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青木真也がONE49でエドゥアルド・フォラヤンにKO負けで王座陥落!なぜ敗れてしまったのか?【ONE FC】

MMA 格闘技
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どうも、ゴトーだ

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俺は三度の飯より総合格闘技が好きでな。
UFC、BellatorはもちろんONE FCもチェックしている。

ところでONE FCのライト級王者と言えば、あのPRIDEやDREAMでも活躍していた青木真也だ。
アジア最強との呼び声も高かった青木真也だが、3度目の防衛戦でフィリピンのフォラヤンという選手に敗れてしまった。

そもそも青木って誰や?、フォラヤンなんか知るか、という人ばかりだと思うので紹介していきたい。

青木真也について

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青木真也とは総合格闘家で、現在アジア圏で最も高給取りのファイターと言われている。

静岡県出身で、大学生までは柔道家としてならしていた。
青木真也の著書「空気を読んではいけない」によると、身体能力に優れているわけでもなく元々才能に恵まれた選手ではなかったらしい。

中学生くらいから普段の道場での練習とは別に、自発的に出稽古に行くようになり、そこで独自の寝技を磨いたことで急激に強くなったんだとか。
青木真也といえば蟻地獄のような寝技テクニックだが、柔道時代から投げることはしないで執拗に寝技に誘い込むスタイルで勝利を重ねていたらしい。

「キレイに投げてこそ本物の柔道家」と言われる中で眉をひそめられたらしいが、我が道を行って県では敵なしの強さを誇り、早稲田大学にスポーツ推薦で入学している。
早稲田でも部内で一番の実力者だったらしいが、長いものに巻かれず自分のスタイルを突き詰めた結果、「お前はもう来なくていい」と言われたことをキッカケに退部して、総合格闘家に転向している。

これだけ聞くと大げさだろ…と感じるかもしれないが青木は相当な変人なので本当にそんなことがあってもおかしくはないと思う。
変人ぶりは上の画像を見ての通りだが、33歳になって世界的に知られる格闘家になった今なお友だちがいないくらいの変人だ。

PRIDE~DREAMの青木真也

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青木は総合格闘家に転向してからわずか1年で修斗の世界王者になっている。(もっとも格闘技は団体が多すぎて世界王者と言われても凄いのか凄くないのかよく分からないのだが)

その時に「俺は一生修斗にしか出ません」と宣言したが、結局来月にPRIDE参戦をほのめかして、5ヶ月後にはPRIDEに参戦して、修斗には結局2回しか出場しなかった。まあ若気の至りってやつだな。

総合格闘家としての青木真也も柔道時代と同じく寝技を武器としていた。
スタンディングで打撃で勝負する選手が多い中で、徹底して寝技に誘い込んで、一度引きずりこんだら、蟻地獄のように自分のペースを握り、あっと驚く技で相手からタップを奪ってしまうスタイルは、日本のみならず世界的に注目されていた。

PRIDEでは結果的に末期の半年くらいしか出場していなくて、それでも全員から1Rで関節技による一本勝ちをしていたことで凄い衝撃を与えた。
当時は五味隆典最強と言われていた時代で、こんな凄い日本人がいたのか!と驚いたものだ。

結果的にPRIDEが消滅して、五味隆典がPRIDE組から距離を置いたことで、残った青木が日本格闘技界の象徴的存在になる。
2007年の「やれんのか!大晦日!」では結果的にメインイベントを務めるまでになった。

この時までは青木の悪い所が出ていないというか、みんなが青木に未来を託していた時代だった。
もっとも今は…という状態だが、まあそれは後でわかるだろう。

PRIDEが潰れて、DREAMという大会ができたあとは青木がそこのエースとして指名される。
しかもTBSがバックについて全面的に青木を売り出すことになり、旗揚げ戦では当時世界最強とも言われていたJZカルバンと対戦することになった。

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一度は無効試合になったが、再戦ではカルバンを寝技地獄でタップ寸前に追い込んで判定勝ち。
まさに青木真也時代の到来…となるはずだっが、一番の誤算は既に日本で格闘技ブームが去っていて、テレビ局がバックアップしても一般人には全く響かなかったことだ。

青木はそのあとも後にUFC王者になるエディ・アルバレスを足関節で秒殺するなど実力は抜群だった。

青木真也の凋落

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青木真也の凋落を象徴する試合は二つある。
当時スライクフォース王者のギルバート・メレンデス戦と、当時ベラトール王者のエディ・アルバレス戦で、どちらも何もできずに敗れている。

青木真也がエースとして担ぎ上げられていた背景には、既に相当格闘技のメイングラウンドがUFCに移っていて、有力選手はあらかたそっちに行ってしまっていたことがある。
そんな中、唯一世界に対抗できる日本勢として青木真也にかすかな望みを託していたという状況だった。

「日本vs世界」と勝手に日本側が息巻いて挑んだメレンデス戦は全く何もできずに、最後は尻もちをつきながら何とかグラウンドに引き込もうとするが、足の早いメレンデスに触れることすらままならず歴史的大敗を喫した。

その3年後にもベラトール王者で、かつて日本で秒殺勝利しているエディ・アルバレスと対戦。
そこでもアルバレスの足の速さに対抗できず、右アッパーをもらってダウン、さらに追撃のパウンドをもらってわずか2分でKOされてしまった。

日本人が青木に夢を託している間に、世界の総合格闘技は手の届かないレベルまで進化していたのだ。
この二敗によって青木に夢を託す者はいなくなり、青木も日本から距離を置いてシンガポールを拠点とし、シンガポールマネーで景気の良い「ONE FC」に参戦することになる。

青木真也の現在

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PRIDE~DREAM時代の青木と現在の青木は全く別人だ。それは良い悪いとは関係なく、実際に発言や行動も正反対になっている。

というのも初期の青木は一度は警察官になったもののわずか2ヶ月で退職して格闘家に専念しただけに、格闘家としてどこまでのし上がれるのかを強烈に意識していた。
おちゃらけた試合は許さず、常に厳しい戦いを望んでいた。

それがエディ・アルバレスに敗れて以降は、世界最高峰のUFCに行けるチャンスがありながら、金払いの良いONE FCにあえて参戦していることを公言している。
またエンターテイメント要素にも興味を示していて、2014年からはプロレスにも参戦していて、総合での試合数も減ってしまった。

本人があえて選択したやったことだからとやかく言うつもりはないが、かつての青木真也を知るファンからは「戦いの螺旋からから降りた」として痛烈に批判されることもある。

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ちなみにONE FCはアジアで最も金払いの良い団体だが、あまり選手層は厚くなく、直近の防衛戦では日本人対決となっている。

エドゥアルド・フォラヤンとは

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エドゥアルド・フォラヤンは11月11日のタイトルマッチで青木真也と対戦が決まったフィリピンの選手だ。

フィリピンというとドゥテルテ大統領だとか、最近復帰したボクシングのマニー・パッキャオのイメージだが、総合格闘技も最近ブームでレベルが上ってきているらしい。
ということは最強の挑戦者…かと思いきや別にそうではない。

中国の格闘技である散打をバックボーンにした打撃が武器だが、全体的に総合格闘家としてはクオリティが足りていない印象を受ける。
戦績的には初代王者の朴光哲には勝利しているが、青木とのタイトルマッチで何もできずに一本負けしたカマル・シャロルスや、一階級下のティモフェイ・ナストゥーヒンにも敗れていて、ぶっちゃけ大した事ない選手だと思われていた。

そもそも本来、青木と戦う予定だったのは、青木が前回防衛戦で戦っている安藤晃司を破ったローウェン・タイナネスだったが、契約のトラブルで試合が流れて、突発的にこのフォラヤンにチャンスが巡ってきたという事情がある。
まあそんなわけで青木が負けるわけないやろ、というのが下馬評だった。

結果はフォラヤンのKO勝ち!!

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そして結果はタイトルと画像でネタバレしているように、フォラヤンが飛び膝蹴りを当ててKO勝ちしている。

試合展開は試合開始早々、青木がグラウンドに誘いこんでコントロールすることに成功する。
最近の総合格闘技ではなかなかグラウンドで有利なポジションをキープするのは難しいのだが、青木はさすがの寝技技術で見事にコントロールし続ける。

決め手こそないが、青木有利な時間がずっと続いていたので、このまま判定か3Rあたりで一本勝ちだろう…と思っていた矢先。
3Rに青木がタックルにいったところでフォラヤンの起死回生の飛び膝蹴り!!

当たったか当たってないか見え辛かったが、明らかに青木の動きが落ちる。
勢いでタックルに入るも簡単に切られ、本来なら取られるはずのない有利なポジションを取られてしまう。
これは確実にダメージがある証拠、飛び膝蹴りは当たっていたのだ!

そしてそのままフォラヤンがパウンドを叩き込むと青木は亀になって動けず、そのままレフェリーストップで、フォラヤンの劇的なKO勝利となった。

www.youtube.com

フォラヤンは人生の絶頂のように喜んでいて、この試合にかけるモチベーションの高さが伺えた。
青木にとっては勝って当たり前だと思われていたから、モチベーションやハングリー精神の差が出てしまったのかもしれないな。

格闘技はサッカーで言えば10-0で負けていても、一発当たれば全てがひっくり返るから何が起こるか分からないから面白いというが、この試合もまさにそのような展開だった。
俺は青木の著書を買うくらい青木が好きだが、多分青木は勝ってもあそこまで喜んでいなかっただろうし、勝って感極まっていたフォラヤンを見て、思いの強さが壮絶な結果を生み出すことがあるのだなということで感動してしまった。おめでとうフォラヤン!

それにしても青木はUFCに行かずONEの王者として甘んじることで、それなりのファイトマネーを得続けることを選んだわけだが、圧倒的格下のフォラヤンに敗れたことで、ファンからの期待だけでなくその地位も失ってしまったわけだ。
スポーツではたった一試合で天国から地獄へ落ちる残酷さがあって、それが現実世界では得られない刺激として競技者もファンもやみつきになるのだろう。

空気を読んではいけない

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