「K-1のダークヒーロー」木村ミノルの魅力を紹介。現在はMMAに転向してRIZINに参戦中。

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どうも、ゴトーだ。

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俺は三度の飯よりK-1が好きでな。
新生K-1だってもちろんチェックしている。

今回は「狂気のビッグマウスK」こと木村ミノルについて紹介したい。
格闘技ブーム時代を思い起こさせるような圧倒的にキャラが濃い選手だ。

木村ミノルとは

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木村ミノルはK-1選手だが、最近は総合格闘技に転向してRIZINというイベントにも出場している。

生年月日は1993年9月3日で23歳(2016年現在)。
身長172センチ、体重は65kと中量級の選手だ。

フルネームは「木村"フィリップ"ミノル」で日系ブラジル人の母と、イタリア系ブラジル人の父を持つクォーター。
国籍はブラジルだが、3歳の頃から日本で暮らしていて日本語はペラペラ。

そんな背景もあってK-1では日本人枠として扱われていて、日本人のみのトーナメントにも参戦している。
もはやファンでもブラジル国籍なのを知らない人もいるんじゃないかというくらい。

選手としての特徴は「ブラジリアンフック」と呼ばれる破壊力抜群のパンチで、豪腕を武器にK-1世界王者からダウンを奪って勝利したこともある。

また典型的なビッグマウスの選手で、対戦相手のことをボロクソにいったり、挑発的なポーズを取ったりすることで話題を呼ぶことが多い。

プロとしてただ強いだけではなく、かつてブームを起こした時代のように多くのファンを喜ばせるような選手になりたいという意志の表れらしい。
好き嫌いが分かれるタイプの選手だが、話題性という点ではK-1でもトップの選手だろう。

ゴトー's Eye

ビッグマウス ★★★★★
豪腕 ★★★★★
実力 ★★☆☆☆
面白さ ★★★★☆

木村ミノルの経歴

アマチュア時代

木村は先程も紹介したようにブラジル人の両親を持っており、生まれはブラジルだ。
3歳までブラジルに住んでいたが、木村にとってはあまり記憶になく、犬と駆け回っていたことくらいしか覚えていないらしい。

それからは現在に至るまで日本で生活している。
もちろん日本語はペラペラだし、ブラジルの公用語であるポルトガル語も話せるらしい。

格闘技を始めたのは10歳からで、ロッキーなどのアクション映画を見てたのがキッカケ。
それからK-1を見たことで、魔娑斗に憧れてK-1を目指すようになる。

以前のK-1が消滅する前に開催していたK-1甲子園にも出場している。
(K-1甲子園とは高校生最強を決めるK-1主催の大会)

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当時はクローズアップされていたわけではなく、フィジカルが強い有力選手の一人に過ぎなかった。
2010年の東日本大会で準優勝、2011年には同大会で優勝している。

プロ時代

実はK-1甲子園に出場していた時には既にプロになっていて、高校2年生時の17歳でプロデビューしている。

MAキックという団体ではランキング1位までなるも、かつてのK-1選手が多く所属していたKrushという団体に主戦場を鞍替え。
Krushでは持ち前の豪腕を武器に5連勝してタイトルマッチまでこぎつけて、後のK-1日本王者になる山崎秀晃と対戦。

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この試合は山崎に豪快なフックでKOされて、タイトル獲得はならなかった。

その後、新生K-1という新しい運営元によるK-1が発足され、その初回大会にブラジル代表として出場するも1回戦で左右田泰臣にKO負け。

この時点では有力選手でもなかったのだが、次の試合でめちゃくちゃ強い世界王者であるゲーオ・ウィラサクレックという選手と対戦。
戦前の予想は当然ゲーオの圧勝だったのだが、なんと3Rに木村が左フックでダウンを奪って判定勝利している。

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この試合から木村は新生K-1の主役として、連勝街道をひた走る。

まずは魔裟斗の後継者的存在だったHIROYAを右ストレートで1RKO。
HIROYAは日本人としてはかなりパワーがあってタフなのだが、それを1Rで倒したのは今考えるとすごい。

そして、デビュー戦で野杁正明から飛び膝蹴りで目元をカットさせ、ドクターストップを呼び込んだマサロ・グランダーからダウンの応酬の末に判定勝利。
今でこそ底が知れたが、当時のマサロはかなり不気味な存在だった。

次にK-1甲子園王者で現役高校生の平本蓮のチャレンジマッチも難なく退ける。

3連勝したことで王者への挑戦権を獲得して、リング上でゲーオとの試合をアピール、それを当時のプロデューサー前田憲作が快諾してタイトルマッチが決定。
あとはゲーオを再び倒せば木村がK-1の顔になるはずだった。

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しかし、タイトルが懸かって本気になったゲーオの左ストレートをもらって1RKO負け。

この試合までは「木村がゲーオに倒して王者になる」というストーリーがK-1の一つの軸であり、もし勝っていればK-1の顔になっていたのだが、ここで負けたことで木村はレールを外れてしまった感がある。

翌年の日本トーナメントでは、K-1に本格参戦したかつての天才、野杁正明に膝蹴りで2度のダウンを取られてまたも1RKO負け。
再起戦となったNOMANとの試合では、格下のNOMANに手を焼きつつ判定勝利となったが、評価を上げるには至らなかった。

総合格闘技転向

あまり後味が良くないタイミングだったのだが、この試合を最後に総合格闘技に転向。
ただし完全転向ではなく、あくまで「K-1代表」として総合格闘技に参戦している。

総合格闘技ではRIZINというPRIDEの後継団体に参戦していて、初めて地上波ゴールデンで試合が放送されることになった。
その相手はチャールズ・"クレイジー・ホース"・ベネットというガチでクレイジーなアメリカ人選手だ。

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ベネットは異常にキャラが濃くて、一発の破壊力は怖いが総合力はあまり高くないという、デビュー戦にはちょうど良い相手で、好勝負になるかと思われたが、あっけない幕切れになった。
試合開始早々、木村が飛び膝蹴りを出そうとしたところにカウンターをもらってダウン。そのまま追撃を食らってわずか7秒でKO負けを喫している。

K-1でも評価を落とし、総合でもあっけない負け方をしたことで、現時点でかなり苦境に立たされている。

木村ミノルの特徴

パフォーマンス

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この画像を見てもわかる通り、日本人選手ではお目にかかれないような挑発やパフォーマンスをする選手だ。

「俺はK-1を引っ張るつもりはない。この世界を引っ張っていく。」
「オレ以外全員カス」

といった挑発的な言動で何かと話題になるが、これはUFCのスター選手、コナー・マクレガーの影響を受けているようだ。
マクレガーはメディアを使った挑発的な言動で、対戦相手と度々乱闘になっているが、K-1の選手はそれほど気性が激しくないので、木村が挑発しても相手が乗ってこないで空回りしてる感は否めない。

木村の中では昔のK-1のような世間を巻き込むような試合がしたいらしくて、今のように4000人規模の興行に甘んじているK-1は面白くないのだろう。
実際に今年の1月にはK-1を離脱することを示唆するようなツイートをしている。

これは世界的に人気のある名ボクサーを集めた画像で、「オレもこのくらいのスケールの選手になりたい」という意思の現れだと思うが、実際にK-1を離脱することはなかった。

今のK-1選手は昔と比べると、良くも悪くもアスリートっぽくなっていてそれほど格闘家らしさというのが見られない。
そのためコアなファンは一定数いるが、以前のようにマスメディアに乗って世間的な注目を集めるということがなくなってしまった。

木村はそんな現状に満足していない数少ない選手で、それがもとで過激な挑発をしている。

そんな上昇志向の高い木村に同調するファンも多いが、熱心な格闘技ファンは品のない挑発にたいして苦言を呈していることも多い。
ファンも多いがアンチも多いというタイプの選手だ。

選手としての特徴

木村の最大の武器は何と言っても、相手を一発でKOに追い込む豪腕パンチだ。
クオーターというだけあって日本人離れした肉体を持っており、同階級の選手と比べても体が一回り大きい。

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実はK-1では一度しかKO勝利を収めていないが、HIROYAを1RでKOしたり、絶対王者のゲーオからダウンを奪うなどクリーンヒットすれば誰でも倒れる威力を持っている。
ちなみにゲーオはK-1の全階級でも最強と呼ばれる選手で、K-1で負けたのはこの木村ミノルだけなので、その功績はやはり今でも大きい。

(ゲーオからダウンを奪ったシーンから始まるので、興味があれば10秒だけでも見て欲しい)

蹴り技もそれなりにこなせるし、豪腕パンチがなくても割りと総合的に強い選手ではある。
野杁正明を膝蹴りでTKOに追い込んだ、マサロ・グランダーにも勝利しているし、今はかなり評価を落としているが、決して弱い選手ではない。

弱点としてはボディーも顔面も打たれ弱いことで、「あれっ?」と思うようなあっけないダウンの仕方をすることが多い。
左右田泰臣や野杁正明にはボディーでの膝でダウンを奪われているので、筋骨隆々とした肉体とは裏腹に案外ボディーが脆いのかもしれない。

それと全体的に動きが固くて、パンチも力んで打つことが多いので、ディフェンスが良い選手にはあまり当たらない印象がある。

総合格闘技の実力は?

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2016年の後半からは総合格闘技に転向してRIZINに参戦していて、総合格闘技の実力も気になるところ。

K-1選手が総合格闘技に転向する例は2000年代によく見られたが、あまり成功した事例はない。
数少ないケースとして、元K-1王者だったマーク・ハントがUFCで活躍しているが、適応までには5年以上の時間を要している。

木村は実はK-1よりも総合格闘技の方が好きらしくて、ずっと総合の試合もやりたかったらしく、それなりに練習を積んできているとのことだが、具体的にいつから始めたのかは不明。

RIZINでの初戦がどこまで適応力を持っているかが試されるはずだったが、チャールズ・"クレイジー・ホース"・ベネットに7秒でKOされているので結局分からず終いだった。

ポジティブな材料としては、木村は技術よりもパワーが売りの選手なので、総合でもそのパンチは生きるだろうし、体の強さはK-1では際立っていたのでタックルに入られてもテイクダウンを防ぐ力があるかもしれない。
この辺りは実際に試合をしてみないことには分からないので、凄く適正があるのかもしれないし、逆に全くダメダメなのかもしれない。

しかし、現実的に考えるとUFCのトップレベルの選手になる可能性はほとんどないだろう。
国内の総合格闘技における一つの注目選手という立場に収まれば御の字だ。

年末には因縁のベネットと再戦

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今年の年末にはRIZINが12月29日と31日に開催される。

そのうちの29日の大会で、木村は前回7秒でKOされたばかりのベネットと対戦することが決まった。
二人ともキャラクターが濃くて、前回変な終わり方をしてしまったから、再戦は割りと自然な流れ。

先程もちょろっと書いたように、ベネットは型にハマれば恐ろしく強いが、ハマらなければ別にそれほど強い選手でもないので、木村が総合に適応していれば十分勝算があるだろう。
ただし、前回は試合開始時にやたらと緊張しているように見えたので、リラックスして臨まないとまたやられてしまうかもしれない。
(ビッグマウスだけど緊張しいなところが魅力なのかもしれない)

ちなみにRIZINのテレビ中継は、29日と31日の大会分をまとめて大晦日にフジテレビで放送される。

お互いのファイトスタイル的にどちらが勝ってもKO決着間違い無しという試合なので、大味な試合が好まれる地上波放送では放送される可能性は高いだろう。
玄人でも予想できない試合展開が待っているはずだ。