田中正義5球団競合!そもそもドラフト会議ってなによ?プロ野球以外はどうなってるの?

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どうも、ゴトーだ。

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これを書いている時点ではまだドラフト会議が進行中で1巡目が終了した所だ。
最終的な結果が出たところで、アマ球界に詳しいゴトーが総括を行おうと思っている。

ところで当たり前のように行われているドラフト会議って何で行われてるの?という人もいると思うので、この機にしっかりと説明したい。

ドラフト会議について

日本のプロ野球はドラフトがコンテンツ化していて、テレビ中継や観覧者を呼ぶことを前提としたシステムになっているが、サッカーなど他競技ではドラフトはない。
(これまでbjリーグというバスケットボールではドラフトがあったが、bリーグに統合されたことでおそらくドラフトはなくなる)

そもそもドラフト会議という仕組み自体が「職業選択の自由に反する」という意見もあるが、これについてまず説明したい。

職業選択の自由との兼ね合い

職業選択の自由は憲法22条に既定されており、選手自身が望んだ球団に行けないというのはこれに反するのではないのかという見方もある。ただし職業選択の自由は「一定の合理的理由がある場合にはより広い制限を受けうることを甘受しなければならない」という法解釈があり、現状のプロ野球におけるドラフトが一定の合理的理由があるから法的に問題がないということになる。

なぜ一定の合理的理由があるかというと、仮にプロ選手が自由に選べてしまうと、金銭や環境面で魅力的な球団に戦力が偏ってしまい、そうなるとNPBというエンターテイメントコンテンツが衰退してしまう可能性があるからだ。
そのためドラフト会議という仕組みによって12球団が等しく戦力を獲得するチャンスを得るための合理的な理由が存在する。

なぜサッカーではドラフトがないのか

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ではそうなるとJリーグなどのスポーツではドラフトを実施していないのかということになる。
ここでは分かりやすいようにJリーグに置き換えて考える。

Jリーグの場合は新人選手の獲得には「自クラブのユース上がりの選手」または「部活動など外部の有力選手とプロ契約を結ぶ」という2つのルートがある。
ユース上がりの選手に関してはそのクラブが優先的に契約できる上に、選手も長年そのクラブのプロになるべくプレーしてきたのだからほとんど問題なく、そのクラブでプロ契約を結ぶことになる。

ではその他の選手に関してはどうかというと、実は選手に選択権があり、クラブ同士で争奪戦、といっても「うちに来るとこんないいことがありますよー」みたいなスカウトをするわけだ。
この場合はやはり資金力のある強豪クラブが獲得しやすいという事が出てきてしまう。

それだとJリーグは一極集中して面白くないじゃないか、という意見もあるかもしれないが、これに関しては2つの見解がある。

まずは身も蓋もないが、「Jリーグは戦力が分散していて面白くない、リーガのようにビッグクラブが覇権を握るほうが面白いじゃないか」という見方がある。確かにJリーグは4大リーグのように海外に放映権を売り込むほどレベルが高くないし、かつてのように親スポンサーに依存した経営ができなくて、身の丈経営をした結果、ACLでも勝てないほどこじんまりしてしまっているという問題がある。
ここでプロ野球と違うのは、プロ野球は国内市場だけで閉じていてその中で循環しているのに対して、サッカーは世界基準を目指しており、国内最強ではなく、アジア最強はては世界最強を目指しているから、一極集中に対して肯定的な意見が多い。

もう一つの見方としてはサッカーは世界共通ルールとして、契約が切れた選手に関しては原則としてフリーエージェントになり、選手自身が契約を延長するかどうか、あるいはオファーがあれば他のクラブに移籍するかを選択できるという点がある。
野球の場合FA権を取得するまでの条件が厳しいが、サッカーでは1年契約なら翌年からフリーエージェントになって、自由にクラブを選ぶことができる。

これによってかつてJリーグでは代表クラスの選手が次々と0円移籍で、しかも年俸もJリーグよりも低い額で選手が移籍することが相次いだ。向上心のある選手ほど目先の金額にとらわれず、どんどん高いレベルの環境に身を置きたいと考えているが、せっかく長年手塩にかけて育てた選手が無料でどっか行ってしまうのは不憫だという意見も多かった。

野球のプロリーグは各国が独立して運営しているのに対して、サッカーの場合はFIFAという中枢が存在し、FIFAがフリーエージェントとするようルールを定めており、Jリーグもそれに適用されることから、各クラブは0円移籍を防げないという問題がある。
(実際には連帯貢献金というシステムによって一定程度保護されるがそれはまた別の機会に)

前置きが長くなってしまったが、要はこういうことだ。
サッカーの場合契約が切れたら選手が希望する限り、どこに行ってしまうのかわからないし、それを防ぎようがないから、野球のように新人選手を手厚く保護する必要性が低くて、その辺もっとテキトーにやろうぜ(意訳)というスタンスになっている。
野球では契約金は1億5000万円未満まで許されているが、サッカーは独身選手の場合380万円以下となっており、サッカーのほうが流動性が高く、ドライな関係性が前提として存在する。

野球と他競技の違い

そもそも自国の仕組みだけで完結しているプロスポーツは野球だけと言っても良い。
他の競技はどうしても対世界といった視点で成り立っているが、野球の場合は良くも悪くも国内志向で、実際それで観客も満足していて、何もメジャーリーグより高いレベルを目指そうなんて運動は見られない。

基本的にドラフトは国内の内向きな性質によって成り立っているもので、特にマイナー競技になるほどオリンピックが最大権威としてあるように、国内だけで満足する仕組みを作れず、ドラフトという仕組みが馴染まないのではないかと考えている。(ここはゴトー独自の推測)

まあスポーツクラスタであるほどレベルの高いほうがいいことだ、みたいな見方がされがちだが、国内だけで完結するプロ野球のほうが盛り上がっているのも事実だし、ハイクオリティ=人気があるということではない。何より俺自身、プロ野球が大好きだ。

ちなみにアメリカのドラフトはスケールが違う。
数千人規模が椅子取りゲームのようにどんどん指名されていって、残った選手は自分の評価額を下げてでも無理やりプロ入りしようとしたりともっと凄いドラマがある。

というかドラフト会議自体がアメリカのもので、確かプロ野球のドラフトはNFLを元にしていたような気がする。
アメリカは4大スポーツの多くがマイナー競技だったりと、実は内向きな性質があるのだが、それはまたいつか。