石浦はどんな力士なのか。白鵬の内弟子の小兵が幕内10連勝で敢闘賞を獲得!

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どうも、ゴトーだ。

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俺は三度の飯より相撲が好きでな。
相撲は日本の文化として根付いているが、いまいち若者には見向きされないことに頭を悩ませている。

そこで今回は最注目の力士「石浦」について紹介したい。
異色の経歴の石浦を知ることでもっと大相撲を楽しめるはずだ。

石浦とは

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石浦とは大相撲の力士だ。
現在の番付は前頭15枚目となっている。

そもそも前頭という時点でわからない人が多いかもしれないので説明すると、まず「幕内」の力士だということ。
これは力士の階級としては最もグレードの高いもので、メディアに登場するのはこの幕内だ。

そして幕内の中で最も低い番付が「前頭」で前頭は1枚目、2枚目、3枚目…とだんだんランクが下がっていき、東の15枚目に位置するのがこの石浦だ。
全部で16枚目あるうちの15枚目だから最も下のほうではあるのだが、それは今場所が新入幕だからでもある。

ちなみに本名は石浦 将勝といって、四股名が本名になっている。

そんな石浦の最大の特徴は小兵力士であることで、身長は173センチ、体重は115キロとなっている。
これは他の競技なら十分重い体重だが、十両以上を意味する関取の中では最も軽い体重だ。

これまで幕内の最軽量は日馬富士の135キロだったが、石浦はそれよりも20キロも軽いことになる。

石浦は小兵力士特有のスピードやあっと驚く技を持ち合わせているのだが、単にそれだけでなく一度は相撲を引退して総合格闘家を目指したという異色の経歴がある。
それを含めて紹介していこう。

石浦の経歴

アマチュア時代

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石浦の父親は相撲の名門校、鳥取城北高等学校の監督をやっていて、その影響で幼少期から相撲に取り組んできた。
その合間に水泳や野球に取り組んでいて、野球では左のエースとして活躍していたらしいが、才能を買われて相撲に専念しろと言われ、小学校高学年から相撲に専念してきた。

石浦は親の影響もあって名門校に進んできた。
中学校では同級生に元幕内の山口、親父が監督を務める鳥取城北では照ノ富士が後輩に、日本大学では永谷園のCMでお馴染みの遠藤が後輩にいたらしい。

ちなみに鳥取城北高等学校は火ノ丸相撲のラスボス校的存在の鳥取白楼高校のモデルになっている。

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高校では全日本ジュニアの軽量級部門で2連覇、3年生の時には世界ジュニアの軽量級部門で優勝している。
ちなみにアマチュアでは相撲の体重として軽量級(80kg未満)、中量級未満(100kg未満)、重量級(100kg以上)と分かれているので、石浦はこの時80kg未満だったということになる。

後に内弟子になる白鵬とはこの時に知り合っていて、それ以来やたらと好かれているとか何とか。

大学では全く活躍できなかったわけではないが、体重別以外ではこれといったタイトルは取っておらず、団体戦のメンバーにも選ばれていなかった。
さらに3年の時には無理して体重を増やそうと、食べすぎが腸の病気にかかって気持ちが腐ってしまったらしい。

大学卒業してプロになるつもりもなかった石浦は、卒業後は総合格闘家になるべくオーストラリアに留学している。(語学留学も兼ねていたらしい)
ちなみに在学中も総合格闘技を平行して行っていて、山本KID徳郁のジムにも通っていたのだとか。

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しかし道場では40歳のオッサンにも全く敵わなかったり、そもそも気持ちが中途半端だったこともあってわずか3ヶ月で挫折して辞めている。

ただ総合格闘技は相当好きなようで、総合格闘家の所英男らと一緒にトレーニングしていたり、TwitterをみるとUFCに関するつぶやきが見られることから、本心はもしかしたら総合格闘家になりたかったのかもしれない。

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ちなみにオーストラリアでは相撲の大会に出場したら、会場に映画監督がいて、声をかけられてオーディションを受けたら、なんと「X-MEN」シリーズの適役に選ばれたこともあるらしい。

そんな時にオーストラリアからインターネットで相撲中継を見ていたら、中学からの同級生である山口が相撲を取っているのを見て、大相撲の世界に入りたいと思い出す。
衣装合わせも終わり、映画の撮影間近だったが、それを断り、帰国してプロへの道を歩み出す。

大相撲時代

石浦は親友の山口に次ぐ2人目の白鵬の内弟子として宮城の部屋に入門している。

ちなみに内弟子とは何かというと、将来独立することを前提に、師匠から入門者を弟子として預かることで、これは将来白鵬が引退したら部屋をもち、そこに石浦が入ることを意味する。

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石浦は白鵬にやたらと目をかけられていることでも知られている。

父親は石浦が学生時代にそれほど活躍していなかったことや、食べすぎて腸の病気になっていたことから各界入りに反対したのだが、白鵬自ら「必ず私が関取にします」といって説得したらしい。

入門してからは稽古に励んで実力をめきめきとつけて体重も20kg増やしている。

相撲の階級には幕内、十両、 幕下、 三段目、序二段、序ノ口とあるが、いきなり初土俵から3場所連続で昇格している。
幕下ではやや苦戦することがあったが、2015年には十両に上がっている。

ちなみに十両というとあんまり強くなさそう…と思われるかもしれないが、十両に上がるだけでもなかなか大変なことではある。
十両からは給料が貰えるようになって意外と羽振りがよく、月に95万7000円も貰えるから、マイナースポーツと比べるとだいぶ恵まれているようにも感じる。

この時からは代表的な小兵力士として注目されるようになっていて、「マツコ&有吉の怒り新党」では「新・三大十両が沸く小兵力士」として特集された。

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十両ではそれほど際立った成績を残しておらず、15番のうち10勝を超えたことはないが、概ね良い成績を残していて、幕内下位がズタボロだったことから、2016年の九州場所(11月場所)から幕内力士の仲間入りを果たした。

ちなみに幕内だと前頭でも月に120万9000円貰えるから羨ましい。

石浦の特徴

石浦は小兵力士の中でも際立って体が小さく、関取の中では最軽量だ。
少し前に話題になった宇良も小兵だが、その宇良よりも15キロ弱も軽い。

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巡業でなぜか行われた立ち幅跳びコンテストでは3メートルを飛んで優勝しているように運動能力も高い。
(セルフ突っ込みしなければバレなさそうだけど、特に運動能力を裏付けるエピソードがなかったので無理やり立ち幅跳びを持ってきた節はある)

その運動能力を活かした素早い立ち会いで、相手の懐に飛び込み、切り返しや足取りといった技で自分より50キロ以上重い力士を倒してきた。

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小兵だったら絶対一度はやるであろう八艘飛びも披露しているが、あえなく着地際を狙われて押し出されたりもする。
まあ要は観客を湧かせるタイプの力士であるということだ。

ヒゲ

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石浦と言えばヒゲがトレードマークになっている。
何でも負けるまでは剃らないということをルーティーンとして取り入れているらしく、勝てば勝つほどヒゲが伸びてくるのも一つの見所だ。

もっとも、九州場所の11日目には、9連勝中に「汚くなったから剃りました」と言って、負けてもないのにヒゲを剃ってしまったりと割りと気まぐれっぽい。

戦友の山口

山口という四股名の力士がいる。
石浦は山口とは中学校以来の親友で、一度石浦が相撲を引退した後に復活したのも、この山口の取り組みを見たことがキッカケらしい。

中学・高校・大学とずっと同級生で、大相撲の世界に入ってからも共に白鵬の内弟子になっており、まさに石浦のあるところに山口ありという男だ。

山口はアマチュア時代から拾力を高く評価されていて、石浦も「山口より強いやつはいない」というほど実力のある力士だった。

しかしその山口も幕内に一度上がったが、怪我で実力を出せずに十両に陥落し、その後バセドー病であることが発覚する。
その後は体調の悪化で全く実力を発揮できずに、幕下まで下がってしまった。

それでも徐々に体調を回復させると、幕下で優勝して十両に復帰しているのだが、その時の石浦の言葉が感動的だ。

――山口の幕下優勝についての感想は?

驚くことはないです。(苦しんでいる山口のことを)あいつはもう終わったから、おまえが頑張れという人もいた。でも信じていた。
(山口が苦しんでいる時は)何も声はかけなかった。
自分の言いたいことも山口はわかっている。山口がどれだけ悔しいかわかっていたから。

――夢だった2人での露払いと太刀持ちが近づいています

山口は大丈夫なんで、あとは自分次第じゃないですか。

俺は記事を書きながら、この言葉を見てちょっと感動しちゃったね。
こういう戦友みたいな二人の関係が石浦を支えているのかもしれないな。

新入幕ながら10連勝の快挙

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2016年の九州場所で幕内入り(新入幕)を果たしている。

石浦は十両時代からの人気力士で、小兵力士という話題先行型で、誰も勝ちが先行するとは思っていなかったが、なんと2日目~11日目まで10連勝を収める快進撃を繰り広げた。

一時は優勝争いのトップに躍り出たが、そこからは4連敗を喫して、最終的に10勝5敗で新入幕を終えた。

10連勝の中には三役を経験したことのある、妙義龍も含まれており、この快進撃が評価されて敢闘賞を受賞している。(敢闘賞の中では過去最軽量)

ちなみに十両時代は最高でも9勝6敗で、新入幕にしてそれを上回る10勝をあげたときには本人も「奇跡が起きている。信じられない」と語っていた。

思えば大学時代は軽量級以外のタイトルとは無縁で、レギュラーですらなかったし、病気になってからは自暴自棄になって相撲をやめていたのが、つい4年前のことで、その時に今の活躍があるとは誰も思わなかっただろう。
実力があれば、どんな序列もひっくり返るスポーツの楽しみを存分に味わえたので、石浦には一ファンとして感謝したい。

石浦は幕内で通用するのか

気になるのは今後も石浦は幕内で通用するのかということだ。
新入幕では一般的に成績をあげられないとされているが、逸ノ城のように新入幕が最高成績のまま低迷する力士もいる。

石浦は今後の飛躍が期待される声もあるが、今のところは通用しなくなるだろうと見られている。

その理由として小兵でトリッキーな相撲の石浦は初見だと相手は面食らうが、情報が出てきたり一度対戦すると手の内が分かって対策されてしまうことが挙げられている。

どうしても重量がなく、立ち会いの強さは幕内レベルではないと言われており、今後体重を増やしたりして地力をつけないと厳しいということなのだろう。

それでも石浦の相撲は見るものを魅了するし、今場所最も注目された力士だから、何とか幕内に踏みとどまり、あわよくば出世していってもらいたいところだ。