNとの10年2100億円というのがいかに破格な契約かがわかる。
ただよく誤解されているのが、これが10年均等にもらえるのではなく、最初は少なく、計画通りに契約数などが伸びていくことで段階的に放映権料が伸びていくというモデルになっている。

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もちろん計画通りにいけば後半には210億円以上が年間に入るわけだが、そもそも日本でストリーミング配信が広がっていくのかも不透明なだけに、計画通りに行かないのではないかという心配もある。

ちなみに「FOOT×BRAIN」とうサッカー専門番組にJリーグチェアマンの村井満が登場したときに、このDAZNとの契約について触れていて、DAZNは実はJリーグに投資したというよりも、日本の市場にポテンシャルを感じていて、その一環でJリーグと独占契約を結んだというのが真相らしい。
日本は欧州のようにサッカー1強ではなく、日替わりで様々なスポーツを見るという文化が特殊で好印象とのことだ。

DAZNについて感じたこと

悪いところ

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DAZNは無料体験中に何度もコンテンツを視聴していて感じた不安要素としては、とにかくDAZNの通信環境が劣悪なんだ。
通信状態が悪くなると自動で低画質になったり、停止するのだが、ほとんどの時間でモザイクのような画質で、30秒に1回くらい停止してしまうので正直まともに見れたものではない。

こういった通信環境の劣悪さは他の契約者も口々に語っていて、このまま2017年を迎えてJリーグが配信されたら阿鼻叫喚のサポーターが容易に想像されるが・・・大丈夫なのだろうか。
それとデザインが先進的なのは良いんだが、やたらと重かったり、メニューが使いづらかったりして、ITリテラシーが低い人は使えないんじゃないのかと感じた。

良いところ

逆に良いところとしてはパッケージとして入っている番組が豪華なことで、世界最大の総合格闘技団体のUFCや、ブンデスリーガ・セリエA・リーグ1といった欧州の主要サッカーリーグ、さらにプロ野球やバレーボールのVリーグと行った国内のコンテンツも充実している。
特にUFCはアメリカの有料放送を現地で購入すると1大会40ドルとかするわけで、これら全て含めて月額1750円というのはかなりお得感はある。

UFCはWOWOWの放映が打ち切られたことで、日本の格闘技ファンを取り込むために放映権を獲得したのだろうが、これも思うように契約者が伸びなかったら打ち切られるだろうし、全てのコンテンツが安定的に供給されるとは限らないので注意が必要だ。

結局Jリーグにとってどうなの?

随分話がDAZNに脱線してしまったが、何にせよ放映権料が大幅に増えるのは良いことだろう。
放映権料を原資に優勝賞金を4倍近くの10億円に設定したり、各クラブへの分配金を増やすなど、Jリーグのレベル強化を狙って施策を打ち始めている。

ただどうも、個人的にはDAZNとの契約は絵に描いた餅感が否めなくて、保守的な日本人がJリーグがDAZNで放映されるからといって契約するのか?と思うし、今の配信環境ではとてもじゃないけど契約したいとは思わないしで不安要素もあるのだが…来年には良い結果になることを期待したい。